くまのプーさん、これまでも度々借りて見たりしていたんだけど、先日借りた完全保存版、ほのぼのした話がたくさん詰まってるんだけど、最後の章では、クリストファーロビン(プーさんに登場する人間の男の子、プーの持ち主)が学校に通うことになって、もう今までとは同じようにプーたち仲間と遊べなくなるというナレーションが流れ、森の中をプーとクリストファーロビンが二人で歩きながら、会話するのですが、その会話に思わず家事の手を止めて聞き入ってしまったのです。
どんな内容かというと、
クリストファーロビンがプーに何をしているときが一番好きかと尋ねます。
プーの答えはもちろん、ハチミツを食べているとき。
クリストファーロビンは言います。
「僕は何もしないことさ。」
プー「何もしないって??」
「大人たちに、森で何をするの?って聞かれたら、何もって答えるんだ。特に何もって。でももうじき僕そういうことが出来なくなっちゃうと思うんだ。」
クリストファーは続けます。
「だから代わりにプーがこれからも森へ行って何もしないってことをしてくれるかい?」
プーはもちろん、快諾します。そのあと、クリストファーが100歳になったら僕は何歳?なんて会話が為されるんだけど、何となくもう二人は会えないような気がして。。
何だか泣けませんか??
その後、プーとクリストファーロビンは再び会えたのでしょうか?
私の予感では、クリストファーロビンが学校に行くようになったら、やっぱりトイストーリーの男の子のように、プーたちのことは自然と過去のものとなっていったのでしょう。楽しかったあの子供時代が記憶の片隅で依然輝き続けているとしてもなお。
何もしないってことをみんな大人になるにつれ出来なくなってしまう。
うちの子供を見てると本当にそういう気がします。
夏休みなんかも、何かしなくちゃ、どこかそれなりに意義のあるどこかに出かけなくちゃと、思っているのは親である我々だけで、子供たちは、なんてことない、特別にどこかに出る必要性なんて感じていないんです。だって、何もしないで充分に一日を愉しめているんですもの。
自分が大人になっていくのが、いかざるをえないのが、ときどきとても悲しくなります。
でも時間は容赦なく流れ、日々の生活に身をさらし、鍛えられ。
プーさんに大事なことを思い出させてもらえた気がしています。