8月11日、ロシアが新型コロナ対応のワクチンを国内で承認した。
それに対して、「国際社会」とか「エキスパート」さんという誰だか知らない人たちが（笑）懸念を表明している模様。
だがしかし、ついこの間、西側のメディアは、ロシアの新型コロナの推移で、死亡者が他の欧州＋アメリカ諸国との比較で少ないというのを「遺憾」に思って大騒ぎをしていた。
ロシア人が死なないと立腹する西側メディア＆メフロキン続報
つまり、これらの西側メディアとそれを喜んで読む層は、ロシア人が死ぬことが喜びなんだから、懸念されるワクチンでロシア人が死んだり、不幸になれば彼らにとってそれは大きな喜びではないのだろうか？ ニヤニヤ笑っていればいいのではないの？
というところで、ワクチンの成り行きは前から言っている通りのスケジュールなので、驚きではない。今日初めて聞いた人は、自分の国のメディアが正確にものごとを伝えていないことにまず苦情を言うべきでしょう。
このブログでは7月13日にロシアが所定の手続きを終わったと発表したと書いているけど、今日の動きはそれを受けての承認。
コロナ：ロシア、ワクチン臨床試験完了
で、「国際的懸念」とか臨床試験第3相を終えていない、とそれだけ聞くと、ロシアは手抜きをしたのだな、国民相手に人体実験か、とかいう話に繋がるんでしょうね。西側メディアの書き方はそんな感じ。
それに対するロシア国内の見解は、モスクワ大学の先生が答えてる。
今回のワクチンは、一般的な風邪のウィルスであるアデノウィルスを基に作ったもので、ワクチンは、新型コロナが引き起こす免疫反応に似せたものを誘発するよう設計されてる、と言ってる。
However, Vadim Tarasov, a top scientist at Moscow’s Sechenov University, where the trials took place said the country had a head start as it has spent the last 20 years developing skills in this field and trying to understand how viruses transmit. The technology behind the Russian vaccine is based upon adenovirus, the common cold. Created artificially, the vaccine proteins replicate those of Covid-19 and trigger "an immune response similar to that caused by the coronavirus itself," Tarasov revealed.
https://www.rt.com/russia/497671-putin-covid-19-vaccine-first/
これはだから、私が1カ月前に書いた通りなんじゃないかと思う。
だから、驚かないけど、多分、私の知る限り、正確には「コロナウィルス対応型ワクチン」とでもいうべきものだと思う。つまり、当該ウィルスを単離して培養していてという古典的なのじゃなくて、症状の軽減やら抑制を目的とした合成物、みたいなもの。
COVID-19による被害の軽減だと考えれば、理解できる。
コロナ：ロシア、ワクチン臨床試験完了
こうであるなら、まったく目新しいCovid-19のウィルスを使うってんじゃないんだから、安全性に関する懸念はより小さいということなんではないかと思われる。風邪をひかせるだけ、みたいなもの。
そうだとすると、ロシアのオリガルヒが打ってくれと並んでるとかいう噂も結構本当かもなと思ったりする。理屈がわかればなるほどだから。
いずれにしても、このCovid-19が謎の原因ウィルスであることから、対策はない → いつまでもこの騒ぎが持続する、といったことが行われているとしたら（仮定ですよ ^^;）、ロシアのやっていることは、その対応には違いないでしょう。
俺らはそんな話に付き合いたくない、ということ。
■ オマケ：国富ファンドが儲けてる
で、ウィルスの話も大事なんだけど、この間から見ていて、ほほぉおと思っているのは、ロシアの国富ファンドの投資の話。
ロシアの国富ファンドの正式名称はRussian Direct Investment Fund (RDIF) 。ロシア直接投資ファンド、ですね。直接投資に限定しているファンドであって、おそらく債券投資をするのではなく、事業に投資するという趣旨でこうなっているんだろうと思う。
で、今般、
ロシア版のアビガンであるAvifavir は、このRDIFが投資した。
そしてワクチンもどうやらこのファンドが投資してる。ファンドの長の人は自ら最初の実験台になってたことは前に書いた通り。
でね。このファンドは、国家が支払う物件に投資するわけだから、ほぼ必ず儲かる。しかもインサイダー（笑）。
もちろん、製薬会社に必要な儲けはさせるとしても、投資に対するリターンは国民の金になる。国家が薬代を払い、国富ファンドが儲け、そして、民間製薬が儲ける。
この中間部が民間のファンドであることを考えてみましょう。
民間の投資資金が入れば、その投資に対する報酬とか、配当金とかが支払われる。つまり、国家が薬代を払い、民間ファンドが儲け、and/or 民間製薬が儲ける。ファンドが海外なら外に金が流れる。
どっちもファンドを介入させなければいいんじゃないか、と考えたくなるが、そうすると、この場合は保健省がプロジェクト管理をして、直接製薬会社と取引することになる。そうすると保健省が大きな予算を持たなければならないケースが生じ、かつ、承認する人と承認される人によるお手盛り発生確率があがる、とか？ だからプロジェクト管理を国富ファンドがやる・・・
わかりませんけど、なんか、面白いことをやっているなと思って見てます。そして国民にとってはどうやら悪いことには見えない。
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アメリカのワクチンは、今、4社がフェイズ3に入っています。一番早いのは10月には接種可能となるそうです。早く打つってもらって日本に帰りたいです。
早く気にせず移動できる日が戻ってくるといいですね、ほんと。
10月を楽しみにしてます。
ロシアの行動は別にアメリカ人がどう思うかは関係なくて、まず第一にロシア、そしてアメリカにターゲットにされてる国々にとって朗報って話ですよね、実際。
ロシアが先発したことによって、西側が政治的にスケジュールを調整してのろのろやってられなくなる、ってな方向も期待できるかもしれない。これはアメ人にとっても朗報かも。
私にとっては全然知らないお話でした。教えていただだきありがとうございます。
日本人は世界で最も反ロシアであるよう躾けられた国民だと思います。