英語のshareは日本語に訳しにくい言葉だ。アメリカの大学生は一戸のマンションを何人かで借りて部屋をshareする。誰かから情報を伝えてもらうのもshare。あなたの気持ちをshareします、と言えば思いやりの言葉。雪山でザイルを結びつけた登山パーティのメンバーは危険をshareしている。「分け合う」というのと「共有する」というのは日本語では対義語であるが、英語では両方をあわせてshareで . . . 本文を読む
6月21日、梅雨の雨が心配されたけれども、名古屋市栄のテレビ塔の下で、キャンドルナイトが行われた。
これは、名古屋市内の大学生のグループUEU(University Eco-Unit)の皆さんの取り組みだ。トークセッションをするので来て欲しいということで、私も参加した。学生たちのカウントダウンの後にテレビ塔のイルミネーションが消え、たくさんのろうそくの灯りがその場の主役となった。
UE . . . 本文を読む
「ハチドリのひとしずく」という美しいストーリーが話題になっている。
南米の先住民族に伝わるお話だという。森が火事になって、みんな逃げ出したのに、ハチドリだけが小さなくちばしで水を運んで火を消そうとしているというお話。「私は私にできることをしているの」とハチドリ。
森の火事が地球温暖化だとして、ハチドリが南米の先住民族であれば、まさのこのとおりであろう。そしてその時にはこのお話は先住民 . . . 本文を読む
新年度に入ってこのかた、さまざまなできごとがあり、新しい出会いがあり、感じること、考えることもいろいろあった。ひとつひとつを紹介できないのがもどかしいけれども、一見無関係に見えるこれらの多様なできごとを大づかみで見渡してみると、一つの兆候が感じ取られるような気がする。それは時代の変わり目がいよいよはじまったか、という思いだ。
私が環境学に参入しはじめたのは西暦2000年のことだった。まっ . . . 本文を読む
「この条約は、生物の多様性の保全、その構成要素の持続可能な利用及び遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分をこの条約の関係規定に従って実現することを目的とする」(生物多様性条約第1条)。
2010年に生物多様性条約締約国会議COP10が名古屋で開催されることが正式に決まり、それに向けての準備が行政の側でもNGOの側でも活発になりつつある。市民にしてみれば天から降って来たような話で、 . . . 本文を読む