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モスクワに第2波はない by 市長&欧州マスク反対デモ

2020-08-02 18:05:52 | 欧州情勢複雑怪奇

ロシアの新型コロナ対応ワクチンは、10月から予防接種を開始する予定を組んでいるそうだ。

ロシアで新型コロナ用ワクチンの実験が完了 10月から予防接種が開始

https://jp.sputniknews.com/covid-19/202008027661324/

国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所が開発を行った新型コロナウイルス用ワクチンの臨床実験が完了した。

ロシア国民への集団予防接種は10月に開始される予定で、はじめに医師と教員が対象とされる。ロシア保健省ミハイル・ムラシュコ大臣が発表した。

 

保健省が正式に言っているのでスケジュールしているんでしょう。

国防省が協力して臨床試験をして、最初の投与が医療関係者と教員だそうで、ロシアをあげてやってます感が一杯ですね。

コロナ:ロシア、ワクチン臨床試験完了

コロナ:にわかにワクチン確保フェーズらしい

 

■ 横ネタ:名前

で、このワクチンを開発した「国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所」の名前なんですが、TASSなどはこれをGamalei と書いていた。こんな感じ。

the Gamalei National Research Center for Epidemiology and Microbiology

https://tass.com/society/1183437

Gamaleyaなのか、Gamaleiなのか、どうなんでしょう?

でもそもそもこの名前は、ロシア帝国&ソビエト時代の微生物学者Nikolay Gamaleyaさんにちなんでいるそうなので、やっぱりガマレヤなの?

Nikolay Gamaleya

https://en.wikipedia.org/wiki/Nikolay_Gamaleya

ロシア語からのラテン語表記の問題なのか、それともGamaleiがGamaleyaの所有格なのかなとか思ってみたり、私にはこの差異が何によるものなのかわかりません。

でもスク―トニク日本語版が「ガマレヤ」と書いているので、以降私もこれに従うことにします。

 

■ モスクワに第2波はない by モスクワ市長

他方で、コロナ対策に奮闘してきたモスクワ市長のソビャーニンさんは、モスクワには第2波はないとテレビで言ったそうだ。

No second wave of coronavirus infection in Moscow - mayor 

https://tass.com/russia/1184911

 

どうしてか。急激な感染拡大はどうして起こるのか、それは最初のイベントを克服していないから起こる。克服していないところ、例えば香港とか完全に隔離しているようなところ。ロンドン、ニューヨーク、パリ、モスクワといった都市は既にこのステージを超えた

とか言ったらしい。

"The second wave is when people for the second time face the danger of being infected. Neither we nor the world have this. Why are we seeing such a rapid growth in a number of regions? That’s because they have not overcome even the first wave, the first process. They were either closed like Hong Kong and fully quarantined. Such cities as London, New York, Paris and Moscow have already passed this stage," 

要するにモスクワ市は既に集団免疫に達しているということを言ってるんでしょうね。だけど、集団免疫とかいうとその言葉に噛みつく人たちがいるので、回避しているのではあるまいか。

実際問題、ウィルスが拡大してしまったら集団免疫状態にいきつく以外に多くの人にとっての安心状態ってないでしょう。単純に、そこに行きつくまでの時間の中で、どれだけ危険を減らせるかの手法が問われるだけ。

ワクチンはこの状態を人工的に作るための一つの手段。

地域Aにウィルスがほとんど入り込んでいない場合でも、隣接地が違ってたら時間の問題で地域Aも晒される。

だから、水際対策というのは、対応のために自分の地域の手持ち時間を稼ぐ以上の意味はないでしょう。

 

■ ウィルスは根絶できない問題

そうした意味から、当初から懸念していた通り日本の報道姿勢は問題大あり。これは政治的・社会的な負債ですね。

週末に珍しくテレビを見ていると、初期の頃感染のあった和歌山の町の人とか、台湾の人が出ていて、徹底的にやって、水際で食い止めて、コロナがなくなった、私たちは成功した、みたいな言い方をしていた。

これは、限られた時間内において、その限られた地域においてその感染症が連続的に感染する事態に至るような気配はなくなったという意味であって、コロナウィルスが和歌山県から無くなったわけではない。

あと、中国や韓国では感染者が0になりました、みたいなのも、文脈というか事情を理解しないと、ウィルスが根絶されたみたいに思う人もいるのかもしれない。

中国でも韓国でも、ウィルスがなくなったわけではなくて、一時的な平衡をみましたにすぎない。それをメディアが、ゼロ、ゼロと叫ぶうちに、「ウィルスは根絶できます教」みたいな集団が形成されつつあるのかもしれない。

統制派が網張ってるみたいな世の中

 

■ マスクの強制に反対デモ@ベルリン

数字から見れば、もうとっくにそんなに懸念するような事態ではないように見える欧州各都市は、引き続きマスクの強制をしたり、移動を制限したりなんだりといった制限がかけられている。

そこで昨日は、ベルリンで対コロナ対策に反対するデモが行われていた。みんなマスクをせず、普通に歩いてる。

Thousands march in Berlin against mandatory masks & Covid-19 measures (PHOTOS, VIDEOS) 

https://www.rt.com/news/496852-berlin-protest-coronavirus-masks-germany/

RT

People mostly without face masks attend a demonstration with the slogan ‚The end of the pandemic - freedom day' - against…

 

https://www.voanews.com/covid-19-pandemic/thousands-march-berlin-against-coronavirus-curbs

 

そうかと思えば今日はロンドンでも通りに人が出て、マスク強制反対デモをしているようだけど、ベルリンほど大きくはない模様。

‘Masks are muzzles’: Protesters rally outside BBC HQ & march to Downing Street after UK govt widens mask-wearing orders 

https://www.rt.com/uk/496879-london-mask-protest-bbc-downing-street/

 

■ オマケ

前に書いたけど、

西側報道は完全無視でいくんだろうけど、でもロシアの一連の行動は、西側が一致団結して作ってる「対策のしようのない謎のウィルス」騒ぎに風穴を開けてると思う。

コロナ:ロシア、ワクチン臨床試験完了

 

という話なんだろうと相変わらず思ってみてる。

ではなぜ「対策のしようのない謎のウィルス」が必要なのか。金融システムの都合なんだろうな、と。だって冷静に考えたって、いわゆるCARES法なんて、こんな騒ぎでもなかったら議論百出になるに決まってるほどの物凄い規模の「各種」の支援策。

この先に議題となってるのは、多分yield curve controlの手法の問題でしょう。日本は既にやったわけだけど、短期金利のみならず長期金利をコントロールすることで金融市場の爆発を抑制できるってな話なわけですが、そうは問屋が卸すわけ?と思う人だってそりゃいる。だがしかし・・・ということで、しばらく人の関心を外に向けておきたい人たちはいるんじゃなかろうか。いやしかし、ほんと、スゴイ時代。


 


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5 コメント

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所有格形ですね (И.Симомура)
2020-08-02 19:43:29
Национальный исследовательский центр эпидемиологии и микробиологии имени почётного академика Н. Ф. Гамалеи
とありますから,GamaleiはGamaleyaの属格形ですね.
返信する
ありがとうございます! (ブログ主)
2020-08-02 20:22:13
Симомураさん

ありがとうございます。おかげで大変すっきりしました。
返信する
マスクと反ユダヤ (セコイアの娘)
2020-08-03 13:20:03
わけわからないわ。マスクしないと反ユダヤって。
CNNが、デモ参加者をネオナチ呼ばわりしてるのだけど、ネオナチだけで、こんなに参加者集まるか?っていうか、あなた(CNN)こそ、ネオナチのお友達だったのでは?
アメリカでのデモに参加していたおばちゃん曰く「私はマスク着用に反対しているわけではない。政治権力がマスク着用を強制することに反対しているのだ」
先日観たCold Case Hammarskjold、HIVに汚染されたワクチン接種で、黒人の人口を減らす計画があったとの証言が出てきた。(それが可能であるか科学的に証明されたものではないとの注釈付きで)
RNAウィルスであるコロナウィルスにどれだけワクチンが有効なのか、疑問だが、それ以上に、Cold Case Hammar-で出てきたワクチンに関する証言は、ワクチン万能論、ワクチン待望論に一石を投じるものと思う。
余談だけど、国連にこんな国際政治上の正義を求める理想主義者がいたとは驚きだ。そして、理想を求めたがゆえに、排除されなければならないということが、国連の限界であり、実態なのだろうと思う。従順な者の集まり。今のWHOも然り。
Hammarskjoldに平和賞を。
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訂正 (セコイアの娘)
2020-08-03 13:36:51
誤)RNAウィルス
正)一本鎖のRNAウィルス

ハマーショルド、平和賞受賞してました。
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ソ連から一千万人分のワクチンがきた (И.Симомура)
2020-08-03 15:48:44
1961年のポリオ流行に際し,ソ連は自国民用の中から,1000万人分の砂糖菓子封入のワクチンを贈ってくれた.確か無償だったと思う.流行は感染者の咽頭壁からの飛沫感染によるものらしく,それまでバスの便がなかった僻地にまでバスが通るようになり,バス内感染,家庭内感染がウイルス伝播を加速したらしい.ロシアがイタリアに治療団を派遣したとき,このことを思い出しました.ロシアはいい国ですね.ロシアで勉強できて,心底から幸せだったと思う.
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