だいずせんせいの持続性学入門

自立した持続可能な地域社会をつくるための対話の広場

ふゆみずたんぼの田植え

2006-04-30 17:28:59 | Weblog
 3年ほど前にイネの不耕起農法というものがあることを知った。「農耕」というぐらいだから、耕やさない農法とは農という営み始まって以来の革命的な農法なのかもしれない。在野の農業研究家、岩沢信夫氏が仲間の農民とともに試行錯誤を重ねて開発してきた農法で、1993年の全国的な冷害の年にもきちんと収穫があったということで実績を示した農法だ(岩沢信夫『不耕起でよみがえる』創森社2003年)。 . . . 本文を読む

愛着生活のささやき

2006-04-24 10:43:08 | Weblog
 いつもは買ったことのない雑誌DIMEを買った。「最新地場産業&逸品ガイド」に引かれた。「今、日本で頑張っている地場産業は『地域』を飛び越し、全国いや世界と勝負できる製品を続々送り出している。そんな元気印の逸品を47都道府県別に紹介」している。土建業に頼らない自立した地域経済へのヒントがあった。  一番欲しくなったのは、福井県代表(?)コンピュータ用「木製キーボード」(木香屋)である。ふつうの . . . 本文を読む

手抜き農作日誌(2)

2006-04-20 13:17:57 | Weblog
 晴れの日が続いたあと、畑に行ってみると土がかちかちだった。ひびわれしているところもある。これでは種をまいたニンジンも種イモを植えたジャガイモも芽がでるのか不安だ。もともとは田んぼなので粘土質なのだ。これではいけないと思い、土作りにはげむことにした。馬フン堆肥、米ぬか、落ち葉を撒いて小さな耕耘機で耕転した。落ち葉は微生物のすみか。馬フン堆肥の中にいる微生物が米ぬかや落ち葉を食べて増殖することを期 . . . 本文を読む

パソコンは消耗品か?

2006-04-13 03:42:25 | Weblog
 研究室で使っていたノートパソコンが壊れた。電源を入れても立ち上がらなくなり、ハードディスクが壊れたと思われる。修理に持って行った。カウンターのお兄さんいわく、けげんな顔つきで、「ハードディスクは消耗品ですからねぇ」。それは同意。「もう古い型ですから、寿命というべきかもしれませんねぇ」。ん?パソコンそのもののこと?「もう部品もないでしょうから修理するのは買うよりも高くつくかもしれませんよぉ」。と . . . 本文を読む

桜と想像力

2006-04-08 10:10:56 | Weblog
 桜が満開である。我が家の近くには東谷山(とうごくさん)という名古屋市で最高峰の200mほどの山がある。そこではソメイヨシノとシダレサクラが競うように咲き誇っていて、景色は一面ピンクの雲の中にある。ぽかぽかとした日差しの中で、この時期、日本中が平和で幸せな気分に満たされる。  日本においてはこの100年くらいという時間スケールで考えてみれば、今が一番よい時代だと思う。戦争もなく高度経済成長によ . . . 本文を読む

偉大な文字交流の時代

2006-04-03 03:18:17 | Weblog
「ボートにはカンテラが一つ、闇の海面を照らしていた。それが去ってゆくのをみて、蔵六の感情に、大きな衝撃がおこった。かれが、詩人であれば、この心の波立ちを鎮めるために詩を作らざるをえなかったであろう。」(司馬遼太郎『火神(中)』新潮文庫1976年84ページ)  明治維新の渦中で、第二次長州征伐や戊辰戦争で長州藩の軍事専門家として活躍した村田蔵六(大村益次郎)を描いた歴史小説の、伊藤俊輔らがイギリ . . . 本文を読む