オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

渚滑川支流モセカルシュナイ川源流のオショロコマ その壱

2013-05-26 20:54:17 | 渓流魚、蝶、自然
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2007年6月16日。 晴れ のち曇り
ながらく懸案であった渚滑川支流のモセカルシュナイ川へ入った。

この川は地図を見ただけで川へのアクセスがかなり面倒なことが予測された。

それで、なんとなく入渓するのがおっくうで今日まで調査が先送りになっていた。しかしオショロコマの分布状態を知るためには、どうしても避けては通れない渓流であった。

朝早く北見を出発。峠を越え渚滑川の流域に入る。国道をどんどん下ってM林道へのわかりにくい分岐をやっと捜して左折、舗装されている農道をしばらく進んでアスファルトが切れモセカル林道総延長5.3Kmへ入る。

しばらく行くと右手にこの支流の下流域へ続く唯一の細い荒れた林道がある。そこから奥はえんえんと川から離れていってしまう急な山の斜面につけられた林道だ。 モセカルシュナイ川は、はるか下にごうごうと流れていてとても降りられない。

いたるところで小規模な崖崩れなど、林道が目に見えて荒れてきて、ついに車は進めなくなった。ここから先は放置された林道に草木が茂り車は無理だ。


この付近から意を決して、がれきの急斜面を強引に川へ降りた。


水はきれいで沈殿がなく川底まで岩の破片やがれき、大石ごろごろの川だ。浮き石が多く川を歩くのは結構危険だ。


急に深くなったり大きな石と石の隙間に足がはまったりとにかく川底が不安定な川だ。

水量は多く流れはきつい。予想どおりオショロコマはいた。30分ほどでとても小型で暗色調の地味なオショロコマが15匹ほど釣れ撮影することができた。

まだ若魚のせいか渚滑川水系特有の虎虎模様を現さず、いかにも野生味を感じさせる精悍な印象のオショロコマたちだ。








やや下流にチシマハンショウヅルとクリンソウを小型化したようなピンクの花のオオサクラソウの群落があった。最近ではかなりの山奥に行かなければ見られなくなった、稀少な植物といえる。

チシマハンショウズル。



オオサクラソウ。


そこから200mほど下ると大きなたまりがあってそこでかなりの数の同様のオショロコマが釣れたが概して小型。
このたまりでオショロコマ大小20匹を釣った。




















今日も撮影させていただいたオショロコマたちはすべて丁寧に川にもどした。

そこから急な崖を苦労して30mほど登ってなんとか車の止めてあるところにでた。かなり危険な崖登りであった。

この付近は立派なウド、フキが多い。

採ったばかりの新鮮なウドはその場で皮をむいて丸かじりがいちばんおいしい。セロリみたいな食感だが、はるかにおいしい。


大きくてやわらかくおいしい野性のミツバ。

この項、続く。



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