チューブラ輪日記

プライベートにお仕事
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しまなみサイクルトレイン。

2010-07-25 23:34:07 | サイクリング

9月と10月に計7回運行することが決まっている「広島―尾道直通 しまなみサイクルトレイン」の試験運行に参加してきました。本番前のリハーサルです。


通常鉄道も利用してサイクリングを楽しむ時は、「輪行」と申しまして、ある程度自転車をコンパクトに分解して(あるいは折り畳み)、バッグに入れて客車に持ち込む方法をとりますが、サイクルトレインはそのまま自転車を列車内に持ち込めるのが特徴。特に輪行の技術や道具がないビギナーさんには有難いでしょうね。


朝7時過ぎ、広島駅の在来線と新幹線の間、貨物用の駐車場に集合。



こちら受付。



募集した80台はすぐに定員いっぱいになったようです。列車は4両編成で、2両を人、残る2両に自転車を積み込みます。出発まで暫く班ごとに分かれて整列。大先生はこの時ほど愛車BSMにスタンドが付いてることを有難いと思ったことはありません。



駅のホームへは特別にゲートを開けてもらって、それぞれスムーズに入ることが出来ました。それにしても壮観というか異様というか・・・。


8時24分広島駅を出発。山陽本線をノンストップで尾道へ。



貸し切りですのでサイクリストオンリー。輪行だと他のお客さんにものすごく気を使いますが、それがないのが大先生的には一番嬉しい(だからといってはしゃぎ過ぎも禁物です)。


そりゃそうと、自転車乗せた車両の写真を撮ってなかったなあ。積み込みは広島県サイクリング協会のボランティアさんが担当してくれました。普通の客車のシートの間とか通路とか、それこそぎっしりと積み込みます。


1時間20分で尾道到着。



尾道駅のホームは広島駅ほど広くないので、特に他の利用客に気をつけねばなりません。また入線ホームの都合でどうしても地下通路を使わねば外へ出られませんでした。ですがこちらも尾道サイクリング協会のスタッフが運搬を手伝ってくれていたので女性や子供さんも問題なし。自転車での使用を想定して作られたわけではないので当然こうした問題はあたり前のように出てきます。そこは協力し合って解決するしかありませんしそれで充分だと思います。



私は向島→沼隈半島→鞆の浦散策というおよそ30人規模のツアーを選択。駅前から渡船で出発です。



こちら東急ハンズ広島店のお客さん達のチーム「MANI」のみなさん。ほとんど知った顔ばかり。左から3人目は瀧川師匠です。相変わらずテンション高かったっす。皆さんはしまなみ海道を大三島まで行かれたとのこと。



我々のルートは2回フェリーに乗ります。こちらは向島と沼隈半島を結ぶ「歌戸フェリー」。音戸の瀬戸ほどじゃないけれど、短い海峡を渡してくれます。



海沿いを走っていると朱の大鳥居のミニチュアが。こちら厳島神社の分祀のようです。真っ黒に日焼けした子供たちが堤防から海に繰り返しジャンプしてました。おっちゃんも混ぜて~と言いたくなるほどの暑さ。



本土と田島を結ぶ「内海大橋」。中央部でゆるやかにカーブする、ユニークかつ美しい橋。今回は時間の都合で走れませんでしたが、サイクリングにも格好のルートだそうです。



途中で発見した彩雲。きれいですねー。昔から吉兆とされていたんだそうで。これは実に縁起がいい。



海沿いをつきあたりまで走って「阿伏兎観音(正式には「磐台寺観音堂」(国重文))」を拝観。



海に突き出た岩の上にちょっと唐様のお堂が。よくこんな所へお堂をお開きになったこと。



で、高所恐怖症としては大変なスリルを味わいながらお堂を訪ねてみますと、なんと右も左もおっぱいだらけ。安産・子育て祈願のお寺として崇められているのでした。


そこから丘、いや結構な急坂の峠を越えて一気に下ると目的地、鞆へ到着。ここまで尾道から25キロあるかないかという走りやすいルートです。



常夜燈にて。


お昼は「潮待ち茶屋」で海鮮丼定食



これは本当に美味しかったの!食後の「保琲(ほーひー)」(これは絶品でした)も頂いて1300円はリーズナブル。


それから「沼名前神社」あたりまで歩いて散策したり、保命酒アイスや地元の和菓子屋さんでお饅頭を食べたり、のんびりまったりと鞆を満喫いたしました。ただ猛烈に暑くて早く走りたくもありましたけど(^^ゞ


そのあとは希望者だけでヒルクライム。当然坂道大好きの大先生も参加。沼隈半島の尾根を走る通称「グリーンライン」のてっぺんまで行って景色を堪能しようという趣向です。


距離は2キロもないとのことでしたが、暑さがつらかったわー、マジで。


でもそのご褒美の景観がこちら。



四国方面に立ち上るでっかい入道雲とのコントラストが美しい・・・。


というわけで来た道を戻って尾道へ帰り、広島駅に着いたのが予定通り午後7時17分。



ますます日焼けに磨きがかかり、光沢が出てきた大先生。目指すは「ピアノブラック」。


走行距離70キロにも満たないサイクリングでしたが、見どころ満載でよかったと思います。いろいろ解決せねばならない問題も多いのでしょうが、まずは定期運行化への第1歩を評価したいですね。


次回の「日曜銀輪倶楽部」でも、この模様をレポートいたしますのでお楽しみに!