4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

映画『ルージュの手紙』

2021-07-12 14:57:42 | 映画あれこれ
体重増加に伴い、もちろん足が太くなったことに改めてショックを受け、ちょっと早い夕食時間も、腹八分のご飯も、腹筋もあまり功を奏さなかったので、今度は大好きなお酒を毎日飲むのをやめる作戦を実行しようと思う。ここ10年くらいはほぼほぼ毎日飲むのが習慣だったけど、週末の3日間くらいにしてあとは飲まない、をやってみることに。
まずは週末だったけど、思い立ったが吉日で1日目。飲まないでいられた。(こう書くとなんかアル中の人みたいだけど😅 )なんか気分も爽快。なんで??
本当は、水泳やバトミントンなど体を動かして痩せたかったけど、まだまだワクチンも打ててないし、もうちょっと収まらないと通いたくない。
何より休肝日を設けることは大事だしね。

話は変わって、フランスを代表する2人のカトリーヌが共演するフランス映画をみました。期待以上によかったよ、私はこのカトリーヌ フロという女優が大好き。(”女はみんな生きている”以来のファン。)ルージュのってくると、伝言って言いたくなるけど、今回は、手紙です。

カトリーヌ・ドヌーヴ出演 映画『ルージュの手紙』予告

「死の棘」って、くそやん、

2021-07-07 10:46:00 | 私の読書日記
梯久美子さんの「狂うひと」を読んでからの「死の棘」だったから、やっぱり順番逆のが良かったのかとも思って、(だってやっぱり斜めに見ちゃう)更に間に、島尾敏雄の息子で写真家の伸三が書いたエッセイ「小岩へ」を読んでからの「死の棘」、島尾伸三「小高へ」からの「死の棘日記」、ついでに狂う人である島尾ミホの「海辺の生と死」も読んだ。一体どこまで好きやねん、と自分でも呆れるけど、もうNO MORE 島尾敏雄だと私は思っている。

とにかく、イライラしてしょうがなかった。←なら、やめろよ・・

「狂うひと」は面白かったのに、いざ、その原点となった「死の棘」を読んでみると、まあ、イライラしてストレス溜まって、挙げ句の果てに最後まで全くすっきりしないという、代わりに、これでやっと解放された感だけはありーの、もう、読んでる最中ずっと思ってたのは、最近の息子の口癖でもある「クソやん」ということ。
ミホと敏雄もクソやん、とずっとずっと思ってた。何これ???
こんな恥ずかしい本よく世に出したもんだ・・・・・(それも世界にも翻訳されちゃって、一体どうして???)
そもそも本当に島尾敏雄って作家なの????
面白くもない同じことをただただひたすらに書きつけて、こんなの作家の仕事と違うでしょ?と私は思う。

そしてミホは本当に病んでいたの??ただただ生まれ持っての性格の問題かとも思うんだけど、だって第三者がいる前ではきゅうに正常に戻れるんでしょ、それに手紙の捏造までして、絶対に”あいつ”が書いた手紙なんかじゃないと思う。全て妻のペテンだよ、
だって、あんな口調になるわけないやん、ミホ以外。

ミホもしょうもないんだけど、輪をかけて敏雄が酷い。
2人だけで、永遠やっててくれたらまだ救いはあるかと思うんだけど、2人の間には幼い就学前の子供が2人いて、曲がりなりにも親であることをすっかり忘れ惚けて、とっ散らかった毎日を繰り返すのだ。無限のループ。
こんな2人の親のもとで、よく子供が無事(とは言えなかったこともあるけど)大きくなったなと思う。
幼稚園児と2歳児なのに、狂った妻を追いかけるため、電車に置き去りにされたり、毎日あれだけ放置してるにも関わらず、悪いことをしたら、裸で真冬に子供を木に縛りつけたり、奇跡的に犯罪者にならないで済んだけど、やってることは、完全ネグレクト。

そして、この夫婦、数え切れないほどお互い死ぬって言い合っておいて、絶対死なない2人。何度も死んじゃえと思ってしまった・・もしくは、もうお互い一緒に暮らさなきゃよかったのに。結局、敏雄とミホは死ぬまで一緒に暮らすんだけど、それは愛とかじゃなくて、心理学的にいうとなんとか症候群とかに当たるんじゃないだろうか?異常な関係も、長年やってるうちにそれが普通のことのように感じられる感じ??
とにかく、こんなの愛じゃない。


死の棘の当時、伸三は、やっと一年生に上がるところで、小岩の小学校に入学して3日登校したと思ったら、家庭の事情(夫婦は、壮絶な夫婦喧嘩を「家庭の事情」という言葉で子供に擦り込んでいた)で今度は、千葉へ、そこもほんの少し通って、池袋へ転校。息子の伸三曰く、母ミホは

「どうでも良さそうなこまごまとした不愉快を見つけては、しょっちゅう気持ちを曇らせ、周りを不愉快にさせていたけれど、どのようになれば満足できたのでしょうか。行動力があって、どんなことも自分でやってしまうことができた彼女でした。でも、不必要と思える些細な不愉快に気を取られることを死ぬまで繰り返していたのです。」『小岩』へより

と書いている。

どんな性格だったかが端的によく現れているなと思うのが、子供が電車で落とした緑色のベレー帽を駅に通い詰めて拾った人から取り返したエピソード。(これも『小岩へ』から)

不満は到底書ききれるものではないけど、島尾は、当時まだ駆け出しの作家で、(友人には、吉行淳之介や庄野潤三、吉本隆明(ばななの父)など何の縁か、とても恵まれている)夜間高校の教師をしているんだけど、まあ、今の常識からすると信じられないくらい、いい加減に仕事をしていて、一体全体どうなんだろ。。。とただただ驚く。
その夜間の仕事に行くのも不安なミホは(浮気するんじゃなかろうかと)、子供たち引き連れて夫と共に、職場へ送りに行く日々。
そして、無駄に家にいるもんだから、壮絶な夫婦喧嘩を延々繰り返せる日々。
サラリーマンにでもなって、日中は外に働きに行きましょうよ、と思った。

他の本を読んでないからわからないけど、特攻隊だった時期もあるから(それでミホと出会った、夜這いをする特攻隊長)ただただ自分の体験をずらずらと書いて作家となった人なのかな??文章を書くのだけが好きだったんでしょうね〜。

お話的には、ミホの「海辺の生と死」の方が面白かった。才能あり、かと思う。
たとえ、人間失格でも。

最後に、私はやっぱり娘のマヤが気の毒でならない。
ロシア人が島尾ミホを撮った映画?「ドルチェ 」に登場するマヤは当時もう50代のはずなのに、まるで少女。そこではホラー映画よりもホラーな親娘関係が繰り広げられている。ミホはあの頃を取り返そうとしているのか?あの頃おしゃまだった娘は、小学校3年生の頃には言葉を失ってしまった。一番の被害者は、幼かったあの可愛い可愛いマヤなのだ。



忘れられない味

2021-07-07 09:56:39 | 私のお気に入り
忘れられない味がある。


美味しかった記憶っていつまでも忘れない。

長らく自分の中で1位だったのが、学生時代に先生に連れられて行った池袋の東急ホテル??で食べたナシゴレン。お腹が空いていたのかな??とも思うけど、めちゃくちゃ美味しくて、叶うならもう一度食べてみたい。


もう一つは、当時習っていたギター教室が終わって、みんなで行った銀座のベトナム料理。ここは2回行って、脱皮したばかりの柔らかい蟹の唐揚げがめちゃくちゃ美味しかった。ぜひ行きたい。
それから、同じベトナムでいうと、紀尾井町かなんかの高そうなビルに入ってたベトナム料理店、最高だった。これまた行きたい。

それから南千住の居酒屋さんのつくねと、そのタレにつけて食べたフランスパン。
異色の組み合わせが美味しかった。

どれも20年近く前の思い出。
最近は、どうだろう、換気の良さそうな店ばかり探し求めてしまう。

オススメは、五反田のトラットリア アリエッタ。料理も大大大満足だし、しっかりした屋根付きテラスの空間が梅雨でもいける





誰も強要できないのにねえ、、

2021-07-04 18:51:48 | とりとめもない話
今日は一日雨模様で、だらだらしてしまう。

マスクはこういう時とても便利なもので、気の身気のまま選挙に出かけた。
夫を誘ったが、後で、と言われたものの、落ち着かないので1人で。

夫は、絶対このまま行かないつもりだ・・・

結構ゾロゾロしていた。こんな日はここしか行くとこないもんね。
選挙の日は、いつもは一緒に歩かない成人の20代の子供を持った人たちがちょっとだけ嬉しそうに(親は)選挙会場へとそぞろ歩く。あの人、あんな大きい子供いたんだ!!なんてこっそりした発見があったり。

選挙が近づくと、特定の人をお願いと言って訪ねてくる人たちもいるけど、そう言われれば言われるほど、言われた方は、頑なにその候補者に入れたくなくなるってことをその人たちはわからないのだろうか??

普段はとてもいい人たちなのに、それだけで心の距離を取られてることに気づかない。

最近、私の周りは憚ることなく、そういうことが嫌だと言う人たちが沢山いる。






フルハウス

2021-07-03 14:49:58 | わたし的育児日記
コロナ禍でTSUTAYAプレミアムに入ってから家族で見てるのが、「フルハウス」
昔はNHKの3チャンネルでやっていたアメリカのホームコメディドラマ。
私は中学生の頃、テレビで見てたけど、もうミシェルがそこそこからのスタートだったので、改めて最初から見た。スタート時、3女のミシェルは赤ちゃん。

最初、そう興味を示さなかった中1の息子が今や一番面白がって見てる。
妻を亡くした3人の幼い娘がいるテレビ司会者のダニーが妻の弟ジェシーと親友ジョーイに同居してもらって、何とか家庭を切り盛りしていくって話。そのうち、ジェシーが結婚して双子のパパになったり、当初4年生くらいだったダニーの長女は高校生になったり、生きてれば普通に生じる色んな問題や出来事がアメリカンジョークたっぷりに面白おかしく描かれる。

その中でも、時にちゃんと真面目に良いことを言うシーンが随所にあって、
子供も大人も自分可愛さに嘘ついたり、誤魔化したり、親から子へ、時には姪っ子からおじさんへ、アドバイスを送ったり、非を認めて謝ったり、その度気づかされたり。



例えば、暴走するおじさんに姪っ子が「時には、ノーと言う方が勇気がいるのよね」とか。

子供に教えたいことは沢山あれど、面と向かって言うには照れる。でも伝えておきたいことがいっぱいあるなら、間接的に、こんなドラマを使って教えてあげるのもいいかも。少なくとも中1の息子はこれを見て、結構人生勉強になってるみたいなので😊 

そうゆうときあるから、うん、あるある

2021-07-03 14:24:20 | とりとめもない話
シャンプーしてたら後ろに気配が・・」、「そうゆう時あるから」

中村倫也と上野樹里のあのCM。ダイワハウスのセキュリティ賃貸Dルーム。
何故だか何度見てても飽きない。どころか、改めて、この会話。確かに、そうゆう時ってよくよくあるなあと思って、1人クスっとした。

ダイワハウスといえば、お馴染み、深津絵里とリリーフランキーのCMの方ももちろん一番好きなCMだ。こちらも何度でも見てしまう上に、お酒飲んでた日には、もう何度目かのホロリとさせられる。
このCM見てて、今までそんなんじゃなかったのに、リリーかっこいい♡あの枯れた感じが本当にいいわ♡とタイプまですっかり変わってしまった。


さて、水曜の夜中から降り続いた雨もやっと収まり、急いで洗濯をした。
洗濯物を陽に当てられる喜び。
コロナに翻弄されて今年ももう7月。
オリンピックまであと1ヶ月を切る。
私の観戦チケットはどうなるんだろう。。見に行く方も複雑だ。

でも、あの観戦チケットが当たった時の喜びだけは取り上げられないのさ。
さして何も当たったことのない私にとって、「おかあさんといっしょ」とオリンピックチケット当選の喜びは格別でした😚 

うちのボタンインコ の😊 ちゃん、常に大暴れ。
私は、鳥の匂いが好きでいつも嗅いじゃう。

噛み癖はなんとかならないでしょうかねー。








「おおかみこどもの雨と雪」

2021-07-03 14:05:53 | 映画あれこれ
「おおかみこどもの雨と雪」大好きな作品だ。

初めて見たのは、まだ子供が幼稚園の頃だった。あんなお母さんになりたいと思った。
うちの子は、おおかみとのハーフではないけど、子育ての大変さは当時ものすごく共感を持って見たけど、子供が中学1年と小4になった今、改めてよくよく見ても、ものすごくよく描かれた映画だと感心する。子供の描き方が秀逸すぎる。

そして、音楽の効果的な使われ方と、映像美もアニメを超えた素晴らしさだ。
ストーリーも隅から隅まで何もかも完璧。例えば、狼が出て来るシーン、ハリーポッターみたいに突然ヘビ語で喋ったりしない😅 一見、大袈裟にしても良さそうな場面を敢えて静かに描き、それが余計に見る者に深い余韻を残す。

雪が雨に初めて負けてお風呂場で泣くシーン、自分が何者かを明かすシーン、最後の遠吠えに耳を澄ますシーン。雪で転げ回るあの名場面。串カツにソースを浸すところ、

大人になった雪の語り(黒木華)や、お母さん役の宮崎あおいの声もぴったり。

アニメ界の最高傑作だと私は思う。