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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

「自分の木」の下でを読んで

2007-02-22 12:59:53 | 私の読書日記
初めてノーベル賞作家の大江健三郎さんの本を読んだ。

この本は、大江さんが子供に向けて初めて書かれた本で、語り口調も非常にやさしく、わかりやすくなっている。

迷走するこの世の中を生きていかなくちゃならない、今の子供たちにあてた心のこもったメッセージだ。

読んでみると、大江さんの勤勉さや、実直さが伝わってきて、ああ、こんな風に正しく生きてるからこそなんだなあ、と俄かに心洗われる気持ちになった。

今回私は充分大人になってからこれを読んだので、大江さんの言ってる事が貴重でいいお話だなあ、と心から思え、そう理解も出来たけど、もしこれを中学生くらいで読んでいたら、大江さんの真に言いたいことをうまく理解らないで終わってしまったかもしれないと思った。

でも、この話が国語の教科書とかに載って、少しでも多くの子供たちが、この本を読んで少しでも感想をもてたらとてもいいと思う。

もちろん大人もこの本を読むべきだと思うけどね。

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