小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

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人生を<半分>降りる 哲学的生き方のすすめ 中島義道:著 を読んで(その5-最終回)

2011-09-06 09:07:32 | 弱さへの思考
人生を<半分>降りる 哲学的生き方のすすめ 中島義道:著 を読んで(その5-最終回)


<半隠遁>に適している人

著者は「適している人」を以下のように示している。

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人の生の「虚しさ」を子供のころから実感しており、何をしてもヒューっと風が首筋をなでるように虚しさを感じる。その極限に「死」がある。しかし、いまだ、信仰をもつこともできず、芸術・政治または「小さな善意の表現」によって生きがいをみつけることもできない。
ひとことで言えば、何をしても納得がいかず何をしても不満足で何をしてもつまらない。死にたくもないし、このままだらだらと生きていくのも耐えがたい。
こんな人は、ぜひ残りの人生を<半分>だけ降りて、自分の人生の「かたち」をつくることにいそしんでもらいたい。
<半分>は社会的に生きてゴマカシ続ける。
しかし、残りの<半分>はけっし妥協せずに自分の内部の声を聞き分ける(としてもゴマカシであることには変わらない、それでいい)。
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こういう考えの人って、なかなかいないのだろう。確かにマイノリティだろう。
でも、不思議なのは、99%は、このようではない、ということの方が驚愕する。
人は様々な状態に変化するはずで、その中でも、「前向きに!」というのが主流なのだね。社会を垣間見ました。

今回を通して考えたことは、

自分はいったい何をしたいのか。
自分にとって何が最も重要な問題なのか。

追求し続けたい。

例えば「哲学とはいかなることか」など。

ついでにみなさんも「降りる」生き方をしてみませんか?もう疲れたでしょ?