とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「ビジランテ」(ねたばれ注意)

2018-01-01 17:59:00 | 映画
埼玉の地方都市に生きる三兄弟の話。
長男の一郎(大森南朋)は幼い頃に家出したまま失踪していたが、父親の死を機会に戻ってきた。
次男の二郎(鈴木浩介)は市議会議員、三男の三郎(桐谷健太)はデリヘルの雇われ店長。
この三人が父の遺産である土地を巡って、やくざも絡んでの争いを展開する。

登場人物たちは、土地や血縁関係に縛られて生きているが、そこから逃げようとはしていない。
そこで発生する問題に苛まれながらも、それが当たり前であるように生きている。

三郎が何度か口にした、土地や金よりも「大切なこと」とは何だったのか。
素直に考えると「家族の絆」だと思うが、もっと切実なものだった気もする。
「家族の絆」には、愛憎の両方が入っていると思えば、より腑に落ちる。

篠田麻里子が二郎の妻役を演じているがなかなかの悪女ぶりだ。
頼りない夫に「わたしに任せて」という台詞が、どんな技を使ったのか想像をかきたてられる。

30年後、二郎と篠田麻里子の息子が三人いての続編とか面白そう。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:ビジランテ
製作年:2017年
製作国:日本
配給:東京テアトル
監督:入江悠
主演:大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太
他出演者:篠田麻里子、島田久作、間宮夕貴、吉村界人、岡村いずみ、菅田俊
上映時間:125分


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