Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

大熱戦を渡辺 明 竜王が制して、7連覇に王手/『第23期 竜王戦』第5局

2010-12-03 00:00:01 | 将棋
12月1日、2日の2日間、石川県加賀市で行われた『第23期 竜王戦』の第5局。

結局、155手まで、先手の渡辺 明 竜王が勝って、7連覇達成まであと1勝としました。

いやぁ~、終盤は大熱戦でした。「手に汗握る」とは、こういうことを言うのでしょう。
私達見ている方は、「固唾を飲んで見守る」の心境での観戦でした。


1日目は、ほぼ互角で形勢も不明だったと思います。
封じ手の47手目▲1六歩も、分かりやすかったです。



中盤、渡辺竜王が模様が良くなった気がしますが(第1図から、63手目▲2五桂,△9五歩,▲3三歩成,△同桂,▲同桂成,△同銀,▲2五桂,△2四銀,▲3三歩,△2二金,▲3四銀,△5一桂と進んで、75手目▲6四角までの一連の流れは、躍動感ありますよね)、101手目の▲8二飛成あたりから、どうも「先手変調」の感じが…。

そこから、後手の挑戦者・羽生 善治 名人が急追。

先手駒損に誘導し、検討陣も「逆転」と明言。

でも、後手の攻めもやや細く私には見え、難しいのかな?…と思いながら見守っていた最中の、154手目△5二銀で決まってしまった様です。

先手の手駒に角があり、155手目に▲5一角とされ、後手の攻めの拠点ともなっていた△2四の角を抜かれる格好になって、羽生名人も投了を告げたようです。



第2図の局面で、153手目▲5二金に対する後手の対応が、△5二同銀でなく、△3三玉でも、ダメ…と両対局者が結論付けていますが(△3三玉,▲2五桂,△3四玉,▲2六桂,△4四玉,▲4五歩,△同玉,▲3六金,△5六玉,▲5七銀で先手勝ち)、では、一体どこでどうなったのか…。

でも、それ位、際どい勝負だった様に思います。
両対局者の考慮時間もなかったですから、正確に読むことも難しければ、指し手も間違えそうです。そういうところに勝敗の「アヤ」みたいなものがあったのかもしれませんね。


さて、次の第6局。

渡辺竜王が勝てば、もちろん、このシリーズを制して7連覇達成です。
羽生名人が勝てば、フルセットの最終の第7局へ、勝負はもつれこみます。

渡辺竜王は、第3局が「悪過ぎ」ましたから、この流れを断つためにも、次で決めてしまう位のモチベーションで臨むはずです。(広瀬 章人 王位が奪取した時の心境でしょうね。)
羽生名人は、次は絶対に勝たないと終わってしまうので、これまた目の前の1局に集中するでしょう。

ほぼフィフティーフィフティーだと思いますが、僅かに「あと1勝」とした渡辺竜王が有利か?。しかし、次は後手番。

間違いなく、次の第6局も、熱戦が期待できそうです。

その第6局は、12月14日と15日の2日間、岐阜県高山市で行われます。

15日、年休取ってネットにしがみついて観戦したいほど(実際には、そうはならないけれど)…楽しみです。

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