チューブラ輪日記

プライベートにお仕事
カープに自転車などあれやこれや。

しまなみ焼き鳥紀行2日目 今治→松山→広島

2007-09-24 19:36:49 | 過去記事

翌日は8時半ごろ「ホテル菊水」出発。自転車で5分ほどの今治城を訪ねました。港のほどちかく、お堀に海水を引き込んでいるという珍しい城です。数年前に来たときはもう暗くなっていたのもあり、なんか淋しい場所というイメージでしたが、今回訪ねてビックリ。城に入るスロープもきれいに舗装しなおされていて、ずいぶん立派になった印象を受けました。ガイドをしてくれる市民ボランティアのおじさんが教えてくれましたが、築城400年記念事業ってことで、表門とか回廊を完全に復元したんだそうです。あんまり期待していなかったのですがそれだけにビックリ。


天守閣前で。左からまもさん、オイラ、まっちゃん。



どうです、この御門。重厚なつくりでしょ。木の扉に鉄板を張っていた当時の造りをそのまま再現しています。今治に行かれたら、グルメとともにお城もゼヒ行ってみてください。


さて、そのあとお土産に名物のタオルなんぞを買い求め、いよいよ国道196号で一路松山へ。天気はピーカン。厳しい日差しの下、絶好の追い風に恵まれてガンガン走りました。海沿いの道が本当に気持ちよかった。



松山市内にはいってすぐの地点。まもさんと僕は専用シューズをペダルに固定して(こうすると足を引き上げる力も使えるのでラクちんなのです)ましたのでそうでもなかったのですが、まっちゃんは普通のスニーカー。かなりツラそうではありました。ですがごく普通の装備で走破したのは立派!
松山の街中を走り、目指すは松山観光港。最後の長いトンネルのダラダラ坂を上って下るとすぐ目の前に港がありました。ついにゴォール!



ここまで137キロ。今治-松山間は60キロ近くあったことになりますね。所要時間は休憩も入れて3時間足らずでした。風に恵まれました。逆風だったらこうはいかなかったでしょうね。


船は2時間後。しかも宇品到着まで4時間以上ということで、とりあえずレストランのウッドデッキ(これがまた絶景)でカンパーイ。


逆アングルから。まもさん撮影。


やっぱタコ天ははずせんでしょう。


アナゴ天もまたしかり。


広島港からラストラン。自宅に着いたのが5時半ころかな。



トータル144キロ。われながらよく頑張りました。でもあんまり疲れなかったですね。まだまだ走り足りない(食い足りない)というのが正直な感想です。ともあれオヤジ達の大冒険はこうして無事幕を閉じたのでありました。



おまけっ。松山港でゲットしたマスコット。タルトマン(っていうのかな)なり。





しまなみ焼き鳥紀行一日目 広島→今治

2007-09-23 23:35:59 | 過去記事

朝9時15分西広島発の在来線で一路尾道へ。まもさんと僕は駅前で愛車を輪行バッグにパッキングして乗車。



前輪をはずしてバッグにまとめるとこんな感じになります。


電車は一路尾道へ。途中西条からまっちゃんが合流。これで全員揃いました。1時間半ほどで尾道到着。駅前でバイクを組みなおします。連休初日と言うことで、全国各地からサイクリストが集まってました。



駅前広場ではそこここに輪行の皆さんの姿が・・・。


バイクを組んでいよいよスタート。まずは向島まで渡船に乗ります。運賃は110円。安っ。



同じ船に乗り合わせたおそらくご夫婦は、横浜から来られたんだと。「僕らここまで1450円ですよ」なんて言ったらものすごくうらやましそうでした。そりゃそうですよね。考えてみるとこれだけユニークなサイクルロードをもっともっと誇るべきだしPRすべきでしょう。世界的にも珍しいんじゃないかなあ。たとえばハワイではバリバリのロードレーサーのレンタルショップがあって、旅行者がガンガン漕いでたりします。もちろんレンタルはありますけれど、もっとコアな層に訴えてもいいかもしれません。それはともかく向島からいよいよツアーのスタート。MTB3台揃って一路焼き鳥の町、今治を目指します。天気は快晴。気温は30度以上。風はさほどなかったのが幸いでした。


因島大橋にて(まもさん撮影)。この橋は高所恐怖症にはちとツライ。



因島から生口島への生口橋をバックに(まっちゃん撮影)。斜面はみんなかんきつ畑。とてものどかです。ただ、橋の高さまで必ず上らなくてはならず、この上りが結構大変。



生口島(尾道市瀬戸田町)はタコが名物。耕三寺や平山郁夫美術館などみどころも沢山。昼食は耕三寺すぐ向かいの料理屋でタコ飯とざるそばのセットを。


生口島→大三島ときて次は伯方島。「伯方の塩」で知られていますが、名物も「伯方の塩ソフトクリーム」。道の駅に立ち寄って食べました。

伯方・大島大橋をバックに。ちょっと青みがかってましてね、ほんのり塩味が後を引きます。疲れた体に実に優しい味でした。 


大島は島を縦断するカタチでルートが切られていまして、これがまた延々と続く上り坂。斜度はそうでもありませんが、猛暑の中結構きつかった。そこをクリアすると、いよいよクライマックスの来島海峡三連橋が待っています。

総延長4キロ以上。瀬戸内海の多島美を眼下にラストスパート。4年前にも来たのですが、そのときは11月で、寒風吹きすさぶ中よろよろと渡ったのを覚えています。今回は風もなく実に快適でした。


渡り終わってついに四国上陸。自分の足で瀬戸内海を横断したというヨロコビがじわじわとこみ上げてきます。この達成感、ぜひ沢山の人に味わっていただきたいですね。ちなみに橋の料金は全部で500円。安いっ。そこからさらに30分ほど漕いで今治市内に到着。



走行距離80.58キロ。家から西広島までが2キロくらいなので78キロってとこでしょうか。




宿は今治港近くの「ホテル菊水」。まもさんがネットで予約してくれました。3人一部屋で素泊まり1万ちょっとというバカ安。場所も便利でよかったっす。ここを根城に、さあオヤジ3人組はいよいよ焼き鳥へと向かうのです。



焼き鳥の町今治には何軒も有名店がありますが、比較的宿に近くランキング上位に入ってるコチラ、「世渡」(せと)サンにレッツゴー。



気さくでトークも絶好調なご主人。焼き鳥なのに炭火ではないのです。

ハイ。こちら今治流の焼き鳥は鉄板で焼くのです。前回来た時には帰りの船の時間があり(日帰りでしたので)食べられませんでした。以来僕らにとって今治の焼き鳥は悲願だったのです。それがいよいよ現実になろうとしています。もうほとんど涙。



これがお品書き。一品300円から450円。コレは安い。とりあえず初心者なのでおまかせにしてもらいました。さあいよいよ今治焼き鳥とご対面です。



まずは「皮」からというのが流儀なんだそうです。カリカリに焼かれた皮に、とろみのある甘いタレがかかってます。この皮をつまみにビールを飲る。おかわり自由のキャベツはタレにつけて食べる。ちなみにタレも足してくれます。コクのある甘味はハマります。何をベースにしてるんだろう。不思議な味でした。



ほおれ、手羽じゃあ。この色!



続いて名物「せんざんき」じゃあ。要するに鶏の唐揚げです。これも独特の甘い下味がつけてあります。ポン酢との相性がようござんした。今治流は甘口なのです。



レンコンとピーマンじゃあ。これもまたほんのり甘味のきいたミンチが入ってます。



ここでようやく串焼きが出てきました。レバーです。レバーをネギ間状ってのも珍しいかも。


 


「おおっ、この肉は・・・」みたいな雰囲気ですな。


セセリ(首のところの肉)です。こいつは美味かった。こんなにでかいセセリ肉は初めて食べました。柔らかくてジューシィで。これでなんと350円なり。これでおまかせコース終了だったのですが、まだまだ食べたいオイラはさらに・・・、



鳥酢。鳥の皮を紅葉卸とポン酢で。これがまたコリコリしてて最高。



ラストは「鳥いぎす」。瀬戸内の島の味、「いぎす豆腐」(イギスという海草を煮固めた食べ物)に鶏肉を練りこんでありました。これは淡白な味わいでした。


以上で第1次(またやるんかい)今治焼き鳥攻撃隊は撤退したのでありました。ぶち飲んで食べてひとり5千円でお釣りが来たもんなあ。焼き鳥好きとしてはうらやましい限りです。でももう一品、オイラが絶対食べて帰りたいメニューがありました。先日「うどん男」サンが書き込んでくれました「焼き豚卵丼」です。まもさんとまっちゃんはもう完全に腹いっぱい状態だったので、僕一人ででも出撃するつもりで、オススメの店を喫茶店のおばちゃんに聞きまして、いざレッツゴー。すると二人ともついてきました。オイオイ、もう食えんのんじゃないんか?
教えてもらったお店は「梁山泊」。なにやら物々しい名前です。お店は繁華街の一角にありました。



このネオンも勇ましいですね。


で、カウンターに座りおごそかに注文いたしました。ちなみにこのお店での正式な呼び名は「焼き豚卵飯」。ご主人はたんに「たまごめし」と呼んでました。さあ我々の前に登場したのは・・・、



コイツじゃあっ。なんか月光仮面に見えなくもないですな。とにかくトロットロの目玉焼きの下には焼き豚をぐるりとのっけたご飯。それに甘辛い焼き豚のタレをたっぷりかけていただきます。黄身のところを思い切ってレンゲで崩し、タレと焼き豚と飯をぐちゃぐちゃにして口に運ぶのです。んんんんん~、これは美味くないわけはないっしょ!。究極のB級グルメ!。これでなんと550円(500円だったかな、わすれちゃった)。安いっ。オイラの底なしの食欲に、あとの二人は驚嘆しておりました。目的も達成し、こうして今治の夜は静かに更けてゆくのでした。以下次号を待て!