読む日々

テーマばらばらの読書日記

フラミンゴの家

2011-11-08 | 
伊藤たかみ「フラミンゴの家」


 母親が癌で入院となり、夏休みの間、幼いころ別れた父親・正人の元へ行くことになった小6の晶。
6年ぶりの再会となった父娘がお互いになじんでいった頃、母親が・・・。

正人の親兄弟、幼馴染、その妹で正人の彼女、と、出てくる人みんなおもしろい。
正人の家は亡くなった父親がパチンコで大きくした家だし、幼馴染は商店街で風俗を経営。
その、ちょっとヤバそうな商店街の様子やら、新規出店やら利権やら、晶の母の病状や父娘の関係に絡んで物語はすすみます。


うん。面白かった。
家族って、親子っていいなあ、と。
そして、いろんな事がうまくかみ合わなくなって離婚した正人達だけど、元妻は、最後には晶の預け先に正人を指定していたんだ、っていう辺りにじーんと来た。「フラミンゴ」はこの元夫婦の思い出の鳥、です。

この方の書く本には、今のところハズレなし、です。

満足度95