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読む日々

テーマばらばらの読書日記

風邪

2011-12-23 | 雑感
滅多に風邪をひかない息子。昨日帰宅してみたらどうも顔つきがおかしい
この顔の時は必ず熱を出すよなあ、と思って聞いたら、案の定「喉がすごく痛い」と。

今日から冬休み。には影響ないですが、来週のサッカースクールが心配。
平日昼なので、わざわざじーちゃんに出動してもらうのになあ。
スクールは、後半は参加しないつもりが「どうしても行きたい」と言うので私が送迎出来ない日をオトーサンに頼んだら
「わからない」と言われ息子、具合悪いのにさらに意気消沈

実家の弟に難色示されながらもお願いできました

昨夜は19:30に就寝今朝起きたら、幸いな事に熱はない。喉の痛みは立派にある。

ネギのスープをたくさん飲んで治すんだそうで、さっき大量に作りました。
しっかり食べて寝て、早く治してね。

春の小夜

2011-12-21 | 
松本侑子「春の小夜」

ちょっとせつないて懐かしい雰囲気の恋愛小説短編5編。

主人公は大抵40歳前後。なんとなく見につまされる感じ

最初は、「夜間飛行」バツイチ子なし編集部勤務の44歳女性の話。妻が途中で帰って来ちゃった5歳年下のカメラマンとお付き合い中。
どこかで何か間違ったのか?と思ってる風情が痛ましい。

「風変わりな女の子」大学時代、学内新聞か何かを作っていた40代の男が主人公。その新聞だか冊子だかの100号記念に招待され、当時好きだった女の子との再会にまつわるお話。

「人なつこい」これは30代男子かな。捨て猫を拾い、大変可愛がる中、近所の女性と知り合い・・という話。

「夜ごとの美女」舞台はパリ。第二次大戦後の時代。若者が通りで夜ごと出没する古めかしい衣装の美女と恋に落ちる。辛い別れの後、40年後にわかる真実。これは最初からストーリーが透けて見えてたかな

表題作「春の小夜」妻に逃げられ一人ガンコに親から継いだ小さな書店を守る男40歳。時折来てた女子高生との関わり。
まあ、これが一番良かったかな・・・。

うーん、大して心ひかれるお話はなかったです。
満足度40

恋する力

2011-12-20 | 
藤本ひとみ「恋する力」


法律事務所のパラリーガル(って職業は初めて知りました。下調べとかするスタッフみたい)、30歳の美冬が主人公。
何をやっても長続きをしない、ボンボンの身勝手な彼と4年付き合っている。

ひょんなことから、日本を代表する企業の常務と知り合い、付き合うように。
最初はメールのやりとりだったのが、付き合うようになるとメールも電話も一切禁止で、ホテルで逢うだけの関係に。

彼は別れた途端ストーカーになって、常務との関係を嗅ぎつけ、親や会社にバラしたりする。
味方がどんどんいなくなる中、それでも彼が好き、という気持ちで司法試験にまでチャレンジする美冬。


「恋する力」って、確かに凄いと思う。最初、関係を持つまでの2人の様子は確かに恋が始まるまでの空気が丹念に描かれていて読んでて楽しかった。でも、数か月に一度、ホテルで数十分逢うだけの関係を「恋」と呼ばなきゃいけない関係って悲しいんじゃないのかな。それでも好きなら、何もないよりはいいのかな。生きる力になるのかな。

と、いろいろ考えました。
ストーリーは文句なく面白かったし、結末も「これ以外仕方ないか・・・」と思えるし、結構清々しかった。

なので満足度90

いとしい

2011-12-19 | 
川上弘美「いとしい」

主人公マリエは高校教師。生徒の兄と恋人になる。
その生徒の恋人が、昔、マリエの母親の恋人だった男。

その恋人を一時マリエの姉ユリエが好きになったことも。

母親、ユリエ、マリエ、教え子のミドリ子、その兄紅郎、ミドリ子の恋人チダ。
色々な登場人物がぐっちゃぐっちゃに絡み合い、私にはまったく理解不能でした

<好きになるということは、好きになると決めること>という、文庫の裏書きの言葉自体も理解不能。
そんな風に人を好きになれたら、楽でしょうけどね。なってはいけなかろうが何だろうが、好きになっちゃうのが<好きになるということ>なんじゃなかろうか。

あー、高校生の頃の恋、とかはそんな感じだったかも・・。「この人にしよおっと」みたいな。
でもその事とこの小説の間の関連性もいまいち見つからず。

なので満足度20。

シンクロニシティー

2011-12-19 | 
伊藤嶺花「シンクロニシティー」


スピリチュアルヒーラーの方が書いた本。
なので、小説という形を通して、スピリチュアルな事が書かれてます。

主人公は嶺志。医者の家に生まれたのに医者になれなかったことを両親に申し訳なく思う。兄の俊介は医師であったが、妻と幼い息子を残し他界。
嶺志の妻は暁美。出版社で働く。

嶺志は兄の友達である医師を通してスピリチュアルヒーラーを紹介してもらい、自分の幼い頃の事や前世を催眠療法で体験。
前世は明治初期?の貿易商で、ある日、船の上で宴会をしていて嵐に遭い、部下とその家族、自分の妻子も失くしてしまっていた。

その時の無念を晴らすために生まれ変わった今生。おおぜいの人を幸せな気持ちにするのが自分のやりたいことだ、と悟るまでの周囲の人々とのシンクロがすさまじい。

実話っぽさがベースにあって、結構迫ってくる感じがあったし、甥に見えた嶺志の娘の姿、両親に対する誤解と親子の雪解けなど、結構泣けた。前世のときの娘は「パパとママを探して」いて、それは嶺志と暁美なんだけど、ラストは暁美の妊娠で終わるが、「すべては繋がっているんだね」というのがすんなり納得できた。

周りの人々とはみんな縁でつながっている、というのは本当にそうだなあ、と思うし、その中でも特別濃い縁の人とは、様々な偶然が重なっていくよね、とも思う。この本によればそれは「必然」なんだけどね。


おもしろかったです。満足度90