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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

氷点を見て

2006-11-27 13:00:05 | とりとめもない話
昨夜のテレビ朝日のドラマ“氷点”見るつもりなかったのに、ついつい見てしまった。
すごい引力だ

そもそも私が“氷点”を読んだのは、今から10年以上前の高校生の時。ものすごく面白かったのは覚えてるんだけど、どんな風に終わったかなどはまるで記憶にない。

記憶にあるシーンは、
冒頭、母、夏枝の首筋についた紫色のキスマークと、シュミーズ姿で転寝する陽子に、欲情する父、啓造。そして、執拗に妹を愛する兄、透のことくらい。
我ながら変なシーンばかり覚えてるなあ、と思う。

あとは陽子がびっくりするくらいいい子なの。
子供時代を演じた森迫エイちゃんかわいかった。ちびまるこちゃんのイメージを払拭させた。
石原さとみも清純そうで力強く美しい、陽子ぴったりだと思った。

原作者の三浦綾子の本で、当時ものすごく影響を受けたものが“氷点”以外にも1冊ある。

“道ありき”
これは作者自身の若い頃の話なのだが、
前川正という、ものすごく清い人が出てくる。(もちろん実在の人物)
彼が三浦綾子に言った言葉は今も忘れられず心に残っている。
それは、
「生きることは苦しく、また謎に満ちています。」

今思えば、そこまで何でもないセリフなんだけど、これ読んでると本当に胸にくる。
彼は、若くして亡くなってしまうんだけど、時々、ふいにこの言葉を思い出して、心に刻んだりしてる。



それにしても、陽子の名セリフがいいですね。

「私の心にも氷点があった。」

でも昨日のドラマ、ラストが気に入りません。
なぜに、自分の心にも氷点があったことに気づいたのに、実母に謝らなかったの??
機会はあったはずなのに。おまけに葬式にも行かないし。
そのへんが納得いきませんでした。。


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2 コメント

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Unknown (JJ)
2006-11-27 15:00:24
同感です。
三浦のオリジナルの「氷点」のチカラでなんとか緊張を保ててましたが、最後の最後、ラスト5分 ダメ脚本家オリジナルの「ダメ演出」で、ずっこけですねぇ。 残念!
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Unknown (cuatrogats)
2006-11-28 09:31:20
ですよね、どうしてああゆう余計なことしちゃうんでしょうね・・ちょっと興ざめしてしまいました。
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