ディノままdog garden

庭仕事と犬が大好きなディノままの日記です

自我を抑える(続)

2011-09-03 13:35:09 | マロン
訓練所と陽性強化の教室に通い、迷って疲れ果てた末にたどり着いた教室「マロン」

そこでのやり方は、今まで見た事のないものでした。






6帖ほどの小さな部屋で、ぴったり寄り添うようにくっついて伏せる犬達。

初めてこの光景を見た時は、犬が苦手なエルファがこんな風にくっついて待つ事ができるのだろうか?

と、不安でいっぱいでした。



ここに通っている犬達は、ほとんどの犬が飼い主を噛んだり、犬を襲ったりしていた犬ばかりです。

そんなコ達が、吠えもせず大人しく身を寄せ合って伏せている。

どうしてこんなことが出来るのでしょうか?


その答えは、最初に受ける個人レッスンにありました。

この個人レッスンで初めて私は「自我抑え」という言葉を聞いたのです。

犬の自我を抑える。

つまり、犬の欲求を抑えて我慢をさせると言うことです。

それは、先生が独自に考え出した方法です。

この個人レッスンには2つの意味があると私は考えます。

一つは、その犬の自我がどれくらいの物なのか見極める為。

自我が強い犬になればなるほど、激しく抵抗します。

ちなみにエルファは、全く自我がないねと言われました(笑)

そう、エルファ無抵抗だったんです。

そして、もう一つは先生には逆らえないと犬に悟らせる為です。

この教室を支配しているのは私(先生)なんだと!

そうでなければ、とてもこれだけの犬を大人しくさせる事などできません。

自我を抑えて初めて、他の犬と平気でくっついていられるようになるのです。



さて、犬の自我とはいったいどんなものでしょう。

例えば、犬がボールやおもちゃを持ってきたとしましょう。

すると大抵の人は、あら遊びたいのねと おもちゃやボールを投げてやります。

犬は喜んでボールやおもちゃを拾いに行き、また投げてもらう。

そんな事を延々と続けているのではないでしょうか。

これでは完全に犬にコントロールされてしまっているのです。

それを証拠に、投げるのをやめれば犬はワンワン(もっと投げろ!)と催促するのではありませんか。

犬が吠えてうるさいので、また投げて遊んでやる。

こうやって知らず知らずのうちに、犬に自我を通されているのです。

犬は日々 人間を試しています。

一度 自我が通ればしめたもんです。

どんどん、他の要求も通そうとするでしょう。

飼い主は知らない間に犬が要求吠えをするようになったと言いますが、原因を作っているのは飼い主自身です。



例えば、我が家のディノ頼みもしないのにお手をします。

お手をされた人は、可愛いわねと頭を撫でてくれます。

撫でるのをやめると、またお手をして(もっと撫でろ)と催促します。

そしてその人は延々ディノの背中を撫でるハメに陥るのです。

ディノは経験から知っているのです。

お手をすればどうなるのかを。

これもディノの自我です。


ボール投げは犬発信ではなく、飼い主主導のもとでやること、

やめる時を決めるのも飼い主です。

ディノにお手をされたら「伏せ!」と言ってください。

そして奴が伏せをしたら、少しだけ撫でて後は無視してください。




もう一つマロンで覚えた言葉があります。

係留という言葉です。

写真で犬達が柱にくくりつけられてますね。

この、係留で犬は「我慢」と「諦める」という大事な事を学びます。

大体、レッスンは3~4時間くらい続きます。

自分がレッスンをする他は、このままの姿勢で待つことになります。

このお陰でカフェに行っても、伏せでずっと待つ事ができるようになりました。

実は私は、マロンに通う前も犬を係留していました。

毎日 散歩から帰ってくるとまず3頭を階段の手すりにくくりつけます。

そして、そのままゴミ出しをしたり時には掃除をやったりします。

その後、一頭ずつブラッシングをします。

3頭のブラッシングが終わった後、ようやくご飯の時間になります。

ご飯を食べるのが10時過ぎなんて事もしょっちゅうです。

これを、犬に申し訳ないなぁと思っていたけれどマロンに行ってからは、

これが良かったんだと思うようになりました。





ブラッシング待ちのディノ&フレーズ



もう少し続きまーす。
コメント (14)
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