だいずせんせいの持続性学入門

自立した持続可能な地域社会をつくるための対話の広場

おしらせ

2006-10-18 22:22:26 | Weblog

下のようなミニシンポジウムを企画しました。ひとつの川の流域の上流から下流まで持続可能な地域づくりに取り組んでおられる方々に一堂に集まっていただいて、その活動を紹介していただきます。日頃はあまりつながりのない活動もありますが、これを機会に「おなじ流域の地域づくりなんだ」ということになって、連携が進めばと思います。みなさん、ぜひご参加ください。

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ミニシンポジウム:流域でつながる。第1弾:矢作川編

主催:名古屋大学大学院環境学研究科・持続性学プロジェクト
協催:伊勢・三河湾流域ネットワーク、(特)地域の未来・志援センター

日時:2006年10月27日(金)13:30~17:00
場所:名古屋大学環境総合館(地下鉄名古屋大学駅下車徒歩3分)
入場無料 申込み不要
問い合わせ先 高野雅夫 名古屋大学大学院環境学研究科助教授
tel 052-789-2518 e-mail masao@nagoya-u.jp

開催趣旨:
 人口が増加から減少に転ずるなど、明治から100年以上にわたって続いた成長型社会が終わりを告げようとしている日本の地域社会では、新しい地域づくりの胎動が各地で聞かれます。このミニシンポは、そのような個々の取り組みを「持続可能な地域をつくる」という観点でつなげてみる、という試みです。そのことによってそれぞれの取り組みが相互に関連したものであることを明らかにし、今後の連携をはかりたいと思います。
 第1弾は矢作川の源流部から川をたどって三河湾まで、住民・行政・NPO・企業による「持続可能な地域づくりへの学び」の活動を主にとりあげます。矢作川流域では古くは明治用水の開発、1960年代からは矢水協の活動として川を軸にした地域づくりの活動が行われてきた歴史をもちます。一方、上流部の過疎化、森林の荒廃、三河湾の汚濁の進行などさまざまな問題をかかえています。流域にある資源を活用しそれらの問題を解決しようとする取り組みに学びます。

プログラム:
1)根羽村の自立した持続可能な村づくり:大久保憲一氏(根羽村役場振興課長)
平成の大合併で合併せず自立の道を選択した長野県根羽村は林業・農業で生きていく村として努力を続けています。矢作川源流部の地域づくりに学びます。

2)矢作川森の健康診断:蔵治光一郎氏(東大愛知演習林講師)
間伐の遅れが心配されている人工林の状態を市民が調査しようという森の健康診断は矢作川流域ではじまり、燎原の火のごとく全国各地に飛び火しようとしています。どのようにしてこの取り組みがはじまり、どのような成果が得られたのか、成功のポイントはなにか、学びます。

3)スローライフのすすめ:山本薫久氏(NPO法人スローライフセンター)
旧豊田市の近郊ゆえに真っ先に農林業が衰退したともいえる旧足助町で、自然と古来からの暮らしに学ぶスローライフの心と技を学ぶ取り組みに学びます。

4)愛シンパシープログラム:白上晶子氏(NPO法人愛知市民教育ネット)
アイシン精機(株)のCSR事業として、小学校の総合学習の中に市民による環境学習を提供しようというプログラム。矢作川のつながりを子供達に伝えることに重点が置かれています。企業・学校・市民をつなぐ活動に学びます。

5)環境アドバイザーが行く:亀田将紀氏(NPO法人中部リサイクル運動市民の会・安城市環境アドバイザー)
「市民と共に創る環境首都安城」を行政目標のかかげる安城市で、市民が地域の課題について学び伝える活動に学びます。

6)豊田市の交通問題への取り組み:田中智麻氏(財団法人豊田都市交通研究所)
車の町豊田市がかかえる最大の問題が交通問題です。これを市民が主体となってどう解決するのか、問題の現状と今後の展望を語っていただきます。

7)豊田市における多文化共生への取り組み:井村美穂氏(NPO法人子どもの国)
持続可能な地域づくりにとって日本人と外国人との共生は避けて通れない課題となっています。豊田市保見地区での多文化共生への取り組みに学びます。

8)海のグリーンマップ:大矢美紀氏(伊勢・三河湾流域ネットワーク)
水質汚濁が進み漁獲量が激減しつつある三河湾。川の水質の汚れとともに干潟や浅場が埋め立てによって失われた結果と言われています。その実態を市民が調査し考える取り組みに学びます。

9)総合討論:対話しながらそれぞれの取り組みのつながりを明らかにして矢作川流域全体の地域づくりの全体像を見いだしながら、今後の連携の糸口をさぐります。

17:00~18:00懇親会(ワインとスナックで交流をする会・会費制)

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