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読む日々

テーマばらばらの読書日記

律子 慕情

2010-05-10 | 
 小池真理子「律子 慕情」を読みました。

律子という女性の、小学校5年、中学校3年、高校2年、予備校1年、大学2年、23才、の それぞれの時代のお話。題名は最初が「恋慕」次から「猫橋」「花車」「天使」「流星」「慕情」

律子は亡くなった人の思いを見たり感じたりできる体質のようで、それが毎回じわーっと静かな涙を運んで来る感じ。家族、事に母との情景は細やかに描かれています。一番切なかったのは、個人的には「流星」。亡くなるのが勿体ないな、って感じの人だから。「猫橋」と「天使」も、中学生が亡くなるので、それはそれで切ないですけどね。

「流星」まではどのお話も人が亡くなります。最後の「慕情」だけはいつものパターンからいって母親が亡くなるのかと緊張しましたが、小5時代に亡くなった叔父を感じて物語の締めになってました。

小池真理子というと私の中では学生運動の時代の小説を書く人、というイメージでした。
昭和27年生まれとのことなので、リアルでそういった時代を体験しているのかな。今回の律子も昭和27年生まれという設定なので、時代の空気みたいなものが違和感なく読めて、タイムスリップしたようでした。

リアルな時代を感じられたので、満足度80