オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

大型オショロコマの集結と降海型オショロコマ

2012-09-13 19:18:00 | 降海・遡上型オショロコマ
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20XX年6月11日。知床半島羅臼側の SA川。昨夜来の大雨でこのあたりのほとんどの川は増水著しく、川は濁流となって釣りにならず魚が釣れても細かな砂礫混じりの水の中では撮影にならない。撮影には川の水が澄んでいることが必須条件だ。この日、知床羅臼の近郊ではで唯一この川だけ川が濁っていなかった。秋口にはカラフトマスが川を埋め尽くしオショロコマはどこかへ消えたかのようにまったく見えなくなってしまう。6月上旬、この川にはどこから来るのか、今度はおびただしい数のオショロコマが集結する。河口からすぐにダムがあり私は密かに河口付近の海から上がってくるのではないかと考えているのだが、もちろん証拠はない。しかもその辺の川では見られないような25cm前後の大型個体が多いのだ。もちろん銀ピカの降海遡河型も稀ではない。









最高気温9度C。身震いするほど寒いがこの日、羅臼町では桜が満開であった。この川の近くに幼少時から住んでいる方のお話では、この川にダムが出来る前は、この時期になると川の河口部のたまりには毎年オショロコマの降海型が渦を巻くように群泳していたという。まるで斜里川でスモールト化したギンケヤマベがこの時期、たまりに群泳しているのとそっくりである。この日は河口から200mほどの場所で河川残留型の大型オショロコマ126匹に対し降海型オショロコマ5匹が釣れた。尾叉長15~23cmで、やせた個体が多く、右の頁に示すように見る角度によってヤマベのギンケと同じく銀ピカに輝く。背鰭の縁が黒化するのはアメマスの降海型に似ている。そうだ、脂ビレをハサミで切るなど簡単な標識をして再放流すれば知床の降海型オショロコマの生態が多少解明されるかも知れないと思ったがすでに撮影後すべてリリースした後であった。


 知床の降海型オショロコマ。



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