Soho Designer の長いつぶやき

SOHOでのフリーデザイナーとして30年。
地方で超零細企業としての日々のつぶやき。

印刷業者を選ぶにあたって

2014-06-12 07:48:00 | 仕事話_制作
仕事でも個人的でも印刷そのものは自分のところではできないので外注することになる。
今は印刷代は気の毒なほど安い。低価格競争である。

もし値段以外の決めてになるものがなければやはり値段で決定してしまう。

ある印刷物を発注するのに、いろいろ悩んで部数はいらないからオンデマンドで一度昔からの地元の印刷会社に依頼し、印刷してもらった。
「入稿はインデザインでよいか?」と聞いたら「PDFにして」と。

出来上がりは、線や文字がけっこう太く、オンデマンドならこんなもんか、みたいなもので上がって来た。
部数が少ないから合計の支払いはたいした金額ではない、しかし一部あたりは高価になる。

いろんな事情で部数が足りなくなり、結局オフセットで追加部数を新規に頼む事に。
最初は地元の印刷会社でいろいろ便宜を図ってくれるならそこに引き続き出そうと思っていた。
しかし、見積もりも要領を得ず、どうやら最近のネット印刷には負ける(それはあたりまえ。誠にコレは気の毒)からはっきりと返事してもらえない。

しかし、一番の決めては入稿条件だった。
この会社はインデザインネイティブ入稿を受け付けてくれなかった。
インデザインを開いて検版(?)できるものがいないらしい。
いても手一杯で外注で入って来た物まで扱えない、とか?
このご時世でできる人が辞めてしまって不在とか?

そこでネット印刷もやっている昔ながらの印刷業者(前に知っていたところ)に依頼することに。
ここはインデザイン入稿OKであり、値段は納得できる物であった。
(もっと安いところはあるにはあるが全く知らない所は不安)

出来上がりを手にした時、線も文字も普通に美しく、
フォントはアウトラインしたものであるにもかかわらず、この違いは!? と思う出来であった。

安いだけで勝負できなければ、技術とか特化するものがなければ、淘汰されていく。
今回は特化した技術どころか、あたりまえの入稿ができない、これが決定打だった。

自分にも当てはまる話。
平凡なデザイナーの自分。
ナニを持って生き残るか毎日考えている。行動もしている。

平凡な仕事ぶりでも「仕事」はつかまえに行かないと。動いてダメならあきらめるしかない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« indd3/5.5/6 | トップ | 技術と見積もりと »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

仕事話_制作」カテゴリの最新記事