糸車 2013-09-03 | 本 宇江座真理「糸車」 江戸時代。松前藩家老が横死し、ともに住んでいた長男は行方不明に。 何としても長男を探し出そうと、家老の妻は江戸に出て、小間物売りをしながら息子を探す様子を描いた連作短編。 主人公のお絹の人柄で、彼女の助けになる人多数。なかでも同心の持田は、彼女に思いを寄せ、将来を共に、とまで言ってくれる。 皆の話から夫の死の謎もとけ、息子も見つかるが、そこからまた変転が。 息をもつかせぬ展開で、するすると一気読み。 新しげな本なので、ネタバレしないようにここまで。 満足度90