気軽にでっちゃん

誰にでも立ち寄って欲しいので「気軽に」とつけました。でっちゃんと呼んでください。。。

●マグレブの国への旅④/マイノリティを意識

2005-04-29 01:25:43 | マグレブの国への旅
モロッコは人なつっこい人が多い。ガイドさんをしたがる人がすごく多い。ホスピタリティの国だとガイドブックに書いてあったが、ホスピタリティの意味がよくわからなくて悩んでいました。メディナ入口近くのホテル・グランド・タジの前でタクシーを下りて受け付けに行くと、若い連中がカウンターにいる。男と女と、まあ20歳くらいかなって思った。小さなロビーにある一つのソファーにも仲間っぽい若いやんちゃそうなやつがいた。もちろん予約も何もしていなかったが、部屋は一つだけあいていてチェックインだが案内されたのは階段の途中のみんな通るそばの部屋でちょっと神経質な気持ちになった。それと、ソファーにいたやんちゃなやつはいきなり「カラテ、アッチョー、、」と言ってでっちゃんの胸にかるくパンチしてくる。うっとおしいやつだなとも思ったが、微笑んでそしらぬ風にして部屋に入っていった。荷物を置いてすぐに外出。ジャマエルフナ(昔の死刑場だった大広場)までテクテク。貧しい人が少しいた。見てるのはやっぱりつらいものだ。国全体が日本の昔みたいな感じで発展途上にあって、そのなかで特別貧しい人が悲しそうな顔して物貰いになっている姿、小さな子供が物乞いするのは悲しい気がしたのを思い出しました。

暑い昼間はだだっぴろい広間には、オレンジジュースの屋台がたくさん並んでいる。ここは夜には、一大屋台広場となり、音楽と昼間は暑くて家にいた人達が一斉に現れてきます。すごい人と屋台、蛇使いのおじさんもでてきます。雑然としているだけで、人もせわしなくなんとなく歩いている。スークをすぐ冒険。よそ者が来て、何か怖い目にあったりしないだろうか?と不安のなかでふらふらしてみた。昼間は、個々の小さな店、といっても一人で座って広げている品物を売るお店も閉まってるところも多い。上野のアメ横とか、神戸の高架下みたいなところがぐるっと一周出来るような構造になってました。赤茶けた街のなかで、すこし薄暗いスークは色鮮やかです。モロッコの洋服、刺繍、絨毯、靴、香辛料、果物、野菜、、、鮮やかな色合いと屋根で覆われて薄暗くなっているのとのコントラスト。それに人々の表情、聞き取れない言語、知らない言葉、、、日本人、アジア人はほとんどいません。

なれるまではいろいろなところで、ガイドするよ、宿を紹介するよ、と何人もが次から次へとやってきます。途中、無理やり手を引っ張っていこうとするやつもいるけどそれはうまく払って一人でテクテク。三日間の滞在のなかで、日に日に奥へ奥へと、また外へ外へと、行動範囲も広がっていきました。旅人が普段こないような奥までいくと、ベルベルの人のお家は個性的です。これに子供がすごくたくさんいます。すごくかわいい。お家は小さな縦長の土壁の二階建ての家が、隙間なくつながっており、一階の入口は小さな扉でなかはすごく暗そうな感じでした。いっぱいのベルベルの人のなかに外国人はでっちゃんだけ。欧米人もいない。マイノリティな感じ。緊張しながらもう少しだけ奥へ、奥へと歩きたくなる。なめし皮職人地区に行くと若者がガイドしてくれ、終わればちゃっかりとお金を請求。少なめにだすと、「ダメダメもっと」と要求。でっちゃんは快く払いました。交渉の国。最初はケチってもok。このやりとりがモロッコらしいところです。

マラケシュの絨毯屋さんでは小さな持ち運びができる安いものを買いました。天井が高い、絨毯がところ狭しと積んであったり飾ってあったり、一人威厳のある人がいた。この人はマネージャーか?一人のセールス担当につかまって、二階へ案内された。何も言わないのに二人して説明が始まる。一人は何枚もくるんであった絨毯をどんどん広げていく。止まらない。逃げられない。でもでっちゃんは、逃げます。そんなときもちゃんと。そして小さい絨毯を要求。セールスさんの最初の言い値は2000DH(ディルハム)=24000円に対して、でっちゃんは300DH(3600円)で交渉開始。これがモロッコでの交渉なんです。とにかく遠慮せず安い値段で初めて、おたがい歩み寄る。でっちゃんを学生だと勘違いしたセールスさんは、でっちゃんが引き下がらないので470DH(5500円)でマネージャーに了解もらって成立。日本製のボールペンと彼のボールペンを交換してくれと言われて、そうしたらすごく喜ばれた。。。
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