トラック運輸産業の将来にとって、雇用問題は重要な課題となっています。
国土交通省の「2015年には約14万人のトラックドライバーが不足する」とした予測からすると、トラック運輸産業の将来は悲観的です。「少子高齢化」の問題もありますが、何よりも「労条件の悪さから、この業界に居つかない」ということが最大の問題です。
「規制緩和」以降、トラック運送業における雇用形態も大きく変化してきました。トラック運送事業における雇用形態の変化には、大きく言って二つの傾向を見ることができます。一つは非正規雇用の増大であり、二つは高齢化です。
2008年のアンケート調査によると、「非正規社員」の比率は2割弱で、正社員比率は前年に比べて1.0ポイント減少しています。一方、ドライバーの年齢は、20歳代・30歳代が減少し、50歳代・60歳代が増加しています。トラック運送業界では高年齢化が急速に進んでいます。