とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「二十六夜待ち」(ねたばれ注意)

2018-01-01 23:59:00 | 映画
元旦3本目の映画鑑賞。
「最低。」、「ビジランテ」と厳しめの作品を観た後だったが、本作はほっこりできるストーリーだった。

杉谷(井浦新)と由実(黒川芽以)の恋愛を描いているが、お互い心に傷を負っており、惹かれ合うという内容。
杉谷は山で遭難して記憶喪失になりながらも、料理人だったらしく、手についた職を頼りに小料理屋を営んでいる。
そこに由実がパートで働きにきて出会う。

「過去は振り返らずに、前を向いて生きていこう」というメッセージか。

井浦新の調理シーンが本格的で、小料理屋の大将にしか見えなかった。
黒川芽以は前半の地味に見せるシーンがアンバランスで、逆に色気があったかな。

点数は、6点(10点満点)。

タイトル:二十六夜待ち
製作年:2017年
製作国:日本
配給:スローラーナー、フルモテルモ
監督:越川道夫
主演:井浦新、黒川芽以
他出演者:天衣織女、鈴木晋介、諏訪太朗
上映時間:124分


「ビジランテ」(ねたばれ注意)

2018-01-01 17:59:00 | 映画
埼玉の地方都市に生きる三兄弟の話。
長男の一郎(大森南朋)は幼い頃に家出したまま失踪していたが、父親の死を機会に戻ってきた。
次男の二郎(鈴木浩介)は市議会議員、三男の三郎(桐谷健太)はデリヘルの雇われ店長。
この三人が父の遺産である土地を巡って、やくざも絡んでの争いを展開する。

登場人物たちは、土地や血縁関係に縛られて生きているが、そこから逃げようとはしていない。
そこで発生する問題に苛まれながらも、それが当たり前であるように生きている。

三郎が何度か口にした、土地や金よりも「大切なこと」とは何だったのか。
素直に考えると「家族の絆」だと思うが、もっと切実なものだった気もする。
「家族の絆」には、愛憎の両方が入っていると思えば、より腑に落ちる。

篠田麻里子が二郎の妻役を演じているがなかなかの悪女ぶりだ。
頼りない夫に「わたしに任せて」という台詞が、どんな技を使ったのか想像をかきたてられる。

30年後、二郎と篠田麻里子の息子が三人いての続編とか面白そう。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:ビジランテ
製作年:2017年
製作国:日本
配給:東京テアトル
監督:入江悠
主演:大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太
他出演者:篠田麻里子、島田久作、間宮夕貴、吉村界人、岡村いずみ、菅田俊
上映時間:125分


「最低。」(ねたばれ注意)

2018-01-01 12:59:00 | 映画
何なんだろうか。意外と前向きになれる作品だった。
AV(アダルトビデオ)をテーマにした作品だが、閉塞感を破るというか、佐々木心音にかっこよさを感じた。

今の世の中、ブラック企業がバッシングを浴びたり、それはそれで正しいのだが、身を削って何かをすることが少なくなってきたと感じる。
AVの世界も丸くなってきているのだろうが、人間が演じる部分で、素をさらさざるを得ない部分が残る。

人が人に関心を持つことのよい部分と悪い部分があるが、ないまぜにして生きていくことの潔さなんだろう。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:最低。
製作年:2017年
製作国:日本
配給:KADOKAWA
監督:瀬々隆久
主演:森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈
他出演者:忍成修吾、森岡龍、斉藤陽一郎、江口のりこ、渡辺真起子、根岸季衣、高岡早紀
上映時間:121分