ザ ビートルズが来日したのは日本中の若者達やマスコミが熱狂していたので記憶にありますが、その時の私は田舎でビー玉、パッチ(メンコのこと)や木登りに夢中なマンガ小僧。
でも洋楽に興味をもちはじめてから友人に聴かせてもらったビートルズの曲、曲、曲が次々と自分でも知っていてビックリ!
「え?!これもこれもビートルズだったの?」
得意満面な友人。
改めて恐るべしビートルズ。
山奥の少年にまでいつの間にか浸透、影響を与えていたのですね。それだけ世界中の隅々にまでビートルズ旋風が吹き荒れていたということ。だって知る限り私の周囲にはビートルズのカケラもありませんでしたよ。
あ?!サザエさんのコマーシャルで頻繁に封切りされたばかりの「レットイットビー」の映画が違和感たっぷりに流れていました。あのスポンサー絡みでね。海外ミュージシャンがテレビで動画見れるなんてレアだからハッキリ覚えてます。しかも一般家庭の夕食時にね。
武道館コンサートパンフレットはレプリカが数種類あるとのこと。2冊とも若干違いはありますが当然レプリカなんだろなあ…!
輝け!オヤジの星32回目
2017、6,18(SUN)父の日
ほぼ2年ぶりにここへ帰ってきました。場所は北海道プロモーターの最高峰WESSが経営している最大規模を誇るライブハウス「クラップスホール」
懐かしいです。ほとんどプロのバンドを中心に営業しているだけあって、やはり設備が半端ではありませんね。
天気は良好。すでに午前中からスタッフの皆さんは準備に取り掛かっています。ご苦労さまです。
隣接するパーキング・ビルに出演バンドマン達が入庫すると無料利用できるというのだから最高。
楽器器材を搬入していると、ホール内からリハーサル中のバンド音が轟いてきました。
作業に勤しんでいるスタッフの皆さんにご挨拶しながら、ステージ裏手に位置する楽屋へ。
とにかく広々としているし、ドレッシングルームが2箇所、トイレ、台所、本棚、姿見鏡、コルクボード、洗濯機(!)もあるし、今回からは廊下にホットコーヒーのサービスもあって至れり尽くせり。
嬉しいなあ。
続々と到着するタイバンと会話も弾みます。
今回は全6バンドの出演。STAとしては珍しくほとんどが初めて観るバンドばかり。だからとても新鮮です。これでまた横の繋がりと音楽の輪が広がりました。札幌界隈にはまだまだすぐれたバンドがたくさんいるんだなあ、と奥の深さを痛感。
Wは小樽などで何度かご一緒したことがあるけれども、他のバンドは初対面・・・と思っていたらメンバーの中に見たことある顔をあちこちで発見!練習スタジオや、違うバンドで会った事ある連中がけっこういましたよ。
途端に盛り上がって近況報告やら情報交換開始。
タイム・テーブルどおりに順調に進行していますが、なんとSTAのみ夕方までにメンバーが3人しか集まれないという事態に陥りまして申し訳ありませんが唯一リハなしということになっちゃいました・・・おいおい大丈夫かい?マジで・・・・。
どのバンドも良識ある大人の方々なので、きっかりどころか余裕を持ってリハをこなした為に思い切り巻き状態。その上STAのリハがなくなったので、がっぽりと時間に空きができちゃったあ。
マサはその最中もセットリスト表をミキサー室へ提示。ボーカルパートの説明や各曲のニュアンスも伝達。ウオーミングアップもこなしてゆっくりとリラックスしながらのコーヒータイム。1Uラックタイプのベース用ワイヤレス受信機もスタッフの御厚意でベースアンプヘッド上に置かせてもらいました。
それでもまだゆとりがあるので、タイバンの連中と今後の共演やら音楽談義で華が咲く。
BGMが流れてきて気分を高揚させてくれます。
16:00開場時間がやってきました(ここまでの間にもSTA内でいくつかのドタバタ劇が勃発しましたが、まあそれはそれということで・・・・)
1、RBB
16:30~17:00
BGMには遂この間発売になったばかりのザ・ビートルズ「サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」発売50周年記念スペシャル・エディションが流れています。ビックリしちゃう音源に思わず聞き入っちゃったりしていますよ。
オープニングアクトの登場。
4人編成ですが、このバンドのみ紅一点ユカリ嬢がボーカル担当。
とびきりセクシーなスリットの入ったチャイナドレスがとてもお似合いでチャーミング。
鍵盤ハーモニカも担当しています(黒のハモンド・ストラップ使用)
ギターは超絶技巧派のテクニシャン、ケイジロウくんでサングラス装着。
黒のTシャツは札幌を拠点にワールドワイドに活躍するへヴィメタルバンド「サーベル・タイガー」
リバース・ヘッドの黒いESPを使用(2ハムバッキング・ピックアップ。ローズ指板)
ベースはフェンダー・ジャパンの3トーン・サンバースト・ジャズベース使用のモギくん(ローズ指板)
最後に控えしドラム&コーラスはツダくん。
そしてケイジロウ&モギコンビは以前「富岡荘」という、これまたご機嫌なるバンドで「カルメン・マキ&オズ」などをストイックにカバー演奏していました。
「丸の内サディステック(椎名林檎)」で幕開け。
このバンドは全5曲を和洋楽織り交ぜて、ユカリ嬢をフューチャーするべく女性シンガーの曲をセレクション。
リム・ショットのドラム・ビートから、ベースのモギくんが1・2カウント。
先述の鍵盤ハーモニカが、ここで早くもスポットを浴びています。
ギターのシャープなカッティングも光っています。あいかわらず安定感抜群のモギ・ベーシスト。フロントにいきなり躍り出て渋いベース・ソロ・タイム。あ!!補足ながら・・・面白い事にこの日のベーシスト6人全員がピックを使用してのプレイでした。これってひじょうに珍しい現象であり快挙ですなあ。フラット・ピッキングの時代到来か!!??
拍手の嵐「こんばんは!RBBです。札幌、恵庭、千歳在住というメンバーで構成されています。今日は楽しんで演奏したいと思います。よろしくお願いします!!」
2曲目は70年代に突如として現れた元祖ロックンロール・クィーンのスージー・クアトロから「ワイルド・ワン」
まさに最適だね。
スージー並みにユカリ嬢が、男性陣をバックに従えて男顔負けな喉を披露。
その男性達は「ヘイ!」の掛け声で応戦体制。
ケイジロウくんのトリッキーなギター・ソロが冴えまくる。ピッキング・ハーモニクスとアーミングで捲くし立て。
ギター&ベースが揃って、モニターの前までせり出してきてエンディングを迎えました。
3曲目「ハート・ブレイカー」
スージーの次には80年代の実力派パット・べネターの代表作を。
ところがイントロで事故が勃発してストップ。
「失礼しました・・・・もう一回いきます(笑)」
手強き硬派なロックを持ってくるところなんて粋ですね。唸ってしまいました。
パワフルの一言に尽きます。
ケイジロウくんは大股開きで、ギターを天井に突き立ててコードを奏で、
更にモニターへ左足をのせて、虚空を睨みつつも右手を高々と振り上げます。
「はい、3曲お送りしました。いつも泣きのギターを聞かせてくれるケイジロウくんは緊張しています(笑)。
さあ!次はノリノリのストリート・インフォメーション(ジョニー・ルイス&チャー)!!」
伝説のジャパニーズ・ロックバンドから飛び出したこの曲、実はJL&Cファミリーでもある金子マリもカバーしているのですよ。チャーそしてジョニーとマリの息子達3人で結成しているのが若者のカリスマ・バンドRIZEです。納得でしょう。
日本のジャニス・ジョプリンに迫る勢いでユカリ嬢もシャウト!
ギター&ベースもそれに追随して絡みまくり。
「ありがとうございます!さあ、もう最後の曲になるんですけど(エエ~~!!??笑)メンバー紹介をしたいと思います(一人一人を丁寧に紹介)。
今日はオヤジバンド合戦・オヤジの星というイベントではありますが、私オヤジではありません(爆笑)。
それではいってみましょうか!ワン・ステップ(パール)」
ジャンルを軽く超越した内容で網羅していましたが、最後の曲が一番こだわりどころが垣間見えるね。
バンド・ブーム時代にギター&ベースが男性でドラムとギター&ボーカルが女性という4人組でデビューしたパールは、ボーカルのショータがソロに転向後ブレイクしたという経緯があります。
ユカリ嬢は常にニコニコ笑顔を絶やさずに汗滴らせての大熱演。
全員がラストの1音までテンションの高い余裕綽々ステージングで締めくくり。トップのバンドでこのクォリティ。この後も凄い事になりそう。
「ありがとうございました!最後まで楽しんでいってください!!」
BGMはマーサとバンデラス「ダンシング・イン・ザ・ストリート」
2、W
17:10~17:40
このバンドとSTAは小樽などのライブ・イベントでタイバンを組んだ事がありますね。
一部のメンバーは入れ替わっていますが。
で、このバンド名からピンときた方はかなり鋭い!
そうです、1982年発表ARBの5作目傑作アルバムのタイトルから命名されています。
もちろん編成もご本家同様に男性4人組みという徹底振り。
内訳はといいますと・・・・ギターにツッチー。使用ギターがユニークでして、グレコのブラック・レスポール・カスタム。驚愕のデタッチャブル・ネック・ジョイント方式。しかもホロウ・ボディ仕様。
黒のサングラスに白いグレッチTシャツを着込んでいます。
ドラマーはマサとよくスタジオで遭遇するケイちゃん。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの白Tシャツ着用。
ガッシリした体格のゲンチュウ君は見るからに骨太なメガトンヴォイスだろうなあ・・・と思わせちゃうボーカリスト。
ベースはジョニー・ワジマくん。
日本製のブランド不明な3トーン・サンバースト・プレシジョン・ベース使用(ローズ・ネック)
これがいかにも見るからに良い音を発しそうなフォルムなんだよね。
わざわざ見せてくれたヘッド部分のブランドロゴがノッペラボウでした。ボディもほどよく塗装が剥げているんだけど、それは製作段階から年季を出す為そのように仕込んだのだそうです。
「ユニオン・ロッカー」
のっけからいきなり全力疾走で皆が一丸となっての「ユニオン」大合唱。
ベースのジョニーはオフでは髪の毛を後方で束ねていたのですが、ライブではそれをおろしてお洒落な帽子を被っています。
その帽子を吹き飛ばし、長髪振り乱して過激なまでのパフォーマンス。
もちろんピックを手にしてピッキング。
「え~ありがとうございます。こんばんは。Wといいます。ちょっとの間お付き合いください。(ジョニーこの時おもむろに床に落ちた帽子を拾い上げる)
この4人でライブをやるのはさっき数えてみたらば9ヶ月ぶり。色々なことがその間にはありました・・・(感慨深げに)色々なことがありました・・・。久し振りに集まってみるとバンドって楽しいなあと思っています。
よろしくお願いします・・・・ホリディ!」
専属のカメラマンが会場のあちこちを駆け回りながらも、ベスト・ショットを狙い続けています。
全身黒いファッションで統一した、男気溢れるストロング・スクリーム。
キース役のバックビート・ドラムも歯切れがよくて痺れます。
「ありがとうございました。まあ、さっきもお話しましたが、久し振りに何をやろうかと話し合ったりね。新鮮で緊張感いっぱいです。
僕もさっきから歌詞を間違えてるんだけど(大爆笑)まあ、誰もわからないでしょう!という事で今日は父の日。お祝いされた方も、そうじゃあない方もいるだろうけれども、今日は父の日!
という事でマリリン・モンローに捧げたARBの古い曲を聞いてください・・・・・モンロー日記!」
ドッシリとした完璧なるレゲエ調のリズムで、纏め上げられた燻し銀なナンバー。
ゲンチュウくんは石橋凌そっくりの節回しと声質で迫ってきます。
ジョニーは両手を挙げて手拍子を要求。ゲンチュウくんは水分の補給。
ツッチーによるノイジーなるギターを導入部分にすえて「トーキョー・シティは風だらけ」に突入。
天下無敵のもろパンク・ムーブメント真っ只中へ雪崩れ込み。
荒々しく猛り狂うライブ栄えのする曲。更にはドラムソロまで挿入するという徹底振り。
「ありがとうございます。
やっとリラックスしてきたかなあ・・・と思ったら、あっという間に最後。もう少しで終わります。
短くて早い曲が多いのでもう1曲やろうか、と言ったら却下されました!
ということでメンバー紹介をしたいと思います。(和気藹々の中で最後はジョニーがゲンチュウくんを名指しで猛アピール!)
・・・・WAR IS OVER!! 」
入魂の反戦歌メッセージが鋭く突き刺さってきます。
余力を振り絞ってのアクション。
楽屋へ引き上げてからゲンチュウくんは、MCで言い忘れた事柄をとっても悔いていました。
それもライブの醍醐味ってものだよね!
BGM「マイ・シェリー・アモール(スティービー・ワンダー)」「マイ・ガール(テンプテーションズ)」「恋はあせらず(スプリームス)」
3、札幌ビートルズ
17:50~18:20
多分、世界中で一番多いであろうカバーバンドは、ビートルズでしょうね。
もちろんこのバンドも筋金入りで、ファブフォーと同じく4人編成です。
編成はと言いますと・・・・ギター&ボーカルにおサルのジョージ(ハリスン役)
フェンダーのカスタム・ショップを使用。ブロンド・カラーのストラトキャスター(メイプル指板)
ベース&ボーカルにはストレートにその名もポール!
シースルー・ブルーボディのアトリエZを使用(メイプル指板)
エレアコ・ギター&ボーカル&手拍子担当はマコ・レノン。
ナチュラル・ボディのヤマハ・ギター使用。
そしてドラム&ボーカルにヨシキ・スターキーという布陣。
とにかくオリジナル曲の計測タイムは短い。だから10曲も演奏しちゃいました!それでも余裕があったからもう1曲追加できそうな構成。
練習には一度も参加できなかったマコ・レノン・・・・なんと知らない間にセットリストが変更になっていたそうです(楽屋での裏話)。
そのマコレノンはステージ右サイドで、ずっとイスに座ってのプレイ。
オープニングは元気はつらつポールの「1・2・3・4!」カウントから「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」
ポール同様にここもピック弾きで、ベーシストがリードヴォーカル。
微妙なニュアンスまでをも、完コピしているのですよ。
そうとうの自信がなければ、これを最初にはもってこれないはず。
メンバー全員がイキイキとエンジョイしている様子が、こちらにまでヒシヒシと伝わってきます。
天才ポールがあの若さですでに、独自のロックンロールスタイルを確立していたという証でもあるライブ映えする名曲。
「どうも、札幌ビートルズです!今日はポール・マッカートニー75歳の誕生日です!!おめでとうございます!!
そして父の日でもありますね。こんなにいっぱいのお客さんが集まってくれたなんてすごいことです。前回のライブではしゃべりすぎて時間がなくなったので、今回は手短かめに済ませますね。よろしくお願いします。ア・ハード・デイズ・ナイト!!」
超多忙なビートルズのへヴィーなる一夜が曲の基本コンセプト。
12弦のリッケンバッカーではないけれども「ジャーン!」のコードでイントロの響きを再現。
なんとセンターに立つおサルのジョージが、ここではリード・ヴォーカルをつとめます。後半部分ではポールが歌を引き継いでいます。
そしてヨシキ・スターキーがびっくりするぐらいによく通るコーラスで大奮闘。つまり全員が歌うのですよ。これは申し分なき鉄壁の体制です。
4人とも10代からずっと変わらずに、心からビートルズを愛し続けてきたのでしょうね。
ドラム・スティックによる、カウント4つ打ちで「恋のアドバイス」
この4人、ルックスからも察することができますが、徹底的に初期のシンプルでストレートなビートルズに重点を置いています。
ここでもおサルのジョージがリード・ボーカル。
特筆すべきは一体感に満ち溢れたコーラス・ワークです。
華麗によくハモッテいる。けっこう軽く扱われぎみではありますが、実はビートルズのハーモニーが肝なのですよ。
低中高音部の絶妙なるピッチ・バランスが素晴らしい。
聞けば聞くほどに、奥が深いね。
メドレーで「オール・マイ・ラヴィング」
ここでは序盤でのジョン・レノンが奏でるストロークと、絶え間ないコードの流れが聞かせどころ。
そしてボーカルはマコ・レノンに引き継がれます。
そのバックで縫うようにメロディアスなラインを描くポールのベースは芸術的で何度聞いても美しくて鳥肌が立ってしまいます。
おサルのジョージはギターソロをフィンガーとピック奏法の二刀流で器用にこなしていました。見落しがちだけど、とても勉強になるなあ。
イントロなしでいきなりヨシキ・スターキーがボーカルを担当する「キャント・バイ・ミー・ラブ」
出だしでいきなりバックのリズムがひっくり返るというトラブルに見舞われてしまいましたが、そこは熟練の技で涼しい顔して難なくクリア。
いくらスタジオ練習でパーフェクトにまとめ上げていても、いざ本番に臨んだ段階でこういう予期せぬ出来事に出会うというのもライブならではの醍醐味であります。
まあ、そうしゅっちゅう出会いたくはないですけどね(笑)。
「エイト・ディズ・ア・ウィーク」
これは売れっ子で忙しいビートルズが「一週間が8日あればなあ・・・」という気持ちを歌にしたもの。
引き続きヨシキ・スターキーがリード・ボーカル。
本家リンゴ・スターには申し訳ありませんが、ヨシキの発する歌声は絶品です。
ベースのポールはずっとピック使用でしたが、ここではフィンガー・スタイルにチェンジ。
「ありがとうございます!・・・ヘルプ!!」
あれ!?いつのまにか7曲目を迎えているのですね。ビックリ。
休む事なく次々に繰り出されるリバプール・サウンドも、すでに後半戦。
ここではおサルのジョージがリード・ボーカル。本当に順序良くバトンタッチするボーカル・パート。
「ありがとうございます!それではMCのほうをお願いいます」「じゃあここでメンバー紹介をしますね。」
応援団が大挙駆けつけてくれているようで、絶えず声援が飛び交います。
「これからは強烈なロックンロール・タイムに突入です。
というわけで私の時間です・・・バッドボーイズ!!」
そうなのですよ。ベースのポールが一番ハードな面を担っています。常に曲の合間では「ヘイ!イエイ!カモン!!」を連発してバンドを鼓舞。
ずっとパワフル。体力あるなあ。
「ちなみにこの曲はB面に入っていた曲なのであまり知られていません・・・ハハハ!!」
9曲目もベースのポールがリード・ボーカルで「ツイスト&シャウト」
この曲はビートルズのオリジナルではありませんが、彼等がステージで好んで取り上げていた曲。レコーディングの時ジョンは数テイクで声が潰れてしまったという曰く付きの曲。
それを喉が張り裂けんばかりに熱唱していましたよ。過激パート担当の面目躍如といったところでしょうか。
「アー!アー!アー!アー!ワオワオ・イエー!!」ではレッドゾーン振り切れ寸前。
「ヘイ、サンキュー!!という事で最後の曲となってしまいました・・・・今年亡くなったチャック・ベリーが60年前に作った曲をやります。
ビートルズも多大なる影響を受けたラストに相応しき・・・・ロール・オーバー・ベートーヴェン!!」
リハーサルでも真剣に取り組んでいたこの金字塔。
おサルのジョージがイントロのナチュラル・トーンによるフィンガリングで滑らかに弾きだしたところを目印に演奏スタート。もちろんジョージがリード・ボーカルを兼任。彼の独壇場と化しています。
マコ・レノンは手拍子で参加。
役割分担が事細かに配置されていていいますね。 研究熱心だ。という事で全10曲がしっかりと時間内で収まっていました。完璧!!
と、ここでクラップス・ホールに常設されている器材の紹介。
ドラム・セットはナチュラル・シェルのパール。ベースアンプはアンペグ。ギターアンプはローランドJC-120,マーシャルJCM-900。
4,万事屋(よろずや)
18:30~19:00
BGMはライオネル・リッチー「セイ・ユー・セイ・ミー」
さあ、ここからは折り返し点。
この日一番の最小編成なんだけど一番へヴィーなバンド。
和洋楽問わずに極太なプレイに徹していました。
曲目からイメージしてゴツイくらいにコワモテ・トリオかと思いきや、思い切り人懐っこい連中でしたよ。
もちろんメガトン級の音を轟かせ、且つ要所要所では笑いのツボをくすぐり続けるという憎い奴ら。
メンバーはベースがクドちゃん(ヤマハの黒ボディBB。ゴールド・パーツ。ローズ指板)
ドラマーはケッタくん。
そして愉快なカリスマのオダくん(艶消しの黒レスポール・タイプ。ローズ指板。来日公演・埼玉県まで観にいった時に購入したというガンズ&ローゼズの黒Tシャツとタオルを常に装備!)
「ザ・フューチャー・イズ・ナウ(オフスプリング)」
哀愁のギター・フレーズで幕開け・・・と観衆がちょっと油断した隙を突くがごとく一挙に爆音炸裂。やられた!!
ベースのクドちゃんが、ハイトーンを駆使してのリード・ヴォーカル。
彼、優しい顔していて、鋭いくらいに攻撃的な壁を構築しています。
このバンドもベースはピック弾き。オダくんがコーラスにて、ごっつい華を添えます。
ザックザクと刻み込むギター・カッティング。
サスティーン効果も伴って迫力倍増だぞ。
起伏のある展開と、津波のごとく押し寄せてくるダイナミズムの応酬。
「食べ物の恨み(打首獄門同好会)」
いやはやなんともとらえどころのないタイトルと、空恐ろしくなるバンド名であります。私はじめ周囲の仲間達はこの曲をてっきり万事屋のオリジナルなんだと思い込んでいました。
なんと日本のカルト的存在のバンド・レパートリーとのこと。
ここではオダくんがリード・ボーカルを担当。
ドラマティックな超光速チューン炸裂。
「どうも、こんばんは!すみません・・・・超絶でミスりました(笑)。2週間前にこの曲をやろうということになり・・・って言い訳かいな!?(ここでナイス・タイミングにギターが「ピッ!」という音を発する!)あっ!変な音が鳴った(爆笑)次は僕らにピッタリな曲でラルクアンシェル(大爆笑)・・・・ええっと・・・シャウト・・・デビ・アット・・・」「おいおい・・・タイトル忘れてる!(客)」「ちょっと聞いてみてください・・・シャウト・アット・ザ・デビル!」
この曲、モトリー・クルーではありません。念のため。同名異曲。
クドちゃんがリード・ボーカル。
高音パート、低音パートをベーシスト、ギタリストがほどよく分け合っているのです。
景気よくはじまったところで、演奏がすぐに中段されました・・・??!!
「あれ?・・・大変なことが起こりました・・・ビックリしました。何かが降りてきました(笑)。どうしたんでしょうか?いやいや、もうこうなったら開き直りですよ。オヤジ・ライブじゃあないですか。次に行っちゃおうか?今日はちょっと調子が悪いみたいですね。いやあ、変な汗が出てきたさ。この曲はスタジオ練習では間違った事がないのになあ・・・・俺がギターでトンチンカンなこと弾いたからいけなかったみたい・・・・どうやったんだろう・・こうかなあ・・・・(ハッと我にかえって)あ!それの確認は後でやろう!(爆笑)・・・フローネル!(打首獄門同好会)」
ここではオダくんがジェームス・へットフィールドばりにドスのきいたデスヴォイスで唸りをあげる。
ここでいきなり演奏がストップ。
またもやトラブル発生か?いやいや、これはそういう曲なのですよ。おもむろにオダくんが観客の一人を指差して話しかけます。
「そこの眼鏡の青年。家に帰ったら何をする?」「風呂に入る!」「ナイス!風呂に入るのです!」再度演奏に戻るのです。
1番を歌い終えたらまたストップ「さあ、次行きましょ。2番。仕事で嫌な事があったり、ミスをしたり、トイレに入ってうんざりしたり・・・でもあれ?と気づく・・今日は休みの日じゃないかあ!と。でそこの眼鏡の青年に問いかけです。もうわかったでしょう。こんな時のシアワセって?」「布団の中に入った瞬間!」「そう、二度寝最高!三度寝したっていいじゃん。でも私は二度寝はしない派ですけどね。
お風呂最高!二度寝最高!!」とまあ、結局、このような構成の歌だったのですね。客を巻き込んでの全てが仕込みの一大エンターテイメント。
「ブラボー!」「いやあ、ビックリしましたよ。今日は信じられないくらいにミスが多いです。
次はお酒にまつわるラウド・ロック。酒のエピソードを歌った曲です(いつのまにか漫談口調に)。聞いてください・・・・あんた飛ばしすぎ(ガーリック・ボーイズ)」
このバンド、笑いの絶えない個性派集団ではありますが、決してコミックバンドではありません。
本人達はいたって大真面目にバンド活動に専念しているのです。
それにしても客の心理や空気感を瞬時に読み解いて、鷲づかみにするところなんて脱帽モノ。
捲くし立てるようなストロング・リックだけでもたいしたものなのに。
「いやいや、盛り上がってきました。イエイ!お酒で失敗しないようにね(それは絶対に言えてる)。
唐突ではありますが皆さん、曙好きですか?彼、角界離れてプロレスやって今は何やってるのかな?そんな彼に捧げた歌です・・・聞いてください・・・横綱(ガーリック・ボーイズ)!!」
遂に飛び出した!ヘッド・バンキング!!うかつにも不思議な感動に打ち震えている己に、この時点で誰もが気づいていることでしょう。
軽妙なるギターとベースによる、丁々発止な掛け合いも絶好調。
「ウォント・ユー・バッド(ザ・オフスプリング)」
ケッタくんのドラミングは破壊力に満ち満ちていて、本当にセットごと粉々に砕け散っちゃいそうな勢い。
ドラムが「もうやめてえ~許して~!」と悲鳴をあげているみたい。
もちろん拍手が延々と打ち鳴らされています。
「サンキュウ!!・・・なあんて言っちゃったりなんかしちゃってさあ。ジミにコツコツと間違っているんだけど、まあ多分気づかれていないんだろうなあ・・・・そろそろ終盤に差し掛かってきましたよ。残すところ20曲です(笑)ウソです!
ノリの良い曲でいきますが・・・・ちょっと軽く手拍子など打ってみましょうか、エコノミー症候群にかからない程度にね。エース・オブ・スペーズ!1・2・1・2・3・4!!」
パンク界からへヴィー・メタル界に至るまで崇拝の対象でもあるモーターヘッド。泣く子も引き攣るバンド。
ボーカルのオダくんにレミー・キルミスターが乗り移ったみたいに、猛獣の雄叫びだ。ピック・スクラッチでギュウィーン!とフレット・ボード上を駆け巡る。
トドメの一発が襲いかかる!
ここにこの曲を持ってきましたか。なかなかにやるもんだね。
熱気渦巻くホール内。万事屋ワールドの終焉を華々しく飾るのに相応しき脳天逆落とし。
照明も一段と煌びやかに点滅していますよ。
「ありがとうございます。何とかフルで歌えました。チューニングも無しで若干イラッときてる人がいるかも・・・
この後はキッスです!」
5、KIISS
19:10~19:40
トリ前はド派手バンド、お祭りバンド「キース」の登場だ。
とってもいいものを見せてもらってお得な気分。
キッスのコピーバンドといえば、ラブガンがあまりにも有名で何度もS・T・Aはタイバンを組んだ仲間。
でもこの「KIISS」の存在は全く知らなかった。
うかつだった。札幌のロックシーンは広大だなあと痛感。
彼等も念入りに準備してきたようで、楽屋には衣装がズラリ。
器材や楽器も根性入れてなりきっています。リハーサルの時にはもちろん、素顔でのぞんでいましたが・・・・。
男性ばかりの4人編成。
お互いをそのままピーター、ジーン、ポール、エースと呼び合っています。
ざっと豪華なる楽器を説明すると・・・・ピーターは、ななな・・・んと、ドラムフルセット持ち込みです!
タマでメタリックレッドのシェル。
バスドラム・ヘッドにはキッス風KIISSのロゴが堂々と描かれていました。ちなみにリハ中は黒のキッスTシャツ着用。
エースは雷のギザギザマーク入りストラップに、グレコのサンバースト・レスポール。
ピックアップは3ハムバッキングだよん。「センターのピックアップからは煙が出るの?」と聞いてみたところ、それはさすがにないそうです・・・。
ジーンはホーナー製のAXEベース。つまり「斧型」
控え室にいる時にはひじょうに危険なので、刃部分にはソフト・カバーを被せていました。
ポールは幻の一本ともいえるアイバニーズの「アイスマン」
ボディ全体はミラー仕様でヒビが入っているデザイン。
彼もリハではテスタメントの黒Tシャツを着用。それぞれのルーツが透けてみえてきて興味津々。
リハを終えたら、ドレッシング・ルームにてメイクに入ります。
鏡とニラメッコしながら真剣な表情で念入りに。
そして白塗り、銀ラメ、口紅、ウィッグとドンドン憧れのバンドに近づいていきます。
エフェクターボードにも銀の鋲を打ちつけて「KISS」ロゴ。
それ以外の私物にいたるまでキッス一色に染め上がられていて、清々しいくらいになりきっています。このくらい突き抜けていると、もはや向かうところ敵無し。
ところがライブ本編はもっとすごいことが起こるのです。見掛け倒しのハッタリではないですよ。
クルクル回転ライトまでをも持参しています。
本家のギミックをできうる限り忠実に再現。
不気味なSEが漂う中、フロント前方に並んだ3人。
「デトロイト・ロック・シティ」での振り付けは、あの右手を「ジャジャ~ン!」の箇所で弧を描くように掲げるのはお約束。
ジーンは当然ピック使用で演奏。重低音が情け容赦なくズンズン響く。
コウモリ衣装を、誇らしげに広げて見せて盛り上げる。
観衆もビックリ仰天しながら食い入るように見入っています。
ポールのハイトーン・ボーカルが想像以上にかん高い。
ところが、その瞬間、左ブーツの分厚い底が「ベリッ!」とはがれてしまった!!
なんということだ!フォローのしようもない。まさか予備のブーツがあるわけないしね。でもポールは大きな段差もものともせずに絶叫。
そしておもむろにその非情にゴロンと横たわる脱落パーツを拾い上げて高々と誇示。
恐るべしエンターティナー。
クラップスホールのコイズミくんも「キッス大好き」なのでニコニコして観覧。
ポールとエースが組み入って演ずるツイン・ギター・ソロはエモーショナルで流麗。
エンディングではエースがギターPU切り替えスィッチを「カチャカチャ!」激しく切り替えて効果を演出。
「ジュース」ではポールとジーンがポジション・チェンジ。
そしてセンターにて、ジーンがリード・ボーカル。スペイシーなトーンで攻めまくるエースに対抗して、ジーンはドラゴン・ブーツでノッシノシとガニマタ歩き。威厳に満ちた風格でステージ狭しと練り歩く。
決めのフレーズでは観客一人一人を指差して威嚇。
終盤では体をリズムに合わせて揺すり「イエーツ!!」と睨みをきかせる。よくよく考えてみればキッスは歌舞伎をヒントにメイクやステージングを考案したんだよね。
ポールのMC「ハロー!ピープル!エヴリバディ!サンキュー!オールライト!アーユーレディ!!・・・ええっと・・・残念なことに僕の英単語はこれにて終わり・・・(笑)。
メイク姿のままで、他のバンドを観るために会場をうろついていたら、チラチラと見られて、あいつら何者?という視線を投げかけられていましたが、やっと正体がわかったでしょう!で、何のバンドの曲をやっているのかも、すでにおわかりかと思います。
ただのコスプレ・バンド。今日も最後までお付き合いよろしくお願いします・・・・ゴット・トウ・チューズ!」
ジーンは胸元に鎖がクロスする衣装。
手の甲には鋭く尖った釘が何本もむき出しに。
接触したら危険だあ。
ポールMC「しかしブーツの件は想定外でした。誰かこれを固定するためにガムテープ貸してくれませんかあ?ああ、そんなことしている時間もないか。(ドリンクボトルを手に・・・・)いつもはストローで飲んでいるのですが(口紅が落ちるので)今日は忘れてきちゃったさ。これどうしよう・・・(と言いつつラッパ飲み)」
そんな最中、ジーンがステージ脇から運んできたきたのは大きなビニール・シート。
ポール「おもむろに何かが始まろうとしています・・・・恐ろしい事が・・・」
ジーンが一旦引っ込んで何かを口にふくんで再度現れた。もしや、もしやのあれかあ!!???
「ゴッド・オブ・サンダー」の地獄絵図。
白目を剥き出したジーンの口から大量の血反吐があ・・・ドバッ、ドバッ、ドバッ!!!ダラララ~~~~・・・・(あれはトマトジュース?と尋ねたら、試行錯誤の末にブルーベリージュースに落ち着いたのだそうです)。
威風堂々と腕組みして「イエーッ!オーイエィ!」
おどろおどろしい光景のまま、ジーンは中央に陣取りボーカル。
エースは真骨頂とばかりにギターソロで、目を見張るばかりの指運びで圧倒。もちろん馬鹿ウケ。
ミディアム・テンポのままドラム・ソロに雪崩れ込み。手数王の名に恥じぬスティックさばき。その間にジーンはまこと丁寧に先ほどのビニール・シートを折りたたんではけていました(床汚れ防止策ね)。そしてベースのチューニング。
よくもまあ、あの衣装を着こんで動き回れるものですよ。
しかもブーツが高いから皆長身だし、衣装はそうとうに重くて蒸し暑いはず。
全てがメンバー達のハンドメイドなんだそうですよ。恐れ入った。
ポールMC「オールライト!ラブガン!!」
本物のポールに似せて逞しさを強調するために、マジックで胸毛を書き込んでいます。芸が細かい。
この曲が飛び出すと「ああ、そろそろ終盤に近づいてきたんだなあ・・・」と妙に切なくも複雑な心境に。
ポールMC「会場で僕を見て、ポールだ!ポールだ!と言われるんだけど、よくよく考えてみたら、今日はもう一人ポールがいるんだよね。マッカートニーがさ!(笑)。今日は本当に僕も見ていてとても楽しい。個人的にも盛り上がって見ていました。立っていると背が変になっちゃうけど(爆笑)。まさか今日、壊れるとは思いませんでしたが。僕等も見て良し、聞いて良しのバンドを目指していきます。今後ともキースのライブに足を運んでください。次で最後です!・・・ロックンロール・オールナイト!!」
もうこうなりゃあ、問答無用でお構いなしに弾けまくっちゃいましょう。
全員で大合唱。メンバー4人が4人ともそれぞれに扮するキッス像が細部に至るまで生き写し。
最後の最後でポールは袖に下がってギターの持ち替え。
あれ??なんかふにゃふにゃしているぞお??
それを何度も何度も空中に振り回して床に叩きつける!
ネックとボディーが裂けて木っ端微塵に・・・。
「ハイ!エブリバディ・シンギン!サンキュー・グッドナイト・ピープル!皆さん、この後も素晴らしいバンドが出演します!!(S・T・Aのこと)」
~~~ライブ・レポート パート1 終わり~~~
ここまでの長文、駄文に辛抱強く付き合ってくれて読んでくれたあなたに感謝します。
次はいよいよトリのS・T・A編に突入です!
お楽しみに!!・・・・・つづく・・・・・・
As time goes on
I realize
Just what you mean
To me
And now
Now that you're near
Promise your love
That I've waited to share
And dreams
Of our moments together
Color my world with hope of loving you
masa's art chicago logo respect galleryさんからのメッセージです(*^_^*)
ピンクレディ旋風は今思い返してみても凄まじかった。
私は彼女達が「スター誕生」にサロペットジーンズ姿でフォークギター抱えてオーディション受けたのをテレビで観ていて「ああ、間違いなくデビューできるね」とおもいましたよ。案の定早速レコード契約成立。
そしてデビュー曲を携えて現れた時のギリギリ衣装、足開く振り付け、訳のわからない歌詞でインパクトもろに受けてしまいました。
その後の大活躍は説明不要。
即座に第2のピンクレディを目指せ!とばかりに数多くのセクシーコンビがあらわれましたが、なかでも最有力候補だったのがキャッツアイでしょ。
本家本元のピンクレディよりもかなりドキドキ感満載な二人組でした。 デビュー曲「アバンチュール」
だめよだめよ、オイタなその手はだめよ…という出だしの歌詞は当時としてはかなりヤバいところ。
私はピンクレディではなんと言っても断然ミーちゃん派!
でもこのキャッツアイは2人共甲乙つけがたいほどに美人でグラマラスなプロポーションが刺激的でした。メンバーの1人が失踪(男絡み)してしまい、あっけなく一年足らずで解散してしまいました。あ〜あ残念…。
直筆サインは貴重。今となっては入手不可能だもんねー。
事務所が慌てて発掘したのがキューピッドという双子のアイドルでした。商魂たくましき業界なり。
ロゴの持ってる”力”。
そしてグラフィックは更に深いコミニュケーションへ導く。
The logo 's "power".
And graphics lead to even deeper communication.
masa's art chicago logo respect galleryさんからのメッセージです(*^_^*)
昨日ライブを無事に終えたので、本日は来たるべき夏に向けてヘアカット!で、ついでに近所の中古レコード店へゴー。
こんなの全く知らなかった「イン ザ スペース」をゲット。最初は12インチシングルかと思ったよ。
スペクトラムはA面のみで初期代表作5曲収録。裏面はシンセミュージック。
これはテクニクスの非売品だから超貴重なる1枚。
オークションで早速調べてみたら私が買った値段に0がもう一つ付いていたさあ。
見開き内面のイラストのかっこいいメンバー達。
ベース渡辺直樹さんはなんとワイルドワンズの渡辺茂樹さんの弟だったんだね。
で、中央の新田よろしく一郎さんのプロフィールは「ワーグナーとシカゴを尊敬」!!!
もちろん知ってましたよ。
本当はバンドでシカゴやりたかったんでしょう。でもあの頃のシカゴは人気が下降線。
代わりにディスコやファンクやフュージョンブームが勢いよく吹き荒れていた。
よって飛ぶ鳥を落とす勢いの渦中にあったEW&Fを参考にしてピラミッド型バンドロゴ、
鎧風コスチュームにダンスを取り込んだステージアクションプレイ。フィリップベイリーばりのファルセットボーカルをフューチャー。
サウンドもチョッパーバキバキ、ギターカッティングも軽快にフィーバー。でもあまりにも規模が壮大でお金もかかり、時代を先取りし過ぎで残念ながら短命に終わり伝説と化しました。
実はさりげなく随所にシカゴへのオマージュを盛り込んだりなんかもしていますよ(*^_^*)。
シカゴ初期の金字塔「シカゴと23の誓い(原題:CHICAGO)」は1970年の発表。全米4位を記録して黄金期を迎えます。アナログ時には2枚組というボリューム。1969年の2枚組デビュー作品は「chicago transit authority」という長いバンド名。ブレイクした途端にシカゴ市から訴えられシンプルにシカゴと改名して、写真のセカンドアルバムを発表。燦然と輝くあのかっこいいロゴマークが産声をあげた瞬間です。 ここからは「長い夜」「ぼくらに微笑みを」「ぼくらの世界をばら色に」のヒットを生み、3つの壮大なる組曲(愛の遍歴。管弦楽。反戦メッセージという全くタイプの違うもの)も収録されています。
邦題の「ぼくら…シリーズ」はどの曲も完成度の高いブラスロック。
シカゴ結成50周年を祝して2017年、リミックスの魔術師スティーブンウィルソンによって新たなサウンドで発売されました。
オリジナルマスターテープから一音、一音をよりクリアに、各楽器のバランス、音量、リバーブ、配置設定、分離、イコライジングにとビックリするくらいの臨場感で23曲が蘇りました。
今迄、くぐもっていた感があるパートもグッとフューチャーされてもいます。ただ一言…素晴らしい、ありがとう!と叫びたい。
改めて名曲目白押しだなあ、と再認識。
見開き紙ジャケットと、挿入されていた折り畳みメンバーポスターも忠実に再現。
ついでに今迄買い集めた「シカゴと23の誓い」CDを羅列します。
ライノデジタルリマスター見本盤、ドイツ盤、デジパック仕様、レイハーマンのサイン入り、CBS、コロンビア、シカゴレーベル、2枚目コロンビア、10枚組ボックスからの抜粋、5枚組ボックスからの抜粋、紙ジャケット、テイチク、CBS再発、ハイブリットシリアルナンバー入り、DVDオーディオ。ちなみにアナログではクアドラフォニックも海外のみでリリースされていました。
オヤジバンド合戦 “輝け! オヤジの星” vol.
日程:2017/6/18(日)
会場:KRAPS HALL 札幌市中央区南4条西6丁目
5 タイムズステーション1F
出演: / THE・SAPPORO・ TRANSIT・AUTHORITY / 他にもバラエティにとんだバンドが多数出演!
開場 16:00/開演 16:30 [全自由]
前売り \1,000 当日 \1,500 1ドリンク別
\500
Lコード:11814
info:KRAPS HALL 011-518-5522
*チケットのお問い合わせはSTA各メンバーまでお気軽にどうぞ!!
:::出演バンド:::
THE・SAPPORO・TRANSIT・AUTHORITY (30分間)
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(CHICAGO!!!)
こうご期待!!