ともに生きるということ

今から十数年前。
季節は運動会を控えていた。
あるクラスでは、クラス対抗リレーのメンバーを決めるため、話し合いが行われていた。
そして、そのクラスには障害児がいた。

リレーには勝ちたいと主張する子どももいれば、いや、差別なく障害の子もメンバーに入れるべきだという子どももいた。
この話し合いは延々と続き、結果、そのクラスは障害を持った子をメンバーに加えることになった。
クラスはある１つの目標を共有した。

「僕たちはみんなで１つなんだ。そして勝つだけがリレーじゃない。みんなで走ろう！」

クラスは異様な一体感が生まれた。

さあ、このクラス。
結末はどうなったと思います？

優勝したのです。

競技の際、障害の子は遅れた。でも、他のメンバーが補って、補い合って、ありえないスピードで走り、優勝してしまったのです。


ともに生きるとは、こういうことで、結果は奇跡であると、思えます。

ちなみに、この話、実話です。