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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

「きれいなシワの作り方~淑女の思春期病」を読んで

2016-10-04 10:38:17 | 私の読書日記
今年芥川賞を受賞した作家、村田沙耶香さんのエッセイを本屋さんで見つけて、内容から、自分とほぼ同世代らしいこの女性のエッセイはきっと友達とのお喋り気分を味わえるだろうな、と思った、本当にその通りの内容。いかにも、アンアン的。(アンアンからはもう15年近く遠ざかっている私だけど、アンアンに掲載されるエッセイはどれもすごく好き)


読まず嫌いの私は、この村田沙耶香さんも今回初めて知って読んだけど、エッセイだけ読んでみての感じだと、ざっくり川上弘美の妹版な感じかな?!

感心させられたのは、職業作家で本も何冊も出しているのに、社会性を失いたくないとコンビニで働き続けているところ、この本の中でも「仕事の中で思うこと」を読んだときに、ああ、この人の姿勢、素晴らしいわ!!と思った。


この本の中で、やっぱり35歳(当時の著者の年齢)は女の難しい分岐路で、仕事しかり、結婚しかり、そして年齢制限のある産むか産まないか論が再三出てきて、その討論の中に、あまり既婚者は登場してこないので、敢えてここで既婚者からの意見を言わせてもらうと、

理想の結婚相手なんて99%おとぎ話の中だけの話で、大事なのは結婚後に起こるあれやこれやを夫婦二人で意見を出し合い、手を取り合い、(たまに本当の意味で手をあげたり)しながらも何とかかんとかやっていけそうな相手かどうかが一番大事で、価値観がピッタリ同じじゃなくても、見たい映画が極端に違っても、(やっぱり金銭感覚はかけ離れてないほうがいいけど)服装の趣味がイマイチでも、勿論容姿だって正直タイプと違っても、付き合ってる時から、ちゃんと会話出来る相手がいいし、(あ、もちろんどんな仕事でも真面目に働いてさえいてくれればOK)そんな相手をすっと肩の力を抜いて探して出会えたらいいと思う。
大事なのは、あまり欲張らないこと!!

20代の時、職場のパートのおばさん(孫あり)が言っていたことがよくわかる。
「離婚してもいいから、人生一度は結婚してみる価値があるよ」

産むか産まないかも、私は何となくコウノトリ的な感覚で、チャンスがあるなら、絶対。
お腹を痛めて産んでみろっていうよりは、一から子育てしてみることに言葉では言い表せない程の意義があると思ってる。というか日々痛感してる。子供がいなかったら、自分の将来が、なんて気持では産んでほしくないかなあ、

できちゃった婚の私が言うのもなんだけど、大人のできちゃった婚、とってもオススメ。
できちゃったら、事は、迷う方向もなく、ただ進むしかなくて、目の前のことにがむしゃらになっているうちに、子は育ち、未熟だと思っていた夫婦もそれなりに手を取りあえているんです。
だけど、その場合には、最低一年くらいは付き合って相手を理解してたほうがいいと思うけど。


街でベビーカー押して歩いてる若い夫婦を眩しく思うけど、きっと裏ではいろいろあるんです。
いろいろあるから、今その場を穏やかに歩くことを、心から幸せに思えてるんだと思う。

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