高田創・住友謙一『国債暴落』中公新書ラクレ2001年を読んだ。著者らは証券会社の投資アナリストである。その立場から国債残高が膨大にふくれあがった中で、国債暴落の可能性を考察し経済運営への提言を語っている。ミクロとマクロの視点をいったりきたりしながら精緻な議論をしており、すべてにはついていけないが、大局的には以下のような内容にまとめることができよう。
年間100兆円を超える国債が発行され、そ . . . 本文を読む
早稲田大学の教授が国からの研究費を不正受給していたという事件は、私も大学教員としてショックだった。事件の内容は早大の調査委員会の報告の報道によれば、研究費の中から学生の架空のアルバイト料1427万円を支出し、いったん学生の口座に振り込んだ後、回収してそのうち900万円は投資信託を購入していたという。また、当時教授が取締役をしていたバイオ関連企業に実験資材代等として支払われた2484万円も実体が . . . 本文を読む
田中慎一『ライブドア監査人の告白-私はなぜ粉飾を止められなかったか』ダイヤモンド社2006年を読んだ。ライブドア事件は私も関心があったが、その内容は門外漢には難しく、この本を読んで全貌を知ることができた。素人にも会計の仕組みや企業経営の最前線のようすがとてもわかりやすく書かれた好著である。著者はライブドアの監査を請けていた監査法人の共同経営者で、2005年からは会計士としてライブドアの監査責任者 . . . 本文を読む
畑は夏野菜の収穫まっさかりだ。なかなか行けないのでキュウリはすぐに巨大化。トマトは虫や鳥に食べられて歩留まりは悪いが、うまくできたものはスーパーで買ってくるものとみかけも味も遜色ない。三つの品種を植えたらひとつは病気がひどいがあとの二つは今のところだいじょうぶだ。ピーマンはもう食べきれず、もっぱらあちこちに配っている。ただナスは苗が活着せずに全滅。連作障害かもしれない。
トウモロコシは虫害が . . . 本文を読む