台湾映画「KANO」を見てきました。
監督は馬志翔さん(セデック・バレに出演していた俳優さん)、そしてセデック・バレで監督をされた魏徳聖さんが
プロデュサーとして参加してます。
この映画、「殆どの台詞が日本語で、主役が日本人とは何事か!」「日本統治時代を美化し過ぎている!」という
批判も有ったようです。でも、魏徳聖さんは、「私達は、そういう事を意識して作ったつもりはない。そういう風にとらえる方は、
まず映画を見ていただいて、その後一緒に討論しましょう。」とおっしゃったそうです。
台詞は9割日本語でした。
「KANO」は、日本統治時代の「嘉義農林高校」が甲子園で準優勝するまでの史実に基づいて作られています。
これまで1勝もした事がなく、また練習環境も悪い中で甲子園大会に出場し、準優勝をする訳ですが、
諦めず、ダメだ!と思った時でもどうにか這い上がっていこうとする姿に、映画とはいえ感動しました。
また、この野球部は「漢人」「原住民(映画では蛮人と表現されてました)」「日本人」の混成チーム。
映画の中で理解の無い記者が、「(漢人や原住民選手に向かって)、君達は日本語を理解できるの?」なんて
くだらない質問をしてくるんですよね。そこで監督である近藤(長瀬正敏さん)が、「あんたらは、この子らの
どこを見てるんだ!」と怒鳴り散らす場面があります。
「セデック・バレ」では、自分たちの土地を支配しようとした日本人に対して恨み、抗日行動を起こした。
調べてみたら、「嘉義農業高校」が甲子園を目指していた時と同じ頃にこの霧社事件が起こっていたのですね。
一方は反日、一方は何人の区別無く甲子園大会出場を目指していた。相反する出来事が同じ頃に起こっていたのが
面白いと思いました。
それから試合のシーンが沢山出てくるのですが、気持ちが入り込んでしまい、小さい声で「惜しい!」とか
「あ~ぁ」とか言ってしまいました。他のお客さんも結構反応してたので恥ずかしくなかったです(笑)
私は、最後に泣きました。映画が終わって拍手も沸き起こりましたよ。
とても良い映画を見ました
サプライズ
映画を見終わった後、外に出ると魏徳聖監督と選手役の俳優さん達がいて、握手や一緒に写真を撮る事が
出来ました。私は魏徳聖さんと握手しました。それから選手役の俳優さんたち背が高くて、顔が小さくて
とても格好良かったです!!
今回は誠品の映画館で朝一番の上映を見たのですが、早起きして行ったかいがありました
魏徳聖さん(慌てていたのでピンボケ~)