9月29日のブログで、手元からバック110が1本も無くなったので、また同じヤツ・・・つまりブレードに440Cを使用していた頃の “2ドット” か “3ドット” ・・・を買うと書いた所、 “最近はもっと良い鋼材を使ったモデルも設定されているし、ブレードの形状も色々選べるようになっているので、そういうのを試してみては?” というご意見を頂きました。確かに “素” のモデルだけが110っていうワケじゃないよなぁ。というわけで、今回は初めてコレを試してみることにしました。
一見しただけじゃ “素” の110の様に見えるけれど、実はブレードの鋼材が420HCからCPM S30Vにアップグレードされた仕様です。CPM S30Vは素材そのものが高価だったため、以前は記念モデルや限定モデル、上級モデル等にのみにしか使用されなかったものの、現在はカスタムの選択肢の一つとしてオーダーできるようになっているのです。私は先日のセールの時にBUCKのサイトから直接購入しましたが、かなり割安な価格設定になっていたんでまとめ買い?しちゃいました(笑)。
以前にも書いた通り、 “素” の110の鋼材は440C→425M→420HCへとダウングレードされてきました。しかし、小量生産のモデルにはATS34、154CM、D2、CPM 3V、CPM 20CV、CPM S30V、CPM S35VN、CPM S45VN、CPM S90V、CPM S110V、CPM 154、 BG42、5160・・・等々、様々な鋼材が使用されています。さすがにStellite 6Kはないと思いますが、コレクターのサイト等を見ると、時々、 ”えっ、そんなのもあったの!?” というヤツが登場して驚かされることがあります。
ブレードの形状は最も110らしいともいえるオーソドックスなクリップポイント。現在はドロップポイントやセレーション付きのブレードも選べるけれど、封書の開封といった書斎のデスクの上での細かい作業に使うにはやはりこれが一番使いやすいのです。先端が細過ぎて折れやすかったり(経験あり!)するので、アウトドアで使うには色々と制約のあるデザインでもあるんですけどね。
この画像でもお分かりの通り、同じ110のクリップポイントといっても年代によって何度も形状やエッジのつけ方が変更されています。過去には切り出しナイフみたいなフラットグラインドで、片面にしかエッジがない!という特殊な仕様まで限定生産されたこともあるんですよ。まぁこの辺りの話に関しては長くなるので、また機会を改めて書かせていただくことにしましょう。
110の大きな弱点の一つは重いこと。私はそれを逆手にとって文鎮代わりに重宝しているんですけど(笑)、やはり持ち歩くには軽い方が良いに越したことはありません。実際に計ってみた所、一見マッチョに見えるガーバーのフォールディングハンターでさえ160gであったのに対し、110はさらに重い207gもありました。上から見ると、110の方がブレード本体は勿論、ハンドルの金属部分も厚くて遥かにゴツいナイフだということが良く分かりますね。
現行の110はバリデーションは非常に多く、サムスタッド付きや重量が半分以下の軽量モデルもあるので、恐らく今回買ったヤツよりそちらの方が遥かに実用的でしょう。しかし、もし本当に実用性を重視するならば最近は他にもっと使い易いナイフが色々あるので、敢えて110の中から選ぶ必然性は希薄です。結局の所、現在の私にとってこの110という存在は、やはり書斎のアンティークのデスクの上に置いて、クラシカルな雰囲気を楽しむためのナイフということなんでしょうね。
■2023年01月15日追記
バックが2023年01月10日に110に新鋼材のモデルを追加するというニュース、facebook等の事前情報では鋼種の部分が黒塗りになっていましたが、話題のCPM MagnaCut(マグナカット)であることが判明しました!。こんなの登場しちゃったら、S30VどころかS35VNやS45VNだって色褪せちゃうなぁ。発表された価格は$139.99だったものの、初回ロットは1000本限定だったので半日で完売でした。私は運良く1本確保できたので、日本に届いたらご紹介させていただきますね。
■2024年08月20日追記
遂にバックのカスタムショップにオーダーできる110の鋼材の中にCPMマグナカットが追加されました!。オプションで+$50なので、最もベーシックな仕様でオーダーすれば$150で購入できることになります。これで高額なプレミアを払って限定モデルを買わなくてもマグナカットの110が入手できることになりました。
■その他のバック110/112関連ブログ
2024年03月12日 皆さんご存じですか?。バック ナイフにはB級品(FACTORY BLEM)があることを。
2024年02月04日 想定外?。バック112レンジャーにもCPM MagnaCut(マグナカット)の限定モデルが登場!。
2024年02月03日 今度は限定750本が瞬時に完売!。バック110フォールディングハンターに待望のCPM MagnaCut(マグナカット)版、第2弾が登場しました!!。
2023年02月17日 限定1000本が半日で完売!。バック110フォールディングハンターにCPM MagnaCut(マグナカット)版が登場しました!!。
2022年12月17日 今度はS30V!。久々にバック110フォールディングハンターを買いました。
2022年06月25日 定番でゴメンナサイ。でもバック110フォールディングハンターは外せません。
一見しただけじゃ “素” の110の様に見えるけれど、実はブレードの鋼材が420HCからCPM S30Vにアップグレードされた仕様です。CPM S30Vは素材そのものが高価だったため、以前は記念モデルや限定モデル、上級モデル等にのみにしか使用されなかったものの、現在はカスタムの選択肢の一つとしてオーダーできるようになっているのです。私は先日のセールの時にBUCKのサイトから直接購入しましたが、かなり割安な価格設定になっていたんでまとめ買い?しちゃいました(笑)。
以前にも書いた通り、 “素” の110の鋼材は440C→425M→420HCへとダウングレードされてきました。しかし、小量生産のモデルにはATS34、154CM、D2、CPM 3V、CPM 20CV、CPM S30V、CPM S35VN、CPM S45VN、CPM S90V、CPM S110V、CPM 154、 BG42、5160・・・等々、様々な鋼材が使用されています。さすがにStellite 6Kはないと思いますが、コレクターのサイト等を見ると、時々、 ”えっ、そんなのもあったの!?” というヤツが登場して驚かされることがあります。
ブレードの形状は最も110らしいともいえるオーソドックスなクリップポイント。現在はドロップポイントやセレーション付きのブレードも選べるけれど、封書の開封といった書斎のデスクの上での細かい作業に使うにはやはりこれが一番使いやすいのです。先端が細過ぎて折れやすかったり(経験あり!)するので、アウトドアで使うには色々と制約のあるデザインでもあるんですけどね。
この画像でもお分かりの通り、同じ110のクリップポイントといっても年代によって何度も形状やエッジのつけ方が変更されています。過去には切り出しナイフみたいなフラットグラインドで、片面にしかエッジがない!という特殊な仕様まで限定生産されたこともあるんですよ。まぁこの辺りの話に関しては長くなるので、また機会を改めて書かせていただくことにしましょう。
110の大きな弱点の一つは重いこと。私はそれを逆手にとって文鎮代わりに重宝しているんですけど(笑)、やはり持ち歩くには軽い方が良いに越したことはありません。実際に計ってみた所、一見マッチョに見えるガーバーのフォールディングハンターでさえ160gであったのに対し、110はさらに重い207gもありました。上から見ると、110の方がブレード本体は勿論、ハンドルの金属部分も厚くて遥かにゴツいナイフだということが良く分かりますね。
現行の110はバリデーションは非常に多く、サムスタッド付きや重量が半分以下の軽量モデルもあるので、恐らく今回買ったヤツよりそちらの方が遥かに実用的でしょう。しかし、もし本当に実用性を重視するならば最近は他にもっと使い易いナイフが色々あるので、敢えて110の中から選ぶ必然性は希薄です。結局の所、現在の私にとってこの110という存在は、やはり書斎のアンティークのデスクの上に置いて、クラシカルな雰囲気を楽しむためのナイフということなんでしょうね。
■2023年01月15日追記
バックが2023年01月10日に110に新鋼材のモデルを追加するというニュース、facebook等の事前情報では鋼種の部分が黒塗りになっていましたが、話題のCPM MagnaCut(マグナカット)であることが判明しました!。こんなの登場しちゃったら、S30VどころかS35VNやS45VNだって色褪せちゃうなぁ。発表された価格は$139.99だったものの、初回ロットは1000本限定だったので半日で完売でした。私は運良く1本確保できたので、日本に届いたらご紹介させていただきますね。
■2024年08月20日追記
遂にバックのカスタムショップにオーダーできる110の鋼材の中にCPMマグナカットが追加されました!。オプションで+$50なので、最もベーシックな仕様でオーダーすれば$150で購入できることになります。これで高額なプレミアを払って限定モデルを買わなくてもマグナカットの110が入手できることになりました。
■その他のバック110/112関連ブログ
2024年03月12日 皆さんご存じですか?。バック ナイフにはB級品(FACTORY BLEM)があることを。
2024年02月04日 想定外?。バック112レンジャーにもCPM MagnaCut(マグナカット)の限定モデルが登場!。
2024年02月03日 今度は限定750本が瞬時に完売!。バック110フォールディングハンターに待望のCPM MagnaCut(マグナカット)版、第2弾が登場しました!!。
2023年02月17日 限定1000本が半日で完売!。バック110フォールディングハンターにCPM MagnaCut(マグナカット)版が登場しました!!。
2022年12月17日 今度はS30V!。久々にバック110フォールディングハンターを買いました。
2022年06月25日 定番でゴメンナサイ。でもバック110フォールディングハンターは外せません。
バックのナイフを個人輸入出来ないかと調べておりこちらのサイトに辿り着きました。
半谷様はバックの公式サイトから直接購入されているようですが、転送サービスなどを利用されていますか?
別の品で個人輸入の経験はありますが、刃物は初めてのため、転送サービスや税関で引っかからないか気になっており、その辺りで注意すべき点があればご教示いただきたいです。
バックのサイトでは直接日本への発送ができないので、知人経由で輸入しています。
転送サービスに関しては個々の業者や配送業者の規約があると思うので良く分かりませんが、サイズ、形状、機構などが国内の法規に適合している物に関しては問題なく通関できるはずです。ただし、数量が多かったり、頻繁に輸入している時には個人使用かどうかの確認があるかもしれません。
半谷