三学期始まってから、外は寒いので、普段より特別な場所にはあまり行かない毎日。
☆『若い読者のための短編小説案内』村上春樹を読んだ。
タイトル通り、村上春樹が日本の短編小説家6人の作品を紹介してくれている本。
私にとっては、吉行淳之介(名前を知ってるだけ)以外、まるで知らない作家ばかりだったけれど、この本を読んで、どの作者の本も読んでみたくなったし、知らなかった読書の醍醐味を教えてくれる。
この本、はっきりいって、めちゃくちゃ面白かった。大学で文学を学ぶということを初めてしてみたくなった。手始めに、早速、吉行淳之介作品集を借りて読んでみた。もし、この本を読む前に手に取ったなら、記憶にも残らなかったような短編だったのに、解説を聞いてから読んで、読み終わってから再び解説を読む。ここで紹介される作家たちの作品は、絵の世界でいったら、抽象画なんだなあと思う。こういう本の読み方があるって、今まで知らなかった。読書の愉しみとはこういうことなのかと思った。
紹介されているのは、小島信夫、安岡章太郎、庄野潤三、丸谷才一、長谷川四郎、いずれも第2次世界大戦後に文壇に登場した「第3の新人」と呼ばれる作家たちだそうです。
話はそれるけど、今の私のちょっとした疑問。
なぜ昔の作家は皆せっかく大学に入ったのに、ろくに通わないでフェイドアウトした人が多いんだろう。
時代が今ならまだわかる、誰だって大学に行ける時代だし。でも、戦後間もないその時代、高校はおろか、まだまだ大学に行く人なんてとても少なかったのに、いくらいい家庭に生まれたとはいえ、親に出してもらった学費を無駄にするようなこと、と毎回作家のプロフィールを読むたび不愉快に思ってしまう。
時代が変わって、彼らが現代に生きていたら、きっと筆一本じゃ、純粋に文学だけじゃ食べていけず、どうしただろうと思う。誰でも何でも発表出来る時代に、それでも彼らは放埓に生きただろうか??
☆『若い読者のための短編小説案内』村上春樹を読んだ。
タイトル通り、村上春樹が日本の短編小説家6人の作品を紹介してくれている本。
私にとっては、吉行淳之介(名前を知ってるだけ)以外、まるで知らない作家ばかりだったけれど、この本を読んで、どの作者の本も読んでみたくなったし、知らなかった読書の醍醐味を教えてくれる。
この本、はっきりいって、めちゃくちゃ面白かった。大学で文学を学ぶということを初めてしてみたくなった。手始めに、早速、吉行淳之介作品集を借りて読んでみた。もし、この本を読む前に手に取ったなら、記憶にも残らなかったような短編だったのに、解説を聞いてから読んで、読み終わってから再び解説を読む。ここで紹介される作家たちの作品は、絵の世界でいったら、抽象画なんだなあと思う。こういう本の読み方があるって、今まで知らなかった。読書の愉しみとはこういうことなのかと思った。
紹介されているのは、小島信夫、安岡章太郎、庄野潤三、丸谷才一、長谷川四郎、いずれも第2次世界大戦後に文壇に登場した「第3の新人」と呼ばれる作家たちだそうです。
話はそれるけど、今の私のちょっとした疑問。
なぜ昔の作家は皆せっかく大学に入ったのに、ろくに通わないでフェイドアウトした人が多いんだろう。
時代が今ならまだわかる、誰だって大学に行ける時代だし。でも、戦後間もないその時代、高校はおろか、まだまだ大学に行く人なんてとても少なかったのに、いくらいい家庭に生まれたとはいえ、親に出してもらった学費を無駄にするようなこと、と毎回作家のプロフィールを読むたび不愉快に思ってしまう。
時代が変わって、彼らが現代に生きていたら、きっと筆一本じゃ、純粋に文学だけじゃ食べていけず、どうしただろうと思う。誰でも何でも発表出来る時代に、それでも彼らは放埓に生きただろうか??