先週は、そ、そんな~という展開でした。それでは、深情密碼・第15話です。
董事長にプレゼントされた車で、深深たちが弁当を売っているところに現れた左鈞は、明日のパーティーのこと彼女に話します。
「一緒にパーティーに来てくれないか?俺の出世した姿をみてほしいんだ。」
「ごめんなさい・・・でも、私はあなたが出世したことは、嬉しいわ。でも、ごめんなさ い。」
「気にしなくていいよ。」
その頃、コンビニをクビになり、曉光にもふられたyellowは、機嫌がとても悪いです。でも、彼の姉さんは好奇心丸出しで、あれやこれや訊いてきます。
「あ~、うるさい!!」
徐莉が社長室を訪ねてきて、残業などがなくなり、社員への待遇がよくなったことなどを話し、加えて、1年に一回は社員全員に健康診断を受けさせるよう意味真に提案します。
偉易の家では、戚ママが、台所で張り切ってパーティーの準備をしています。そこに帰宅した偉易がそっと忍び寄り、
「母さん
」
と言って後ろから抱きつきます。
「駄目駄目、私は一日中、台所にこもっていたから、油くさいでしょ?ほらほら、あっち に行って、早く早く!」
「小さい時にこんな風に出来なかったこと、ほんとに後悔してるんだよ。母さんが台所に 立っている姿は、本当に綺麗だよ、その油の匂いだって好きだよ。」
と言って、戚ママの肩にもたれて、甘える偉易。
しかし、あくる日徐莉が、フランス料理のコックを従えてやってきます。
「申し訳ありませんが、この料理をすべて処分して下さい。時間がありませんので。」
戚ママの顔が一気に曇り、無言で料理をゴミ箱に捨て始めます。
そこに偉易が帰宅します。
「誰がうちのことに口出ししていいって言った?」
「董事長が、フランス料理を召し上がりたいっておっしゃたの。」
ショックを受けた戚ママは、庭にいました。そこにやってきた偉易は、彼女を慰めます。
「みんな母さんの美味しい料理を、食べないなんて、間違ってるよ。俺にとって母さんの 料理の思いではとっても大事なんだ。」
「ごめんね・・・あなたには、ずっと楽しい思いをさせたことがなかったわ。お父さんは あなたにプレッシャーを与え、私はあなたを疲れさせてしまって・・・。私は母親とし ても失敗、妻としても失敗、女主人としても失敗・・・私は人生の全てに失敗した の・・・ごめんね。」
と言って泣き出します。
左鈞は、パーティーに参加しないことを父親に伝えます。そしてベッドに横になっていると、深深が部屋に入ってきて、白いドレスを見せながら、
「パーティーに連れて行って、一緒にお祝いしたいわ。」
と言います。
曉光に偉易は、こう言います。
「申し訳ない、婚約者の振りをさせてしまって。父さんに言ってはっきりさせるよ。」
「ううん、婚約者のふりをするのは、私にとって幸せなことよ。」
パーティーが始まり、偉易も深深もお互いが気になってしょうがありません。
また具合が悪くなった戚ママが、別室で休んでいると、そこに徐莉がやってきます。そして、戚ママに囁きます。
「あの日、私の母が、6歳の女の子を連れて家の前で一晩中叫んでいました。戻ってきま した、戻ってきました・・・。」
パーティーの席で、董事長は、皆に挨拶をし、
「本日来ていただいたのは、2つの目的があります。この左鈞は、昔の私に似ています。 そして、本日、業務部のマネージャーに昇進しました。それから、今年末には、こちら の偉易と米曉光さんとの結婚式を執り行いたいと思います。」
この突然の発表に驚く、深深たち。
「では、お祝いの言葉を2人に送ってもらおうか。」
左鈞の後に深深が続きます。
「あなたの言う通りよ。私たちはもう大人。だから、あなたはその幸せを大切にして。」
手話の分からない董事長は、ばかにしたような顔をして、
「申し訳なかったね、君ははなせなかったんだっけ。」
それをきいた偉易は、
「口が利けないことなんて、別に関係もないんだ。俺たちは、とっくに婚約解消しまし た。」
董事長は、金で事を解決させようと、手切れ金として小切手を深深に渡し、
「四喜院の土地の金は、左鈞の車になった。趙小姐、あなたがしゃべらないのは、金額に 不満があるからだろう?これならどうだ?」
更にもう一枚小切手を切る董事長。
「話さないということは、サインをするということなんだな?あなたは、うちの息子の金 が目長当てなんだろう?」
と大勢の前で彼女を辱めます。目に涙を溜める深深。左鈞も耐え切れず、
「ひどすぎやしませんか!!」
そして、偉易も父親のあまりの傲慢さに、
「行こう。」
と言って深深の手をとり、パーティー会場から出て行きます。
止めようとする董事長と、偉易は言い争いになります。
「父さん、これだけは言っておきたいんだ。俺は、水泳を諦めさせられ、ロンドンに留学 させられた。そして、小さい頃から、泣くことを許されず、おもちゃで遊ぶことすら許 されなかったんだ!」
そこに戚ママが割って入ります。
「ここは、私の家よ!そして彼は私の息子なの!私の人生はずっとあなたの手の中のあっ た。彼にはそんな風になって欲しくないのよ!」
初めて、夫に反抗する戚ママ。
「偉易、早く行きなさい。」
「ありがとう、母さん。」
2人は、車で川辺にやってきます。
「君を、辱めてしまった。君は気にしてないのか?」
先に車を降りて歩き出す深深。その後を追う偉易。
「なんで、うちに来たんだ?なんでわざわざ辱めを受けにうちに来たんだ?」
振り返る深深。彼女は言葉にはなりませんが、一生懸命何かを言おうとします。
「愛してるの・・・あなたを愛してるの!」
彼女を引き寄せ抱きしめる偉易。言葉で伝えられないもどかしさ、辱めを受けた悔しさに泣きながら彼の背中を叩きます。
「君は俺を愛しているのか?俺たちの前にはっきりした道は無いんだ。俺は君を愛しては ならないんだ・・・。でも、お前のことを放さない・・・。わかったよ、俺達一緒 に 歩いていこう。」
その夜、董事長と戚ママが激しく言い争いをします。そして翌朝、彼女は20年前のあの出来事を話して欲しいと劉管家に迫ります。
「本当のことを話して!」
「あの20年前の母子は、旦那様の前妻とその娘です。」
偉易と深深は、お互いの手を合わせて、Lucky Starを作り、木陰で音楽を聴いています。
「俺は水泳大会で優勝したことがあったんだけど、他の奴らは、そ れが気に食わなく て、大喧嘩をして、それで脚を折られたんだ。思ったんだけど、今はそれに感謝して る。」
「もっと面白い所に行こう。」
それから、二人は遊園地に行き、童心に返ります。そして、深深は彼を無理やりメリーゴーランドに乗せます。
「やだよ~。俺は社長なんだぞ~。」
帰りに二人で歩いていると、貸家の張り紙を見ました。
「きっと平凡な生活が、本当の幸せなんだろうな・・・。」
「私達、家を探して一緒に暮らさない?」
彼女はその家を見て、楽しそうに話します。
「ここには花を植えて、ここにはブランコを置いて、そこであなたが本を読んでいるの。 きっと気持ちいいわよ。」
そして、偉易は心の中で呟きます。
「君が話してること、俺も好きだよ。でも、それはできないかもしれない・・・。」
「あなたは、家を出ちゃっても大丈夫なの?」
「ああ、今は気が楽なんだ。それに握ってくれた君の手が勇気をくれた。」
その頃、左鈞と左おじさんは、深深の帰りをずっと待っていたのでした。
今回のつぼ
今回はつぼどころ満載でした。
その1 戚ママに甘える偉易。ほんっとにカワイイ笑顔でした。
その2 戚ママが初めて夫に反抗し、息子を守ったこと。
その3 川べりの2人。特に深深が言葉の出ないもどかしさに悔しくて、
偉易の背中を叩くシーン。もう、涙、涙でした。
その4 遊園地のシーン。2人が「素」で楽しんでいるようでした。