2023年度版馬場あき子の旅の歌33(2010年11月実施)
【砂の大地】『飛天の道』(2000年刊)192頁~
参加者: N・I、Y・I、佐々木実之、T・S、曽我亮子、
藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター: 藤本満須子 司会とまとめ:鹿取 未放
249 羊飼ふものを夫としパオに住むカザフの女の菊の紋章
(レポート)
羊の放牧を生業として暮らしているカザフの生活。「菊の紋章」はどう解釈したらよいか、パオの中にはたくさんの絨毯が敷かれ、昼夜の寒暖の差を調節している。その絨毯や刺繍を想像するに、女達は菊の紋章を刺繍している作業が目に入ったのだろうか。または女達の衣服に菊が刺繍されているのが見えたのだろうか。(藤本)
(当日意見)
★「菊の紋章」を素直に読んだら、女の衣装に刺繍か織りの菊の紋章があったという
ことではないか。異郷に行ったらカザフの女が日本人に親しい菊の模様の服を着て
いた、という感動ではないか。(実之)
(後日意見)
わざわざ「羊飼ふものを夫とし」と言っている点が気に掛かる。菊の紋章は実之さんのいうように日本人に親しいものだが、私などは皇室を想像してしまう。そうするとパオの胃住むカザフの女は「羊飼ふものを夫とし」ているにもかかわらず日本の皇室の象徴のような菊の紋章の服を着ていたよという解釈になってしまい、なんだか嫌な気分だ。これは差別では無く、おもしろいねえ、アハハというあっけらかんとした歌なのかもしれない。(鹿取)
【砂の大地】『飛天の道』(2000年刊)192頁~
参加者: N・I、Y・I、佐々木実之、T・S、曽我亮子、
藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター: 藤本満須子 司会とまとめ:鹿取 未放
249 羊飼ふものを夫としパオに住むカザフの女の菊の紋章
(レポート)
羊の放牧を生業として暮らしているカザフの生活。「菊の紋章」はどう解釈したらよいか、パオの中にはたくさんの絨毯が敷かれ、昼夜の寒暖の差を調節している。その絨毯や刺繍を想像するに、女達は菊の紋章を刺繍している作業が目に入ったのだろうか。または女達の衣服に菊が刺繍されているのが見えたのだろうか。(藤本)
(当日意見)
★「菊の紋章」を素直に読んだら、女の衣装に刺繍か織りの菊の紋章があったという
ことではないか。異郷に行ったらカザフの女が日本人に親しい菊の模様の服を着て
いた、という感動ではないか。(実之)
(後日意見)
わざわざ「羊飼ふものを夫とし」と言っている点が気に掛かる。菊の紋章は実之さんのいうように日本人に親しいものだが、私などは皇室を想像してしまう。そうするとパオの胃住むカザフの女は「羊飼ふものを夫とし」ているにもかかわらず日本の皇室の象徴のような菊の紋章の服を着ていたよという解釈になってしまい、なんだか嫌な気分だ。これは差別では無く、おもしろいねえ、アハハというあっけらかんとした歌なのかもしれない。(鹿取)