ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

2003年6月7日、京都京町家小路

2020年07月11日 00時03分10秒 | 旅行記

 最初にお断りです。今回は、「待合室」の第73回として2003年11月1日から7日まで掲載した記事の再掲載です。但し、文章の一部を大幅に修正しました。なお、写真撮影日は2003年6月7日です。

 

 このブログに、2013年8月21日20時31分3秒付で「京都・高台寺月真院の紅葉」という記事を載せました。今回は、或る意味でその続編とも言えます。

 私が大分大学教育福祉科学部の助教授になった2002年であったと記憶しています。京都府にお住まいの税理士の方から、京都府職員の方々が中心となっている21世紀型行政スタイル研究会ヘの参加のお誘いを受けました。面白そうであったため、参加することとしました。「第4回リアル研究会」に出席したのは2002年11月23日で、会場は高台寺月真院でした。

 それからしばらく経ち、2003年6月7日、再び京都へ行きました。やはり21世紀型行政スタイル研究会に参加するためです。この時は、当時の最寄り駅であった豊肥本線の敷戸駅で列車に乗って大分駅に出て、特急ソニック20号とひかり370号(500系レールスターでした)を乗り継ぎました。私は、大分大学時代に近畿地方へ移動する際には飛行機を使ったことがありません。

 新大阪で新幹線を降りて東海道本線に乗り換え、大阪駅で降りました。ここから阪急京都線に乗りました。わざわざこのようにしたのは、会場が阪急京都線の烏丸駅に近かったこと、梅田に寄ろうかと思っていたことと、そして阪急の電車に乗りたかったからです。阪急の梅田駅(現在は大阪梅田駅)で写真撮影をして、学部生時代以来、約14年3か月ぶりに阪急京都線を利用しました。特急に乗ったのですが、学部生時代に乗った時は梅田の次の駅である十三を出ると京都の大宮まで停車しなかったのですが、2003年6月には梅田→十三→茨木市→高槻市→長岡天神→桂→烏丸→河原町と停車するようになっていました(今はさらに停車駅が増えています)。

 終点の河原町駅(現在は京都河原町駅)で降り、新京極を歩き、三条通から寺町京極通りを歩き、クラシックが流れている喫茶店でコーヒーを飲んだりしてからジュンク堂で本を買い、烏丸駅まで歩いてから錦町通り、そして新町通りに出て北へ歩きます。すると、百足屋町という変な名前の所に着きます。研究会の会場がその通りの古風なおばんざい料理店だったのです。

 このあたりは、比較的細い道です。しかし、この周辺も、古い家並みが残る一方で鉄筋コンクリートの建築物も増え、何ともちぐはぐな風景になっています。しかも、それほど広くない幅の通りには意外にも車の通行量が多く、少々驚きました。

 百足屋町に、京町家小路があります。京都府庁の方の案内で、やはり研究会のメンバーである武蔵野市役所の方とともに入りました。この時の出席者は私を入れて7名で、京都府職員が4名、京都府の税理士が1名、武蔵野市職員が1名、大分大学教育福祉科学部助教授1名という構成でした。

 中京区新町通錦小路上る百足屋町という、いかにも京都らしい、やたらと長い住居表示が見えます。この小路を奥に入っていきます。都市には、こうした小路が付き物です。とくに京都には多いと感じます(もっとも、東急武蔵小杉駅のある中原区小杉町にも、こうした小路が多いのですが)。

 京町家小路を入って少し歩くと、このような箱庭があります。羊歯(しだ)や苔のかもし出す雰囲気がいいですね。私自身は、こうした箱庭と無縁な環境に育ちました。それだからなのか、こうした箱庭、さらには庭園をみて、いいものだなと思います。よく考えると人工的なのですが、身近に自然を置きたがるのが日本人の伝統的、そして文化的な性質なのでしょうか。

 また、私は、何故か羊歯や苔に興味があり、そういうものが生えている山の中を歩くのも好きです。もっとも、こう書いたからといって羊歯や苔の種別などに詳しい訳ではなく、ほとんどわからないというほうが正解なのですが(トクサなどならわかります)、植木鉢に生えているゼニゴケの形を見て、どこかの島のミニアチュアに思えてきて、育ててみたいなどと思ったこともあります。そう言えば、苔の栽培を趣味にしている人は意外に多いようで、ラジオでも時折聞きます。

 小路をさらに進みます。左側に人形が陳列されているのですが、おわかりでしょうか。このお店に入り(残念ながら撮影禁止)、京都の土産物などを見ました。2階には、小さいながら能の舞台があるというホールがありました。結婚式場にも使われているそうで、私たちが入った時も、結婚式のセッティングがなされていました。

 お店を出て、百足屋町の通りのほうを撮影してみました。通りに出ると無機質な建物が見えて興ざめするのですが、細い通りに入ると、何故か落ち着いたりするものです。京都という場所柄なのか、少しばかり、時間の流れを忘れかけました。 

 その後、四条河原町の裏のほう、鴨川のほとりにあるショットバーで2次会があり、シーバスリーガルとフィンランディアを飲みました。四条通を歩き、烏丸駅から京都線の快速急行に乗って梅田駅に出ます。特急と違うのは大宮と西院に停まることだけでした。梅田の街を歩いてから寝台特急富士号に乗り、大分へ戻りました。


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