映画イヴ・サンローランを見てきましたo(^-^)o
フランスが生んだ世界的ファッションデザイナー、イブ・サンローランの生前の映像をドキュメンタリーのように、公私ともに生涯のパートナーだったピエール・ベルジュが明らかにしていきます。
クリスチャンディオールが急死したことにより、21歳でイヴ・サンローランはクリスチャンディオールの主任デザイナーとなります。それはディオールの意思に基づくものでした。周囲が心配する中、ショーは喝采を浴びます。そんな時、アルジェイリアの戦争に召集されてしまい、それが繊細なイヴ・サンローランには耐え難かったのでしょう。精神病院送りとなってしまいます。それが許せないクリスチャンディオール側に解雇されてしまいます。
悩んだ末、彼は以前からの恋人だったピエール・ベルジェと自身のブランドを立ち上げます。それが成功し、私たちの知っている、世界的なイヴ・サンローランとなっていきます。パンタロンやサファリルックも彼のデザインだったとは。オートクチュールから、プレタポルテにも進出。白人以外のモデルを起用したのも彼が初めてです。
しかし彼はあまりにも繊細で、天才でした。アルコールやドラッグに頼ったこともありました。21歳で、世界的なデザイナーとなってしまい、同年代の人達のように遊んで羽目を外すことも許されず、大人になってしまったんですね。
カトリーヌドヌーブやローリングストーンズのミックジャガーとも親交があったようです。
映像からは彼の栄光と孤独、愛と苦悩。モードの天才の知らなかった私生活がパートナーのベルジュによって語られています。ベルジュは彼への愛しくも切ない思いを、追憶の中淡々と語り二人の愛と絆が伝わってきました。
2008年、イヴ・サンローランは癌の為71歳で亡くなりました。
カメラは二人のパリのアパルトマンをジーっと映していきます。ピカソ、マティスなどの絵画、骨董品すごいコレクションです。彼の死後ベルジュはそれらすべてをオークションにかけ、すべてをエイズの治療等に使うよう財団に寄付したということです。