小さな仕事でも

件の名刺（個人名でないからショップカード）は納品、そしてその場で集金し、
無事にある生産者との取引は済みました。
うれしい＆ありがたい＆達成感充実感。

メールもネットもファックスもなし、郵便で二回、電話で数回、打ち合わせ～納品など直に行く事３回（ついでにうまいモノを購入）。

昔はこれくらい手間をかけ時間をかけデザイン～印刷まで進んで行ったものである。

ほんとに小さな仕事ではあるが、お金ももうからないが、
自分で営業して直に手応えのある仕事は久しぶり。

「直」はいろいろ相手に寄っては難しい事もあるが、このたびの生産者の方は、
話も面白く、魅力があって好ましく、そして、なんであろう、「仕事」に対しての経済観念がキチンとしている、事がよかった。

本人も農産加工物の値段をつけるのにすごく悩む、と。安すぎても高すぎても難しい、と。
赤字になる値段をつけたらソレは仕事としてはやっていけないが、消費者の目線で高いと感じさせてしまうと品は売れない。
そのバランスが難しい。

モノは違っても同じだ。

特に今回のような小印刷物は「デザインは只で込みで印刷この値段」みたいな安価な業者はたくさんあるし。
なので最初私に仕事依頼して下さる時に聞きました。
「安く作るなら、こういう業者の方が絶対安いです。そして、私はデザインで商売してるのでデザインを只には絶対にできない、それでもよろしいですか？」と。

相手はうなづいて「これもご縁だから、頼みます。」と言ってくださった。

きちんとしたもの、そしてなにげなくデザイナーとして気遣いのあるものを、相手のやりとりで何案か出して納得いくものを、と、考えて作ったつもりである。

この方の売り出したいものの手助けになれば、と思う。