過疎が進むいなかでは、分散した集落に年寄が暮らすことになり、その生活の維持や見守りに社会的なコストが相当にかかることになる。そこで、いなかからはむしろ積極的に撤退して、人々を都市に集めよう、という考え方がある。国の財政が破綻状態にあり、自治体財政が苦しくなる中では、説得力のある議論である。これにどう反論するか実はとても難しい。
昨年、豊田市足助地区の地域再生事業、里山耕の検討委員会で私は「い . . . 本文を読む
「現在700人あまりのこの地区の人口は、このままでいくと、10年間で100人のペースで減少します。確実に限界集落となり、集落消滅に向かいます。このまま集落をたたむのか、それとも存続にむけて努力するのか、決断する必要があります。
たたむつもりなら、年寄りばかりが残ることになりますので、見守るための準備を今からしなくてはいけません。
存続させるのなら、若い世代に移住してきてもらう以外にありません。 . . . 本文を読む