読む日々

テーマばらばらの読書日記

星に帰った少女

2011-09-15 | 絵本
「星に帰った少女」末吉暁子・作/こみねゆら・絵


 先日感動した「赤い髪のミウ」の作者だと喜び勇んで借りました


母子家庭の少女マミ子。12歳の誕生日に母親のお古のコートをもらう。そのコートには古いパスの回数券が入っていて、うっかりその回数券を使ったマミ子は見たこともない古い神社に辿りつく。
そこで出会ったキョウ子という少女。自分と似ている、と感じたが・・・

母子家庭の母親が抱える大きな闇が、タイムスリップした娘のおかげで溶けていくストーリー。
とってもおもしろかったです。デビュー2作目とは到底思えない。

読んでて、なんか古い感じがしたら、なんと1977年の作品で、この本は2003年発行の新装版だった
1977-12=1965。昭和40年生まれの少女がマミ子なのか。作者はその母親位の年齢ですね。

題名と、タイムトラベラーものみたい、というイメージから、昔にタイムスリップした主人公がどこかの少女と仲良くなって、その子の死を見届ける、みたいな物語を想像していたけど全然違った。
星に帰った少女というのは、キョウ子からみたマミ子の事だった。

そっか、なるほど、相手にしてみたら「どこかから来た不思議な少女」は星から来た少女に思えたのか。

とにかく面白かったです。子供達に読んで欲しい。
特に10代前半の、親に反発したいお年頃の子どもたち

満足度100

今回借りたのは当りばっかり。
嬉しいな。