半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

東京写真美術館で、 『 山城知佳子 リフレーミング 』 を見ました。

2021-10-11 18:21:32 | 美術館、展覧会
先日の土曜日、カミさんと二人で東京都写真美術館に行きました。




今回は同時開催されていた3つの展覧会をハシゴしたのですが、まずはこれ、 『 山城知佳子 リフレーミング 』 から。沖縄出身の山城知佳子さんの映像作品、ちょうど2年前に国立新美術館で開催された 『話しているのは誰? 現代美術に潜む文学』で 《 チンビン・ウェスタン 『 家族の表象 』 》 という映像作品を見たことがあったものの、他の作品を見るのは初めての体験です。最終日の前日だったこともあり、入場制限で階段にまで人の列が伸びるという状況になっていました。




今回、長めの映像作品は 《 土の人 》 と 《 リフレーミング 》 の2本が上映されていました。 《 土の人 》 に関しては、作者の意図することは理解できたものの、私には組み合わされているドキュメンタリー映像がいつの時代のどの戦争か特定できてしまうことがかえって邪魔になり、逆に本来の意図とは乖離した部分に注意が集中してしまうという困った結果となりました。



《 リフレーミング 》 に関しても、沖縄が背負った来た・・・・・・また現在も背負っている様々な物事より、むしろ 「 沖縄というのは美しくて豊かな場所だなぁ 」 という作者の意図とは全く異なるであろう場所に着地してしまったというのが正直な所。私的には、今回の作品の中では、 《 BORDER 》 というシンプル ( 荒削り? ) な作品が一番ストレートに突き刺さってきました。映像というのは風化させてはいけない歴史や体験の継承に対して最も有効な手段だと思っていたのですが、その情報量の多さ ( というより多層性かな ) 故に逆に難しい問題を妊んでしまうこともあるようです。

今回同時に見た他の企画展に関しては、また 後日 書かせて頂きますね。

(つづく)

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