読む日々

テーマばらばらの読書日記

風の組曲

2012-08-30 | 
阿刀田高「風の組曲」



ショートショートと言ってもいい位のお話18編。
どれも作者らしい、ちょっと怪しいというか怖いというか、皮肉というか、そんな雰囲気を漂わせてます。
18編もあるので、一つ一つすべて心に残る、ってことはないですね。

この作者の本は、本当に久しぶりに読みました。
戦時中、長岡市に疎開してたんじゃなかったかなあ。
新潟の新発田出身の画家、蕗谷虹児の生涯を本にしてます。それがかなり良かったです。
持ってるから、再読しようかな。


この本の満足度は70


サマー・キャンプ

2012-08-30 | 
長野まゆみ「サマー・キャンプ」


近未来の湾岸都市に暮らす男子高校生。
遺伝子とか、体外受精とか、特殊な体質とか、雌雄一体化した人間とか、そういう複雑なテーマ+ボーイズラブ的要素が散りばめられた、私には理解不能な物語でした。


理解不能ではありますが、遺伝子の話、遺伝の話は興味深かったし、人間が誰かから愛されなければ生きていけないという事はすんなり入って来ました。

ただ、誰の体から卵子を出したのかとか、父親は一体誰なのかとか、誰が男で誰が女なのか、誰の記憶が障害なのか、設定に付いていけず楽しめなかったです。

満足度40