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「そして父になる」

2013年10月29日 23時03分30秒 | 亞洲電影倶樂部
「そして父になる」(中文タイトル「我的意外爸爸」)を見てきた。
出生時の取り違えにより、6歳まで育てた「わが子」が実は「他人の子」だった。
母親は、なぜ「自分の子でない事に気づかないのか?」と自分を責めたりして、それでちょっと夫婦仲が
ギクシャクしてしまったり。

夫婦の周囲の人は簡単に「早く交換した方が良い」なんて言っていたけれど、きっと本当に心配しての
アドバイスだと思うけれど、簡単な事じゃないよね。ここまで育ててきたのに血のつながりがないから
「今日からお前の親じゃないから。」とは言えないよ。
だから「二人とも引き取らせて欲しい」と言った野々宮良太の気持ちが分からなくもない。
後々、野々宮の妻は「琉晴(実の子)が可愛くなってきた、でも慶多(6年育てた他人の子)を裏切って
いるようで申し訳ない」と夫に訴えるシーンがある。

結局両家の子供の交換は行われ、大人も辛い選択だけれど、子供は子供でこれまでの生活とは全く違う環境で
暮らさなければいけない。すごいストレスだと思う。元の家、お父さん、お母さんの家に戻りたくても
我慢してがんばっている。「子供は順応が早いから」というのは本当なのかな?

交換の日が近づいたある日、野々宮が慶多にデジタルカメラをあげようとして断られるのだが、その理由が
ラスト近くになって分かり、もう涙、涙、涙。

最後に「情か?」「血縁か?」ともし訊かれたら、私はやっぱり「情」と答えるかも知れない。
それから、この作品はアメリカでリメイクされるとか。アメリカでは(西洋では)、血縁や情をどのように
捉えているのか興味がある。俳優が血縁もなく、しかも国籍も様々な子供を養子に迎えたりするじゃない?
だから興味あるな。


本当に最後・・・鼻をすする音があちこちから聞こえていた。私もその中の一人だが。





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