THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,197 雪明りの路オールディズライブ15 小樽市公会堂 大ホール(STA 編PART,4)

2023-03-13 16:39:15 | Live Set List




残響音が不気味に支配するその様を引き摺る様に

「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)・・・・・・極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」

この時、すでにニシヤンはギターを掲げて小刻みに震わせつつも唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!
盛大に盛り上がっていきましょうー!
 松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」 
(EDIT/ VER。
オリジナル・セカンドアルバム「シカゴと23の誓い」に収録。
この曲がワールドワイドに大ヒットをして人気を決定づけた)

マサがニシヤンの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
ギターが、これ以上ないほど過激に攻め立てる。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、モッチンも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。
追随してアッキー、ウパ、マッツ、タッキー、ミキティ、そしてマサらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

「会場後ろの方も一緒に!!
HEY! HEY!」

驚いたことにメンバー全員が一丸となってそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。
その上、しきりに楽器を振っている。

いつの間にかタッキー&アッキーは伝家の宝刀とばかり、タンバリン&マラカスを手にシェイクしながら元気一杯に飛び跳ねているではないか。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い! (この曲でマサはシンセ・ブラス・スコアをアキに送付した。
初代TBコイズミくんの採譜)

あるバンドは「STAはスペシャル軍団」

パープル・ブリンガーのギタリスト、シンちゃんいわく「ギタリストは上手いし、いい音を出しているね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」

あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」

マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

ニシヤン&マサが両サイドのフロントにて陣取り。
この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

各メンバー達も負けじと大奮闘。
なるほど心強き存在感。

マサのリードボーカルにタッキー&アッキーを交えての白熱するコーラス隊体制も、俄然と馴染んできた。

ミキティ―を筆頭に拳を突き出すタイミングも絶妙。

アッキーも、チャーミングなポーズで、エキサイティングなジャンプ・プレイを披露しての挑発。
以前に礼儀正しく優しいルチュも、アッキーの超絶技巧な鍵盤さばきをスターライトで称賛していた。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」
観客たちも「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱(声出しなしで拳を突き上げる)。

もうこれで本当に終わりだと察してか、全員グチャグチャで、どこもかしこも必死の形相です。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

更にマサは仰け反って、オーディエンス達とコミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて両膝つき、気迫のフォーメーション絡みを続行。

ニシヤンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときチョーキング・ソロで埋めつくすほどに我を忘れ、ギターの鬼と化し、それに呼応しています。
でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!
ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。
締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前
(本家のソロをほぼそのままに再現。
 これも究極のフィンガリングで完成形とみた。
 オフステージの時にマサは西やんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われた西やんもまんざらではない様子)。

そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをニシヤンの合図を待ってホーン隊全員が吹き込む。

トドメはミキティのきっついハイノートで息の根を止める。

ウォルター顔負けなサックス・トリオで、対等に渡り合うマッツ&ウパ&ミキティ。

パワフルなウッドウインズが3人も在籍しているという贅沢さが、良い方向に作用しているようだ。

オフステージでは控えめでキャピキャピ((´∀`*))な彼らも、いざステージに立つと存在感を放っているのだ。

ウカウカしてなどいられないよ、みんな。

マサがベースのネックを観客方向に突き出す。
再びモッチンのところまで駆け寄って再びバスドラムに足をのせて、しつこいくらいに煽りまくり、シンバル連続キック攻撃。
更にはアッキーのところへも訪れて一緒に爆笑ダンシング。

最近、モッチンとタッキーが虎視眈眈とスタジオで企てた、「長い夜」スタジオバージョンにおけるドラム重ね録りの再現。
リズムとフィルを分担してプレイ。
二人羽織を地で行く超難解な作業だ。
よほど息が合わないと事故る確率のパーセンテージの方が絶大。
それをいとも簡単に、この二人は実演してるではないか!!??
曲の細部までをも、若い頃から聞き漁っていたからこんな離れ業も楽勝みたい。
しかも、リラックスしながら和気あいあいと楽しそうに不敵な笑みを浮かべつつ・・・・。
恐るべきツワモノコンビ。
大体にしてこんな発想すること自体、無謀。
本家はもとより、カバーバンドでも見たことも聞いたこともないよ。
いつでもどこでも、実験的な精神ほとばしる遊び心を持っているロッカー達。
恍惚の領域に到達したのではないか!?
これもライブでなければ味わえないハプニングのシーンだ。
当然、並々ならぬ実力と経験とシカゴ愛がなければ話にならないね。

メンバー達が俄然色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。
我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴ならではの持ち味のひとつだね。
やはり役者が違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もニシヤンのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!? と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ
(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーにと希望提出しておきました。
 無理難題な注文だよなあ・・・・・・・・・笑)。

プレイしている我々でさえも、震えがくるほどの高評価を下したくなる。

エンディングではベースのネックを天高くに立てホップステップ。
ベースギターを肩からはずして、頭上高々に掲げるポーズ。
いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。

多分、一昨年の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?
もう制御がきかない。

あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。
ベースギターを脳天に乗せての衝撃音・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。
「カリフォルニア・ジャム」かあ、ここは!!??
さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし
・・・・当たり前だよ(爆笑)
とどめはベースをマシンガンに見たてての抱きかかえ連射攻撃。
最前列に陣取ったカメラ小僧達もシャッターチャンスとばかり、激写に次ぐ激写で忙しそう。
ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワ~ン、ギュワーン!」。
小樽では可愛い弟分のサッサが「マサさんはいつもあれだけ複雑で難解なベースラインを弾きながらよく歌って動き回れるなあ」と感嘆の声を寄せてくれた。
これは快挙だ!

極めつけのフィニッシュは片足上げて思いっきり床に振り下ろした。
「YEAH!!」一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

というわけでしてノリが最高!
やはりライブはこうでなきゃあね。
正真正銘のライブバンド面目躍如だ。

疾風のごとき出来事で恍惚状態。 (初見の人々は誰もが度肝を抜かれたようだよ。
 まあ、その内に慣れるさ・・・笑)

心地よき疲労感が全身をじわじわと襲ってくる。
身体がやっとほぐれてきたところで、時間切れの完全燃焼。
「ありがとうございました!
またいつか会いましょう!!」

アッという間の幕切れで、30分が過ぎ去った・・・・・
万雷の拍手が鳴りやみません・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。
いい汗かいたね。
 なんとかかんとか無事に終えることができました。
大団円さ。

十分に満足してもらえたかな!!?? 
・・・・・YES I CAN!!
すぐにでもまた、ここに戻ってきたい気分だよ。 ((´∀`*))
しっかりと約束しておこう。
それまでしばらくは、このワクワク感をとっておこうよ。
痺れるような、極上のかっこいい曲をたくさん用意しておきますよ。 

何の悔いも残さずに・・・・「I'T ONLY BRASS ROCK・・・・・」

サイトウさんがワイヤレス・マイクを手にイベントに対する締めのお言葉。
ちょっとだけマサとも思い出の歓談。
彼と出会ってから早15年。
ここのSTAブログが縁で、しょっちゅう対バンを組んで、互いにイベントを立ち上げたりもして切磋琢磨し合った仲間たち。
とにもかくにも、本日は、こんな偉大なるライブイベントに立ち会えて光栄の極み。

照明が灯って現実に戻った後は、いかしたミュージシャン達、至れり尽くせりのスタッフ、賑やかに華やいでいたオーディエンスらと談笑会。
後ろ髪を引かれながらも、キリがないので頃合いを見計らってのお別れだ。
話したいことは山ほどあるんだけどね。
それは次の機会にとっておこう。
またの再会を誓い合う。

追記・・・後かたずけ。
手慣れたものさ。
会場内の忘れ物も念入りにチェック
(それでもしっかりと、上着を忘れちゃったメンバーがいた!!
後ほどに自宅へ届けたよ((´∀`*))。
皆で協力しあって、あっという間に終了。
ここで、マサはSTAFF全員に感謝の言葉を述べてお開き。

帰路も車中ではライブの話題で和気あいあい。
生涯にわたって忘れられない、恒例のイベントとなりました。
サンキュー、エヴリバディ!
小樽は最高だぜ!!

国道5号線よ、今夜もありがとう(^^♪

VERY SPECIAL THANKS TO・・・ABESAN&GREEN-TEA&RICE BALL&IKU&KEI&MR,SAITOH&TEZUKAKUN&MICTHAN&NISHIYAN&TOMOCHAN&TETSU&SNACK&AKICHAN&LEOKUN&KUDOHSAN&HIKOCHAN&KAZAMAKUN&SEKKIE&MIKIMIKI&KOBACHAN&TOMMY&MICHIYOSAN&ALCOHOL&CRACKER&LITTLE KIDS&EARL GREY&SEAWEED ROLL&DAICHAN&SAHYAN&YOSSY&NABESAN&WAKKEY&TOMIECHAN&MITSUUMA&BREAD&TAKAHASIKUN&NOBUSAN&SUZI QUATTRO&ALFORT!!






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VOL,197 雪明りの路オールディズライブ15 小樽市公会堂 大ホール(STA 編PART,3)

2023-03-13 16:39:15 | Live Set List





MC兼任のマサ・・・・・。
「どうです、皆さん、楽しんでいますか!!?
・・・・ってあまり大きな声を出しちゃあダメなんだよね(笑)
でも手拍子ならばいくら叩いてもオーケー!
アベさんはいるかなあ!?・・・
(前方の中央に彼はぐったり座っていてフラフラと手を振ってくれた。前日もここでノリノリダンスでさすがに疲れたご様子。足も痛めているしね・・・・無理は禁物だ)
今年も雪明りの路でお世話になったね。
俺は、とっくに還暦を過ぎちゃったけど、まだまだ現役バリバリに頑張っていこうと思います。
若いもんには負けないよん。

早いもので、もう残すところは2曲となりました・・・・
じゃあ、これからもう1曲、ダメ押しとばかりに熱いのをぶっ放してみせますのでどうぞよろしく!!
毎回、STAは色々なタイプの曲を用意していますが、シカゴの強力なるライバルバンドで、ちょっとノリのいい過酷な曲をお送りしたいと思います。
・・・・シカゴときたからには、このバンドをやらないわけにはいきません。
ブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われているもの。
それでは、俺たちSTAなりのアレンジで勇猛果敢にプレイ。
このメンバー達でなければ実現不可能と言われた強烈な、ディスコでも人気だったという、これもわずか3分足らずのすこぶる燃費の悪い過激な曲。
日本歌謡界にも多大なる影響を与えたよ。
ブラック・ビスケッツ風(爆笑)リフ一発で皆さん、わかってくれると思いますよ(これにざわめく会場内)。
ツッツーが情熱的に思いの丈を込めて歌います
・・・・燃え上がってください(と、ここでオーディエンスの方を指差すと皆が大きく手でリアクション・・・・)。
聞いてね! ・・・・・邦題は黒い炎・・・・チェイスで・・・・・GET IT ON~~!!!」 

焦らしに焦らされたオーディエンスが待ってました! とばかりに色めきだつ。
すこぶるアグレッシブなる闘魂がメラメラ!!
モッチンによるカウントで・・・「1・2・3~!」(カウントは多数決で半分の長さになった)

会場内の熱気は沸点に達した感あり。
脳天がカッカと炎上しているようだ。
歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのヴォイス攻め。
このようなやさぐれたボーカル・スタイルのツッツーを聞けるのも貴重。
ハードロックも歌いこなせる、器用なシンガーには脱帽だ。
さりげない仕草が板についてるね。
ほぼ1か月をこれらに費やしていた。
だから、熟考に次ぐ熟考で逞しく鍛え上げている。
それもツッツーにかかったら全く問題なし。 (密かに和田アキ子さんのテイクを参考までに聞き込んできたらしいよ!
なるほど、わかってらっしゃるね。 )
マサは後方にて、とびっきりのアクションを絶え間なく繰り広げている。
ステージ狭しと前後左右、ドラムセットのそばまでをも休みなく駆け巡る理想のエンターティナー。
更にはバスドラムにまで飛んで行き、足を乗せリズムに合わせて煽りまくる。
シンバルキックの際には、モッチンと目くばせしてニヤリ。
時にはステージ前で待機している、可愛いちびっ子ファン達にもベース・ネックを突き出して煽りをかます。
ベースのボディにパンチをかませたり、指板を逆手にプレイ。
調子に乗りすぎて珍しくもピックを落としてしまった・・・・・仕方ないから滅多にやらない苦手なフィンガーピッキングに即行でチェンジ。
それに感化されたのかSTAのメンバー勢も、積極的に観客へ向けてMORE,MOREと要求。
マサ折り紙つきの、ニシヤンによる隠し味的ジャジーなWOWOWペダルがこれまた秀逸。 (名器VOXを使用)
ニシヤンはアドリブをこなしながらも真骨頂。
全編にわたって捲くし立てるように掻き鳴らされるストロークも、絶妙なるスパイスだ。
ジャズのエッセンスをふんだんに含んだ超絶技巧なギター・バッキングが、ドライブしながらも光り輝いている。

アキは、どや顔での素敵なソロや、休むこともなく極めつけ振り上げたお手てをダイナミックに鍵盤へと振り下ろしてのデンジャラスなグリッサンド連発(ちょくちょく指に怪我を負うのがタマに傷)
男顔負けなテクニカル・スーパーレディだ。

普段はポーカーフェイスな佇まいのウパ君も、適材適所、要所要所でしのぎを削るかのように攻め立ててくる。
ここでも絶え間ない位に、益々の活況を繰り広げています。

マサは調子にのりすぎて足元に設置されていたドリンクを、途中でステージ床に倒してしまった・・・・。

イケちゃんも、その一挙手一投足全てが、ものの見事、様になっている。

けたたましきホーンセクションは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立している。

以前ファニーいわく「ライブの度にこの曲を取り上げているバンドはそうそういないよ」とのこと。
よくよく考えてみたらば、それは言えてるね。

肝心要のトランペットが人数不在だけど、アキ奏でるシンセブラスとホーン・セクション3管編成ともなると、当然ながら厚みが段違い(オリジナルはトランペット4本なもので・・・)。

後半のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリで命がけ。

ウパくんが必死に会得した転調箇所と、ランニングラインでガッチリと埋め尽くしたマサの捌き方も惚れ惚れするほど。

ファニーを筆頭にホーンが競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか? と、これには心配になってしまったよ。
突き抜け感が尋常ではない。
やはり群を抜いてる。

ファニー、お得意のヒステリックなるブローも効果覿面。
メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なるハイノートヒッター。
ここへきてもスパイスがピリリと効いていて、燻し銀の光沢を放っていたのでした。
スタミナ消耗率が激しい・・・・わかってもらえたでしょう。
体力の温存が課題だね、ここでも・・・・。

ツッツー、入魂のシャウトが神がかっている。
感無量の極致。
想像していた以上、期待を遥かに超越したボーカルワークには観客も「かっこいい!」と絶賛していたくらいだ。
細かな節回しや絶妙のイントネーション、骨っぽい歌いっぷりには関心しながらも腰を抜かすほど。

タッキーも、一種独特なるSTAワールドに今更ながらずっしりと手ごたえを感じているはず。

それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルでもあります。

なるほど・・・と世界観がガラッと変化するのです。

以前マッキーちゃん曰く「スポーツジムに通っているようだ」とのこと。
なるほど、ユニークでうまい表現をするもんだねえ。

決めのエンディング目印では更なる進化を遂げたモッチンが、目一杯にタメをきかせてフロアタムにてのブレイク。
マサとのリズムコンビネーションも、ピッタリで絶好調。

ブラス隊含めて全員が残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。
必死の形相で、血管ぶち切れ寸前まで吹き続ける。
燃え盛る炎で焼き尽くされて、真っ白な灰になったかな・・・?

まあ、いずれにしても、一丸となっての勇壮なるハードロック直撃弾逆落としは鮮やかだなあ!
マサとモッチンとでトコトンまで追求して究極の総決算で固め、わかりやすく仕上がった。
全員が安心して取り組むことができ、快感だ。

「この曲、誰か知ってるかなあ?」
観客から「知ってるよ!わかるよ!」
「あらら、怒られてしまったあ!(笑)」
メンバー達も大爆笑!
「かなり古い曲なのに、知ってる人がいてとても嬉しいです!
もう一度盛大なる拍手を世界のツッツーに贈ってくれ!
 よろしく! (笑)」
ツッツーも手を振りながら満足げ。
ひじょうにいい汗をかいたね。
爽やかな表情にそれらが集約されている。
添付された写真を見てもらえればそれも一目瞭然。

短期間で、よくぞここまで成し遂げたものだ。
もう自分のものとして吸収しつくした感あり。
今後のためにも、まあ肩慣らしということで。
これで終わりではなく、今後もっともっと面白いコラボレーションを策略中!

皆さん、彼が現在所属しているカバーバンド「ビア・プリーズ」でも堪能して頂戴な。
これを見た観客たちは大げさではなくラッキーだ(実際、その後の反響にこちらサイドがマジ驚愕したくらい。
この曲はいつの間にかゲスト専用になっちゃったけど、それだけに数多くの男女問わずシンガーを招いてきました。
その中でも1,2を競う完成度とハマリ具合だった。
これに異論を唱える人はまずいないでしょうね)。
以前に、ミーちゃんもこの曲の難しさは身をもってご存じだけに「あの早口でまくしたる歌詞の歌い回しにはビックリしたよ」と驚愕していたよ。


****さあ、残すところ、あとわずか1曲(((´∀`*))! ・・・余力を振り絞ってフィナーレに突入します。

もう少しの間、お付き合いくださいな。
極上のブラスロックワールドは果てしなく続くよ。

もう泣いても笑っても正真正銘、お約束の展開であれが最後に飛び出しますよ!
覚悟のうえでご用心。
ぜひとも心してね。 ****


****白熱のライブ・レポートはPART、4へと続く・・・・・!!!!****
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VOL,197 雪明りの路オールディズライブ15 小樽市公会堂 大ホール(STA 編PART,2)

2023-03-13 16:39:15 | Live Set List



****アッキー長年のお友達でもある「そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「一昨年、アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正にその通りだ。****

さあ、さっそく2曲目はメドレー。

マニアならば思わずニンマリだ。
皆、すでに全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。

 一昨年、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
その場の空気感で進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが機転を効かせて見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。

「それでは、トップに吹き荒れる初期シカゴのブラスロックをお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。

(不敵な笑みを浮かべつつも)特に人気の高い曲をやります。
あれ!?
どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は日曜日だけど、うってつけの曲をやるよ!
・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキー親分(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))が寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)
絶妙のシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる。
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くとミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキー。
いつも艶やかなる着こなしのアキ真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。
メイクもバッチリと施し、アメリカ製のデニム・テンガロンハットと全身を黒ファッションで統一しているではないか!
すでに立派なロッカー然としている
・・・・本当はこの日ムズイからテンガロンハットを被らない、と直前にぐずっていた。
結局は被ったけど。
だからバチが当たって鍵盤のパーツがトラブったんだよ((´∀`*)))
こんな素敵な曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

裏話・・・・・スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
なんたって長年キーボード不在だったんだからね。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが機転を効かせたニシヤンが、ギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やんもこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。
こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは特にこの曲でのドラミングが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

西やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

この曲に対する思い入れがすこぶる強いアベさんも、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている対バンも発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

西やんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。

笑みを湛えたアキちゃんは、目の前の小さな観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

ツッツーが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。
バックのミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングのハミングに至るまでマサのアイディアが見事に実を結んだ(これもスタジオ入りしてみっちりと真面目にトレーニングしたもんね。過去にここまでこだわって突めた人は皆無だ。今後ももっともっと煮詰めまくろう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
最近は、マサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカルを現実のものとした。
タッキーと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてからスタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功。
皆も感服していたよ。
今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「YEAH,YEAH~~!!」マサ渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるタッキーではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

ウパくんは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
イケちゃん、肩の力も抜けてきて爽やかな疲労感がかえって心地よいようだ。





「皆さん、こんばんは!
改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです。
楽しんでいますか!?
お次もツッツー・コーナーだよ!」
彼とマサとは15年前からの知り合い。
スタジオやライブ会場ではしゅっちゅう顔を合わせて対バンも多数組んでいれど、不思議と一緒に演奏したことがほとんどなかったんだよね。
ずっと共演の希望を送り続けていたんだけど、なかなかタイミングが合わずじまい。
ところが一昨年のクリスマスライブイベント以来、やっとその夢も毎月実現したというわけだ。

「大きな拍手で盛り上げてやってくれ!!!」
熱い歓声に果敢にこたえる貫禄たっぷりのツッツー。
ハンチングとマニキュアとサングラス姿。
目にも鮮やかなミツ馬ゴムのTシャツ。
これを地元・小樽のお客様がめざとく発見してツッツーの胸元を指を指す。
彼らは誇らしげだ!
ピカピカに光輝く数個の指輪も、ファッショナブルに拘り抜いている。
満足そうに、余裕の表情を湛えているんだから大した男だ。
スタジオでのリハ、彼はたったの1回。
でもお得意ジャンルとして長年お蔵入りしていた曲を、この機会に再び蘇らせてくれたよ。
(アッキー、西ヤンもテイクやキー違いではあるけど他のバンドで演奏経験あり)
STAの曲ってどれもこれも毛色が変わっているけれども、こいつはこの日特に異色なナンバー。
ブラスロックではないから当たり前か。
モッチンの4カウントから間髪入れずにソウルフルな、その名も誉れ高き「ソウルマン(サム&ディブ。STAはザ・ブルース・ブラザースで披露)」
しかしモッチンも、ジャンル問わず、器用に色々なスタイルで叩きわけるものだね。
昔取った杵柄、職人気質の面目躍如だ。
実は彼もブルースブラザースが大のお気に入り。
モッチンが一番こだわりぬいたという、ホーン隊と一体となってのフィルインも寸分の狂いなくバッチリ。
ツッツーは日本人離れした節回しで、センターを陣取り片腕伸ばしての熱演。
(ステージはすでに足の踏み場もないようなので、彼のみ1歩前の床にての熱唱。
つまり変則的なポジション)
でも、期待以上の貢献度さ。
神々しき照明を一身に浴びながら、もはや独壇場と化しています。
「リッスン!」の合の手も抜群。
マサ&アキ&タッキーもしたたかに、バック・アップ・ハイトーンコーラスで参入。
もちろんエディット・バージョンゆえ、あっという間に転調パートへ突入。

ここで遂にでた!!
キムキムが秘密兵器のフレーズをおもむろに弾き出し、目いっぱいに魂込めて披露。
これはアッキーのリクエスト。
アキの冴えたアイデアで、めでたくここに結実した瞬間。
チラッと横目で見たけど、かっこよく弾きまくっていてご機嫌な表情だったよん。

今は多才なメンバーばかり所属しているから大助かり。
単なる興味本位の楽器コレクターとは雲泥の差さ((´∀`*))

新加入のモッチンは、ツッツー同様にスタジオ・リハ2回きりだとは到底思えないほどの手さばき。
とにもかくにも、モッチンのプレイする姿がひじょうにロック的でナイスです。
よって、万雷の拍手が鳴り止みません。

正直に申しまして、この曲、今までのライブでもそこそこの評判だったのですが、この日の受け具合は異常でしたなあ。
特に工藤さんにはね!!

ヴォーカリストによって、こうも違うのかと痛感したよ。
バックの演奏にも良い意味で刺激を与え、次々と連鎖していくし、本当に計算ができない。
まだまだ修行が足りない。
これこそがライブならでは真剣勝負の真髄。
工藤さんから「セットリストの全曲が申し分なくたまらない・・・」と感想をいただきました。
やっぱり取り上げて大正解でしたなあ。
ある程度は、確信犯なんだけどね・・・。((´∀`*))

一致団結の賜物。
メンバー達の知り合いも見えていたんだけど、STAを見たのは初めてだ、という人が多数いて異口同音に衝撃的だったらしい。
もちろん想像以上のパフォーマンスと歌声に話題騒然だったことは当然でしょう。
多方面からの反響も上々で、益々株があがったね。
新体制での小樽進出はまずは成功で、手ごたえも良好。




「はい!ここから折り返し点に入ります。
この熱気が冷めないうちにすぐいくよ。
次もブラスロックではない曲。
シカゴもデビュー前からずっとライブで取り上げていた、ソウルのスタンダードナンバー。
日本公演ではいまだにプレイしていないので、ブートでしか聞く事が出来なかったのですが、50周年記念としてやっとオフィシャルライブ音源として日の目をみたのです。
そこで是非STAでもやりたいなあ、とファニーに3年前にかけあってみたら、正月に2時間ほどでブラススコアを書きあげてくれたのです。
そんなわけでして後はトントン拍子に事が運んで、2020年3月8日の日曜日、白石区ピグスティーにて初披露となりました。
STA数年ぶりのニューレパートリーだった・・・・。
オリジナルはエディ・フロイドですが、ブルースブラザーズのバージョンで!
本日が7度目の・・・・・・・ノック・オン・ウッド!」
(昨年12月18日の日曜日、札幌ソリッド・フレンズ・ライブ以来)
再びモッチンのスティック4カウント。
マサもタッキーも感無量です。
練りに練り込んで、洗練されてきたわけだからね。
確かにタイトでストレート、シンプルな3分程の曲だし、ボーカルがメインだけあってグルーヴィー。
少ないコードで淡々と進行する構成ながらも、全員一体化した音の壁が絶品。
大した事故も無く最終コードへ。
エンディングの目印を請け負うツッツーは責任重大。
オリジナルのライブバージョンを聞き込んで、「なるほど・・・・ボーカルのオールライト!HEY!!だね」
マサとツッツーでトコトンまで追求して究極の総決算で固めた。
わかりやすくなって、よりクールに仕上がった。
全員が安心して取り組むことができ、快感だ。
「エンディングではギターがチョーキングを12回しつこいくらいに引っ張るんだよね。」とモッチンがニシヤンへ問う。
当然、その通りに2人がユニゾンで合わせた。(モッチンいわく、ドラムが一番厄介な曲だとのこと・・・・)
マサはジミヘンの「サード・ストーン・フロム・ザ・サン」のリフをサービス挿入。
「この曲を俺は伝説のブルースギタリスト、バディガイをペニーレインで見た時に演奏していたのを聞いて以来、いつかやりたいなあ、と思っていただけにこれは快挙だ!」





「イエイ!

うちは大所帯なんですが、この小樽公会堂はお気に入りで、毎年必ず出演させていただいています。

今日のタイバン達は、凄くゴージャスでクオリティの高い仲間達ばかりですね。

多方面のジャンルから集まってくれて、昼過ぎの開演から終盤まで盛り上がりっぱなし。

僕個人としても楽しませてもらっています。

え~そんな感じでね、僕達は10数年にわたりブラス・ロックを追及して、毎月ライブ活動しています。

今日もいっぱい色々なタイプの曲を用意しています。

ここからも我々の基本コンセプトに基づいて、初期シカゴを中心にお送りしたいと思います。

最後まで頑張っていきますのでどうぞお付き合いくださいませ。

デビュー・アルバムからのヒットチューンで・・・ビギニングス!」

(この曲はニシヤン&モッチンのリクエストによって組み込んだのです。

アメリカンロックのお手本のような曲だと大絶賛。

手元の記録によると、2019年6月23日ホットタイム以来の演奏)

ニシヤンはいつもジャストなタイミングで、イントロの爽やかなるストロークに入ってくれるんだよ。

今回から試行錯誤を繰り返しながらもコーラスやフランジャーも軽めにかけているもんだから、尚更の事、気持ちの良い響きだ。

大胆にマサが長年の理想を実現するべく手直ししたパート・・・・・ここが肝。

そしてちょっぴりタメの効いた、モッチンとマサによるアクセント・ビートが加わる。(もちろんタッキー&アキも念願が叶ったと狂喜乱舞だ!)

やや抑え目で静かな音色のブラス・セクションも、そっと彩を添える。

ここでのツッツーのメロディアスなボーカル(彼がこの曲を歌うのは初。覚えるのに苦労していました)、そしてマサ&タッキー&アキのセンス溢れるコーラスが絶妙の光を放つ。

「WOWOWOWOW~!」と後追いハーモニー。

キムキムは、ただひたすらに黙々と美しいコードを鍵盤でなぞる。

2番歌詞部分にあるシンコペーションの連続は、スタジオ練習中も、ライブ中も、何の打ち合わせも無しに全員がパーフェクトにバッシバシとこなしていました。(ギターも、そしてキーボードの2人も)こいつは正直な話ビックリ。だってそれまでは説明しても、できるメンバーがいなかったもので。

このテンション高まるバランス感覚には、鳥肌が立つほど。

密かに皆は、習得してきたんだね。

頭でっかちな能書きなんて一言も語らずに、ただただ実践あるのみ。

観客達が満足している雰囲気は、確かに伝わってきています。

手ごたえあり。

循環コードだからスムーズに進行。

前半部分は歌心に重点を置き、後半部分はホーンセクションが徐々に加熱していくという趣向が凝らされています。

ファニーとイケちゃんが逞しき肉体を誇示するかのごとく、トランペットとテナー交互に迫力ある名物ソロを貫禄たっぷりに披露。

超懐かしのこの曲には、毎回泣かされているのです。

見事にこなしても、あまり報われない曲でもあります、何故かね・・・。

でもこの日の完成度は特筆モノ。

モッチンのダニー・セラフィンそのものともいえる、完コピフィルインは何度聞いてもゾクゾクするよ。

アッキーも「いい曲」、うぱ君も「爽やかな曲」と褒めてくれました。

キムキムがアレンジを施して、オルガンサウンドの響きを加えてくれたおかげで、とてもクオリティが増してきたよ。

ブレイク時におけるベース・リフにも歓声が沸く。

ほとんどのメンバー達が、今回はこの曲に賭けていたのです。

エンディングも、より迫力倍増で決まった。

非情にやりがいのある大傑作ナンバー。

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VOL,197 雪明りの路オールディズライブ15 小樽市公会堂 大ホール(STA 編PART,1)

2023-03-13 14:08:38 | Live Set List



13,8:10~8:40

****ハイ、このライブレポートの主役が遂に登場です。心して読むようにお願いいたしまする!!****

どこでやっても浮きまくりのバンド「THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)」

トリでの、この日はいつもにも増して浮きまくっていました。
主催バンドのパーティーズを差し置いてのことに恐縮です。

でも温かいお客様たちの後押しで大成功でしたよ。

もう開きなおりの精神に乗っ取り、己を信じて信念を貫き通すのみ。

14年連続14回目は最多出演記録。

ずっとその偉業は、誰に譲る事もなく更新中(実は皆勤賞はマサのみですがね・・・・)

延期やら中止やらを繰り返しつつも、なんとかかんとか今年はライブに無事漕ぎつけることができました。
良かった・・・・。
ホッとした。

バンドからのメッセージです・・・・
「北国唯一無二、極上のブラス・ロック・サウンドを、貴方のハートへお届けします。ヨロシク!」

今回はSTA以外に管楽器が所属していたのは「ベリージャム」チエミさん、「ボズプロ」のブンキくんサックスのみ。

名物ダンサーのアベさんが、マサのそばに寄ってきて
「STA出演はまだ?待ちきれないよ!」とひとこと述べて微笑んでくれました。

毎度毎度のことながら、今回のSTAも大所帯を誇っています。
もう誰も驚かないよね(笑)

ミキサー主任のケイタ君も、すでにSTAに対しては熟知しているので余裕の構えです。

事前にマサが彼の手元へ提出しておいた詳細なるセットリスト、編成表、器材位置、使用ワイヤレス2機の周波数帯域が記載されている用紙で内情はバッチリと把握。

口頭による打ち合わせも済ませてあります。

諸事情によりtrombone無しの、総勢10人で賑々しくお送りします。
それでも3人がホーンセクションで占められています。
これも毎度お馴染みのメンツ。
でも広いステージゆえに、皆ノビノビとプレイに専念できます。

満を持して、ニュー・ギター・ヒーローとして正式に迎え入れ3年前の9月小樽屋外ライブイベントで初めて参加した西やん。
手ごたえを双方共に感じて再度合流したのがマリンホール。
彼がパーカッション時代を含めると、早いもので、あっという間ですね。

もちろん、ウパくん&イケちゃんも、STA内に多方面でグッと新鮮なる息吹を吹き込んでくれました。

キムキムも安定感抜群のテクニックは当然として、最大の目玉でもある彼の知性を糧に、益々エネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げてくれますよ。

ファッション・リーダーのアッキーは、相変わらず見事にドレスアップしたイデタチで乗り込んできましたよ。

対バンの盟友達も、こぞって応援に駆けつけてくれました。

全員たった2回きりのスタジオ・リハーサルなのに、よくもまあ責任重大なるパートを各人が演じてくれました。

毎回のSTAライブ時も、同様ですが、今回のセットリストはメチャクチャに複雑怪奇なる高難易度な内容。
そこのところは真面目で努力家で何にでも真摯に取り組むメンバー達。
あの手この手を尽くして、皆がそれぞれに孤軍奮闘で全曲を己のものとして習得していました。

演じているメンバー達自身が驚愕していたくらいです。
火事場の馬鹿力なんでしょうね。
各自は多くを語らないけれど。
いつも無理難題ばかりふって申しわけない・・・・。
でも結局悲鳴をあげながらも皆、ドップリとはまってエンジョイしているのだから嬉しい限り。
ブラスロックの魔力が成せる業。
そのような猛者ばかりがここに集っているわけです。

ゆっくりする間もなく、ホーン・セクション達は最後に客席テーブル上でスコアとニラメッコしながら一通りの最終打ち合わせ。

それと、実はメンバーの中には毎年今時期、必ずと言っていいほどインフルエンザになった者、高熱と咳に悩まされた者などなど、病み上がりミュージシャンがいるのです。
恒例のようになっている。
こんなありがたくないサプライズはノーサンキューだ・・・・。

で、今冬は皆、万全の体勢で臨めるね・・・とホッと胸をんでおろしていたところ・・・・・コロナ感染者もいないし・・・。
入口カウンターでは、必ず全員が手指の消毒もバッチリと受けて通過。

結果ですか・・・・?
現在のメンバー達だからこそ成せる、スムーズなる奇跡の離れ業。

大御所のモッチンも涼しい顔して、かえってそれらを楽しんでいるようにも映りました。
今さらながらも大したもんだなあ・・・と痛感した次第。

タッキーも一緒の舞台に立っていながら、思わずゾクゾクしたほど。
何のトラブルもなく無事にこなしていました。
テンションもマックス状態だね。

以前のメンツならば確実に、大恥ライブとなったことでしょう(STAは何があろうと、一度も穴を空けたことがないのが自慢)。

まさに、いついかなる時でも常に危機に瀕している、いつでも危なっかしいバンドが、ここまで辿りつくことができました。

前にライブを終えてステージ後片付け中の「パーティーズ」メンバー達に「お疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかけて、入れ替わりでSTAいざ出陣です!

いつものようにミキサー担当のカザマくんと、パーティーズのスタッフ達が手馴れた段取りで迅速丁寧なるセッティング。
心強いなあ。

マサの元にもカザマ君が直々に、シュアーワイヤレスレシーバーを受け取りにきた。

ケイタくんは白いビニールテープを即座に貸してくれたよ。(マサは古いセットリストを持ってきてしまい、慌てて交換・・・ビックリしたなあ・・・・)

そうとうにバテ気味のアベさんは、それでもホーンセクションと歓談しながら写真撮影のポーズ。

モッチンとタッキーは、すでに数種類のアルコールを大量に飲んでいるらしく、ほんのりとほっぺたが赤らんで上機嫌の様相を呈しています(笑)。
筋金入りのロックンロール・ライフの生きざまを、地で行くお手本を実践しているではないか((´∀`*))
いやはや何ともだ・・・。

カザマくんの指示に従って、3管がいっせいに音出し。

マサもワイヤレスのマイクチェックに勤しむ。

最近のSTAメンバー達は、セッティングがすこぶる早い。
大所帯だと何かと面倒をかけてまごつくものなんだけど、無駄の無い手馴れた速やかなフットワークで軽妙な動き。

軽い曲の公開チェックは時間が押しているのでカット・・・・。
それでも、ドラマーのモッチン、ボーカルのツッツーも涼しい表情だ。

もうここまできたら、演奏に100%専念できるというもの。

ツイン・キーボード、パーカッション、3人のコーラス、リードボーカル所属という華やかさ。

怖いものなしの勢いにのって、いよいよ戦闘態勢が整った。

マサが一人一人から再度了解をとり、スタッフへとアイコンタクト。

よっしゃあ!
全てが万全な態勢に。
マサがゴーサインをサイトウ氏に送る。
 それでは遠慮なくいくぜい!





***MEMBER***
MASA・・・B CHO
IKECHAN・・・TS
MOCCHIN・・・DR
AKI・・・KB CHO PER
UPA・・・AS
FUNNY・・・TP
NISHIYAN・・・G
TAKKEY・・・PER CHO
KIMKIM・・・KB
TUTTUE・・・VO PER


***SET LIST***
1,INTRODUCTION・・・CHICAGO
2,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3,SOULMAN・・・THE BLUES BROTHERS
4,KNOCK ON WOOD・・・THE BLUES BROTHES
5,BEGINNINGS・・・CHICAGO
6,GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
7,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO



 まずはアキ嬢がプログレッシブでスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる

(彼女は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!頼もしい。
このミステリアスなるSEも事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさずニシヤンらに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
サイトウ氏はワイヤレスマイクを手に、会場の受付カウンター後方から落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。

「ハーイ!たいへん長らくお待たせいたしました。
いよいよはじまりますよ!
今か今かとお待ちかねの皆さん。
そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参りますよ。
もはやお馴染みの大所帯バンドが登場。
去年に引き続きSTAが帰って来ました!
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを、心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同は、この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この人数だけに勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

すでに掴みはバッチリとオーケーだ。

普段は寡黙なモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、5年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が、相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子。
如実にドラミングの随所にダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!

ほほえましい光景に、常連組が客席でやや控えめに参戦。
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。
その中でもこの日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。

モニター・スピーカーに片足乗せて、ツッツーが野獣のごとく吠えまくりながらも襲いかかる。
マサもアグレッシブなアクションを巻き起こす。(マサの正面最前列にイスで陣取ったシンちゃん&オカちゃん曰く、マサさんはスペースが狭いから相当に動きにくそうでしたね、と言ってた。
スタッフのカザマくんはマサのステージングをそれまでも見ているのでわざわざ動線を確保までしてくれた。ありがたいことだよね)

それでも以前のような、飛沫飛翔防止用のパーテイションもビニール幕もないので、自由自在に動ける。
もちろん、そこそこに加減はしていますよ。

計算されつくしたニシヤン独特なるシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえる3管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
(本来はトロンボーンの在籍しているだけど、都合により直前で離脱することに・・・つまり、アルト、テナー、トランペットという非常に珍しい編成に落ち着いた(´;ω;`)

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
後方サイドからは、ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?
・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??

さあ、2番の歌詞がカットされたエディットヴァージョンから、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。
手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
切り込み隊長はいきなり初参入のイケちゃんによる、やや食い気味かつ流麗なるテナー・ソロで場面転換。
ここ本来ならばトロンボーン・ソロのコーナーなんだけど不在により、彼が自然と担当することに・・・・。
ほぼギリギリのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。
何事もなかったかのように振舞っていたよ(モッチンによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがイケちゃんの凄いところ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り、3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、イケちゃんよ!(1回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく、独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずけるねえ‥‥でもご挨拶ソングだからねえ。
不動のポジションなのですよ。
悪しからず。)

アキのピアノ旋律が、とびっきりに美しくて効果絶大さ。
マサによる、流麗なる美しきオクターブベースに導かれて場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが職人芸で猛然と先導しつつ、お次はベテラン・ファニーの出番。
彼のytrumpetソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
一聴しただけで安定感抜群。
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ。
・・・実はトランペットのソロを、ファニーが手直して、他の管楽器隊と意見調整しながら纏め上げてくれた・・・・。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいにもの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

ニシヤンは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。

そして第3の男、そのニシヤンによるワイルドなギターが火を噴いた。
いきなり過激なハーモニクスを導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

(掛け持ちミュージシャンの西やんはリミックス、ミッドナイト・クライシスではベーシスト。
そちらの時は大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している。
これが彼の楽器別スタイルなんだね)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロを、ほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンは、ヒロリンのリクエスト。

間髪入れず、極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるモッチンもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、アッキー渾身の1音を筆頭に見事な連携で繋がった。
ここで繰り出したニシヤン入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
アキからホーンセクションへと受け渡す流れへ。

マサが後方に設置されたバスドラムに左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。
モッチンと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンプでフィニッシュ。

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとモッチンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。

度肝を抜かれた観客はため息混じりに唖然している。

「オオーッ!!」

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