はしか感染の関空従業員急増 さらなる広がり警戒
神戸新聞NEXT 2016/9/5 05:43
西日本の空の玄関口、関西空港で、はしかに感染する従業員が急増している。
8月から少なくとも20~30代の男女計32人の発症が確認された。
9月4日には診察した医師ら計3人への感染も判明、空港を運営する関西エアポートはさらなる広がりを警戒している。
空港内のビルの一室に2日午後、空港内の事業者が集まり緊急の対策会議が開かれた。
多屋馨子・国立感染症研究所室長が、国内では土着のウイルスは「排除状態」にあり、旅行者から感染したとみられると説明。
「朝と晩2回体温を測り、発熱や発疹があれば出勤しないように」と呼び掛けると、メモを取る参加者の姿も見られた。
朝日新聞デジタル 9月8日(木)20時44分配信
兵庫県尼崎市は、市内に住む7人のはしかの感染が確認されたと8日発表した。
市内の保育所で園児ら6人の集団感染が確認されたほか、6日に女子中学生(14)の感染も確認された。
関西空港での集団感染との関連はわかっておらず、市は感染した経緯を調べるとともに、市民に注意を呼びかけている。
市によると、保育所に通う男児(5)に8月22日ごろから鼻風邪のような症状が現れ、その後40度を超える熱が出た。
受診先の医師から連絡を受けた市の検査で、今月8日までにこの男児と30代の母親、他の1~3歳の園児3人、保育所の30代の女性職員の感染が判明したという。
一方、中学生は3日に熱や発疹が出たという。
いずれも快方に向かっている。市はさらに、発熱などの症状が出た園児ら数人の検査をしているという。
感染した7人は最近、関空の利用も海外旅行もしていないという。
また、市は、すでに感染が判明している関空の20代の女性従業員が尼崎市に帰省中の8月24日に発熱と発疹の症状が出たことを明らかにした。
この女性従業員と7人が接触した形跡は確認されていないという。
はしか新たに7人 尼崎、患者計17人に
神戸新聞NEXT 9月12日(月)18時6分配信
兵庫県の尼崎市保健所は12日、新たに7人がはしかに感染したと発表した。
いずれも軽症で快方に向かっている。
同市内の感染者は計17人となり、国立感染症研究所感染症疫学センター(東京都)に専門職員の派遣を依頼した。
集団感染が疑われる保育所で、新たに3歳男児2人と1歳女児の感染が発覚。この保育所での感染は計10人になった。
このほか、それぞれ別の保育園に通う2歳男児と7カ月の女児、幼稚園に通う3歳男児、22歳の男子大学生の感染が判明した。
男子大学生は8月23、26日に関西空港を利用したという。
いずれも感染の経路は分かっていない。
13日に同センターから派遣された職員から指導や助言を受け、対応に役立てるという。