読む日々

テーマばらばらの読書日記

恋のかけら

2012-08-10 | 
「恋のかけら」

7人の作家によるアンソロジー。

唯川 恵「ラテを飲みながら」マジメな27歳の女性と、やたら要領のいい同期入社の子。軽蔑していた同期入社の子によって心が開放されていく。 まあまあ。

山崎ナオコーラ「電車を乗り継いで大人になりました」一度会って大好きになった京都在住の片思いの男の元へ会いに行くが、結局ダメで、男に慣れるために誘ってきた元同僚の誘いに乗って食事をするが、イライラして終わり。  よくわからん。

朝倉かすみ「アンセクシー」若い男を囲う、今まで全く男に縁のなかった43歳の社長。結局金づるにされる。 これもわかんない。

山崎マキコ「ちょっと変わった守護天使」34歳独身、人事と不倫して別れたら閑職に飛ばされた。二次元の女にしか興味ないという後輩と何故かキャンプに。そこでお互いの気持ちを確認しあう。  これは面白かった!!相性がいい、ってこういうことか?

南 綾子「雪女のブレス」雪女と陰口をたたかれる冷たい印象のくるみだけど、5年付き合ってる彼がいる。でも本当は惰性、慣れ合いだった、と同僚の失礼な男のおかげで気付く。 なかなかいいお話でした。

小手鞠るい「無人島」独身の司書の女性が、単身赴任の男と恋に落ちるが、男の妻は癌に侵され、男は治療の為に妻と海外へ。
  なかなか切ないお話でした。

豊島ミホ「銀縁眼鏡と鳥の涙」写真好きの男の子が高校で写真部に入部。そこには美人の先輩と、地味すぎるれけど全国大会に出るレベルの男の先輩が。写真の撮り方(技術ではなく)を2人に教わる内に、何かをつかみ、そして中学から同じ高校に進んだ女の子と、何かが始まりそうな気配。  さすが、の一言です。面白い。まあこちらの歳が行っているので、懐かしさを感じましたけど。

井上荒野「粉」辛い事があって会社を辞めた男と、前の会社に勤め続けてる妻。不能になった夫はハブの粉を毎日飲む。
 夫婦って、うーん。って感じでした。


全体としては、軽く読めて面白かったですが、ただそれだけかな。それぞれドラマ化したら面白いかも。

満足度60