だいずせんせいの持続性学入門

自立した持続可能な地域社会をつくるための対話の広場

「パンのための」戦争

2020-08-09 14:15:37 | Weblog
「ナチスは、主観的には子どもたちのパンのために戦争を仕掛けた。二度と子どもを飢えさせないために、囚人の特殊部隊の手で大量のユダヤ人や政治犯の死体をフォーディズム的様式で大量生産することをナチスは選んだ。この暴力感覚は、大戦期の憎悪の報復合戦のなかで産声をあげ、いまなお現代社会を霧のように覆っている。霧の向こう側で、人々は飢えている。こちら側では、広告料で外皮の肥大した食べものを謳歌し、その贖罪とし . . . 本文を読む
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蒲郡市

2020-07-27 23:24:45 | Weblog
 縁あって愛知県蒲郡市の総合計画づくりに審議会の委員として関わることになった。私は「いなかのいなか」の地域再生に携わってきていて、こういう都市の地域づくりはあまり経験がない。というのは、私には都市よりも「いなかのいなか」の方が将来展望が立てやすいと思ったからである。実際、2010年代に入って都市から若い世代がいなかに移住するようになった。いなかには山があり田畑がある。農的暮らしをしながら自然の中で . . . 本文を読む
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パンデミック日記 2020年4月13日

2020-04-14 14:07:30 | Weblog
 今回の新型コロナウイルスによるパンデミックは中国・武漢で始まった。12月末から武漢の都市封鎖が始まり、4月に入って中国はほぼ収束、武漢の都市封鎖が最近になって解かれた。約3ヶ月の封鎖だった。ヨーロッパではイタリア、スペイン、フランスで2月から感染が拡大、数十万人が感染し数万人が死亡した。イタリアでは医療崩壊が起こり、人工呼吸器が不足して治療できない人が出た。老人施設で集団感染があると治療されない . . . 本文を読む
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パンデミック日記 2020年4月10日

2020-04-10 22:11:26 | Weblog
災害は忘れた頃にやってくる。日本にまで押し寄せた一つ前のパンデミックは1918年のスペインかぜだった。およそ100年ぶりでその当時を知る人はほとんどいない。世界中で数億人が感染し数百万人が死亡したという。日本の死亡統計でもその年だけ際立った死者数のピークがある。現代はこれほどグローバル化が進み、森林を奥地まで開発して人間が野生動物と接する機会が増えた時代、いつかはパンデミックがやってくることは分か . . . 本文を読む
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悲しみを乗り越えて

2020-03-31 13:19:02 | Weblog
(NPO法人都市と農山村交流スローライフセンター会員誌「スローライフ」に寄稿した文章を再掲します。)  実は昨年の今頃、とても悲しいことがあった。豊田市足助地区で74haの山林を開発するメガソーラー発電事業が進んでいることを知ったことである。私が気がついた時にはすでに工事が始まっており、現地に行ってみると、木は伐られ、山は削られ、谷は埋められ、見渡す限り砂漠のような風景が広がっていた。  私は . . . 本文を読む
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信仰について(2)

2020-02-10 12:52:24 | Weblog
「戦後から高度成長期にかけてクルマが普及し、これに伴って交通事故も増えました。被害者に加害者、その縁者と、多くの苦しむ人や悲しむ人が、救いを求めて当寺院に訪れたそうです。彼らに寄りそうことは、私たち僧侶の務めです。不動明王様による救いの手をさしのべるため、交通安全祈願を始めたのだと推測します。」GAZOO、「神社とは違う? 高幡不動尊金剛寺に「クルマのお祓い」の意味を聞いた」2020.2.5付 . . . 本文を読む
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信仰について(1)

2020-02-06 10:35:58 | Weblog
「出雲の一畑薬師へ詣でたとき、目のわるい人が朝早く海岸の海藻を拾って来て、薬師の真言を唱えながらこれを仏前にそなえるのを見た。そのような人々のために篭堂があって、この苦行を何ヶ月もくりかえしていると、不思議に目が見えるようになるという。・・・日本人はこうした苦行を通して、誠心を神仏にしめすことによってはじめて、その加護を求めることができると信じた。しかし苦行の精神構造を分析すると、われわれの病気や . . . 本文を読む
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「気候危機」を考える(1)『北極大異変』

2019-12-19 10:32:32 | Weblog
 「カナダのイヌイットから『ナヌク』と呼ばれるこの動物は、機知に富みアザラシ狩りにかけては抜群の猟師であるがゆえに、イヌイットは過去・現在の、さらには現生のみならず来世につづく自分たちのアイデンティティの力強い象徴としているのだ。イヌイットはホッキョクグマを怖れるよりも、自分の似姿として畏敬の念を抱いている。」エドワード・シュトルジック『北極大異変』(集英社インターナショナル、2016年 . . . 本文を読む
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林勝和尚との対話(11)SDGsについて

2019-12-11 18:37:07 | Weblog
私  ごぶさたしています。 和尚 いかがお過ごしでしたか。 私  はい、先日少し大きな行事がありまして、私が幹事役でしたので終わってホッとしました。SDGsについてのシンポジウムです。大学が主催して、市民の皆さんにも参加してもらうものでした。想定を上回る多くの方が参加してくれて盛り上がりました。 和尚 それは良かったですね。「エスディージーズ」というのは何ですか? 私  Sustainab . . . 本文を読む
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人生方程式(1)

2019-10-11 01:55:16 | Weblog
「町内社会の担い手たちは、そうはいっても自分の子どもたちを自分と同じ自営業者にしようとは考えなかった。自分にはかなわなかった高い学歴を、それこそ爪に火をともすような生活のやりくりの中から、子どもたちには与えようとした。・・・こうした現象は、戦後の民主化と高度成長による平等化の結果でもあった。戦前には官吏や職員の特権だった長期雇用や年功賃金が、無理をすれば手に届くようにみえたからこそ、競争が激化した . . . 本文を読む
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