ＧＩＯＲＧＩＯ ＭＯＲＯＤＥＲ（ＳＰＩＮＡＣＨ）

私が小学校高学年の頃、妙に耳について離れないヘンテコリンな曲がヒットしていました。
マナマナばかり繰り返し、合間におどけた合いの手が色々な種類飛び出してくる、まことにふざけた曲。ずばり「マナマナ」という曲。歌っているのはイタリア人でジョルジオ・モローデルと言います。
そして私が中学生になると、「アメリカ・アメリカ」という、これまた、「アマママママママ・イン・アメリカ！」と繰り返しながら、当時世界中でドルショックやスモッグが話題になっていたことなどを茶化している曲がヒットするのです。レコードジャケットにはニクソン大統領がスーパーマンになって飛んでいるんだけど、胸にはＳではなく💲のマーク付きという凝りよう。スピナッチというコンビが歌っているのですが、私はここからほうれん草という意味だということを知りました。実際ポパイもこの文字入り缶のほうれん草を食べてブルートをやっつけていましたね（笑）。
サイモンとガーファンクルの「アメリカ」という美しい名曲とは真逆なコミカルソングの次にヒットした曲が「アクションマン」。生ギターによるカッティングがかっこいいのですが、なんといってもここでも我々中学生の間で話題沸騰だったのはこれまたレコードジャケット！
なんと全裸女性が横たわる左右の床にスピナッチが座ってポーズしているのです。ダンディな男性メンバーの反対側にいる髭面がジョルジオ！そうです、「マナマナ」の人。
その後、ジョルジオはシンセサウンドを導入した、チッコリー「恋の玉手箱」を作りヒットさせます。ちなみにここでムーグを弾いているのは、あのクリス・トーマス！
更に月日は流れて
ジョルジ・オモロダーと名乗りプロデューサー、コンポーザーとして数多くの映画音楽や、ディスコサウンドをヒットさせます。代表的なところで、「トップガン」「メトロポリス」「オーバー・ザ・トップ」そして「フラッシュダンス」！。どれもこれも話題になった名作揃いですね。