だいずせんせいの持続性学入門

自立した持続可能な地域社会をつくるための対話の広場

林勝和尚との対話(3)

2015-03-24 22:57:57 | Weblog
私:そのあとお坊さんになろうと思ったのですね。 和尚:3ヶ月くらい起き上がれなかったのですが、その時はもう死にたい死にたいという気持ちでいっぱいでした。それで起き上がれるようになった時に、ふらふらと家を出て電車に乗ったんです。どこで降りたかも覚えていないのですが、そこから山に登っていったんです。特にこうやって死のうとか思ったわけではないのですが、何も食べずに山の中をさまよってたらそのうち死ぬだろ . . . 本文を読む

林勝和尚との対話(2)

2015-03-24 17:29:35 | Weblog
私:住職は、サラリーマン時代はなにをされていたのですか? 和尚:私は建設会社で働いていました。中堅企業で、小さな現場の現場監督をまかされていました。 私:それが今は仏門なのですね。なにかきっかけがあったのですか? 和尚:現場監督というのは、段取りの仕事です。1週間後、2週間後にどういう作業をやるか、図面を描き、下請け業者を手配し、材料を手配しという仕事です。同時に当日の作業の指示とチェックも . . . 本文を読む

林勝和尚との対話(1)

2015-03-23 21:51:36 | Weblog
  先日、たまたま岐阜県梨本村にある林勝寺という禅宗のお寺の住職と知り合いになり、いろいろお話したところ、とてもインスピレーションのわく対話だったので、多少脚色を加えつつ再現してみる。和尚はまだ40台半ば、サラリーマンをしていたのだが、脱サラして修行をして住職の資格をとり、無住になっていた山寺に入って住職となったというおもしろい経歴である。脱サラのタイミングで離婚もされ、今は一人で寺に住 . . . 本文を読む

待つ技術

2015-03-11 00:09:43 | Weblog
 臨床環境学コンサルティングファームの仕事で、愛知県設楽町に地方創生のための総合戦略づくりの支援に入っている。設楽町は奥三河の山間部、すばらしい里山の風景が続く。しかしここも人口減少と高齢化が進み、このまま行けば2020年には町全体の高齢化率が50%を超える「限界自治体」となる。一方、およそ5000人の町で、年間に5世帯から10世帯の移住者を迎えることができれば、子どもの数は減らず高齢化率も下がっ . . . 本文を読む

暮らしの作法

2015-03-01 18:08:10 | Weblog
 今日は豊田市旭地区にある敷島(しきしま)自治区の総会に来賓として出席した。自治区というのは平成の市町村合併時にできた住民自治組織であるが、活動費として市から交付金がおり、役員にもわずかばかりだが報酬があるような、かなりかっちりとした組織である。ただ、合併によって全国に同様な組織ができているが、必ずしもうまく機能しているとは言えない。その中にあって敷島自治区はめざましい活動をしている。総会でも、3 . . . 本文を読む