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ついに出揃ったベスト8

2006年03月11日 21時21分11秒 | Weblog
チャンピオンズ・リーグもついに第一ステージが終わり、8つのチームが姿を消し、8つのチームが勝ち進んだ。未だに終わっていない試合が一つあるものの、その試合には触れずに進んでいこう。
まず事実上の決勝といわれたバルセロナ対チェルシー。第一レグではバルサがアウェーで見事なサッカーを披露し、2-1で勝利を挙げた。そして迎えたバルサのホームでの第二戦。バルサの誤算は前半途中にメッシが怪我で途中交代になったこと。今まで左右からロナウジーニョ、メッシの攻撃でバランスが取れていただけに、メッシの負傷交代はライカールトにとってもまさかの事態だっただろう。しかし、そのピンチをロナウジーニョが一人で救う。見事なドリブル、完璧なシュートで先制点を挙げる。ここで勝負は決した。試合終盤にチェルシーがPKから1点返したものの、反撃もここまで。バルサが準々決勝進出を決めた。ただメッシが次の試合までに間に合うのかも大きな鍵となりそうだ。
そしてレアル対アーセナルの一戦も凄まじい一戦となった。アーセナルが第一戦のアウェーで勝利し、レアルは第二戦アウェーで勝たなくてはいけなくなった。第二戦の鍵を握ったのは、アンリとロナウドだった。アンリは前線に孤立したかのように見えたが、ボールを受けると抜群のキープ力を披露し、味方の上がりを待った。そして一人でも十分相手の脅威となり、相手のディフェンダーをひきつけた。それに対してロナウドは体が重く、切れがなかった。その為、突破にってもスピードがないため、全て単発の攻撃で終わった。試合開始すぐのヘディングをミスったのも痛かった。あれを決めていれば、結果も別なものとなっただろう。試合は0-0のまま、終わりを告げた。レアルは姿を消すこととなった。
ユベントス対ブレーメンは予定外の連続だった。初戦アウェーで絶対的優位と言われたユーベが2-3で敗れ、第二戦も1-1で終わる寸前だった。ユーベが欧州の舞台から消えるピンチを救ったのは、サッカーの神様だった。ここまでファインプレーを繰り返してきたヴィーゼが最後の最後にまさかのキャッチミス。そしてそのボールを無常にもエメルソンがゴールに流し込んだ。ユーベは最後のどんでん返しで準々決勝進出を決め、ブレーメンは最後の最後でサッカーの神様に嫌われた。
絶不調のミラン対バイエルン。バイエルンの勝ち進みを予想した者も少なくなかったはずだ。しかしミランは負けなかった。チームで唯一の好調インザーギが2得点。それに釣られるようにシェフチェンコ、カカーも得点、最終的には4-1と予想外の大差となった。やはりバイエルンは終始試合を優位に進めた第一戦で勝てなかったのが響いた。そしてインザーギの復活はミランをどこまで連れて行ってくれるのか。ピッポの活躍から目を離せない。
リヨン対PSV、ビジャレアル対レンジャースは大方の予想通り、リヨンとビジャレアルが準々決勝進出を決めた。リヨンは目立ったスターこそいないものの、チーム力はミランやユーベにも勝るとも劣らない。台風の目と呼んでよいだろう。ビジャレアルのチームカラーは強固なディフェンスとリケルメ。ディフェンスの強いチームはこういった一発勝負に強い。攻撃もリケルメに任せておけば、一試合一点は獲ってくれる。この勝負強さはビッグクラブにも通用するのだろうか。
そして今回の第一ステージの最大のアップセットはリバプールが消えたことだ。去年の優勝チームはベンフィカの前に2戦合計0-3と惨敗を喫した。敗戦の原因は明確だ。得点力不足に尽きる。モリエンテス、シッセ、クラウチ、ファウラーのシュートが枠を捕らえることはなく、ジェラードやルイス・ガルシアの攻め上がりも勢いがなかった。負けるべくして負けた。奇跡はやはり二度は続かない。
残りのインテル対アヤックスの一戦は今の段階ではまだ行われていない。ただアウェーゴールを奪って引き分けたインテルが優位に立っているといえるだろう。
準々決勝の組み合わせが決まり、それらはリヨン対ミラン、バルセロナ対ベンフィカ、ユーベ対アーセナル、ビジャレアル対インテルとアヤックスの勝者となった。バルセロナ対ベンフィカはバルサが優位と考えてもその他のカードは一方的な試合になるとは考えにくい。リヨンとミランはいい試合を繰り広げるだろう。チーム力ではほぼ互角、タレントはミランに分があるが、勢いではリヨンに分がある。おそらく勝負を分けるであろうポイントはリヨンのジュニーニョのFKを調子の悪いジーダが止めれるか、そして好調のピッポをリヨンの最終ラインが止められるかどうかだろう。ユーベ対アーセナルはそれぞれホームでの結果が大きな鍵となりそうだ。その中でもアンリの調子は勝敗を支配するだろう。彼の調子が良ければ、カンナバーロやテュラムでも止めることはできない。アンリが止まってしまえば、アーセナルは怖くない。ユーベは楽に次のステージに駒を進めることだろう。そしてビジャレアル対インテル(インテルが勝ち抜いた設定で)。タレントではインテルに分があるのは明らかだが、チーム力は互角、勢いはビジャレアルに分があり、リヨン対ミランのケースに似ている。鍵を握るのは中盤のアルゼンチン代表の争い。つまりリケルメ対カンビアッソ。この争いを制したほうが、試合を楽に進めるだろう。そして身体能力に優れたマルティンスとアドリアーノを鉄壁と呼ばれるビジャレアルの最終ラインが止めることが出来るかどうか。いずれの試合にしても簡単に予想できない。ただバルセロナが負けるとしたらロナウジーニョかエトーが怪我をしたときだろう。それほど、バルセロナの力はベンフィカを凌駕している。