だいずせんせいの持続性学入門

自立した持続可能な地域社会をつくるための対話の広場

静かな夜

2008-11-28 02:45:10 | Weblog
 マイクロ水力発電の実験をやっている岐阜県旧坂内村(現揖斐川町)の茅葺き屋根の家、竹姿庵に一人で泊まる。照明はらせん水車がつくる電気でついている。夕食と暖房を兼ねたペレットグリルの残り火の光が、吸気口の隙間からちろちろと漏れている。  今日は水車の調子が今ひとつで、時々ふっと暗くなることがある。もちろん技術開発研究としては原因を追及し解決しなければならないが、考えようによってはこういうことも一興 . . . 本文を読む
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つなぐ人・つなぐモノ・つなぐ心

2008-11-26 04:57:07 | Weblog
名古屋大学では12月7日(日)に「都市と農山漁村の共生シンポジウム」を開催します。 ゲストスピーカーのあん・まくどなるどさんはカナダ人で日本の田舎に惚れ込み、小型バンを改造して一人で漁村を渡り歩いて調査をされました。日本の田舎のもつ力を内外に精力的に発信されています。 渋澤寿一さんは長崎のハウステンボスを循環型社会のモデルとして立ち上げた創業者の一人で、現在は「森の聞き書き甲子園」というプロジ . . . 本文を読む
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歴史はつづき人はつながる

2008-11-24 01:45:02 | Weblog
 こうじびら山の家を訪問。地球環境塾の学生たちを連れての合宿である。郡上八幡を流れる清流吉田川を上流に上った旧名宝村(現郡上市)にある。国道から急な細い坂道を上ると山小屋のような建物が見えてきた。  周囲はスギの人工林と雑木林がまだらに広がる急峻な山の斜面であるが、山の家の周辺はガレキだらけの土地にアカマツがまばらに生えている少々荒々しい印象である。私はなにか特別な土地のパワーを感じた。  山の . . . 本文を読む
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幸せって?(1)

2008-11-18 23:35:51 | Weblog
 知り合いの大学生のAさんに、「幸せってなんだと思いますか?」と聞かれた。彼女は国際関係論の卒業論文でブータンの「国民総幸福GNH」を扱っていて、その考察にあたっていろんな人に聞いているらしい。唐突に聞かれてうまく応えられず、どぎまぎしてしまった。  私が書いた「風森まちのお気楽日記」は、将来の持続可能な社会で人々がどんな具合に暮らしているかを想像した空想小説もどきであるが、この中では幸せそ . . . 本文を読む
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オカネのはなし(4)

2008-11-05 17:39:55 | Weblog
 ほとんどテレビのニュース番組などは見ないが、ひさしぶりに見た。小室哲哉氏の詐欺罪での逮捕の話と、アメリカ大統領選挙結果がなんだか気になったからだ。  何をかくそう、私も当時は安室奈美恵さんのCDを買ったくちである。報道によれば小室氏の預金残高は最高100億円に達したそうで、そのごくごく一部に私も貢献したことになる。音楽という歌う端から消えてなくなってしまうものが、それほどのオカネを稼ぐとはや . . . 本文を読む
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行楽地

2008-11-03 22:35:19 | Weblog
 連休真っ最中の神戸に所用があり、ひとりで出かけた。思ったより早く着いたので、三ノ宮周辺をぶらぶら歩く。なんとなく人が歩いている方についていくと、北野坂である。それを登り、古い洋館が建ち並ぶ界隈を歩いて北野天満宮の階段を上って一番上まで行ってみた。  とても印象深かったのが、そぞろ歩きをしている行楽客の幸せそうな表情である。ちょっとよそ行きのおめかしをして、アベックで、お友だちで、家族で、歩 . . . 本文を読む
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師をもつ

2008-11-01 00:19:23 | Weblog
 この年や立場になると、面と向かってあるいは制度的にだれかに弟子入りする、ということは難しい。しかしながら、いくつになっても自分を引き上げてくれる師匠を持つことは楽しみである。もちろん、こちらが勝手に弟子入りしたと思っているだけだし、何かを教えてもらおうというつもりではない。いっしょに働いたり過ごしたりおしゃべりしたりしている間に、そのココロに学び技を盗むということである。  そういう先達を私 . . . 本文を読む
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